調教師のキャリアの流れ
調教師になるには
調教師になるには、中央競馬の場合は、JRAによって実施される調教師免許試験に合格する必要があり、地方競馬の場合は、地方競馬全国協会によって実施される調教師免許試験に合格することが一般的です。
受験資格に年齢制限あり
これらの調教師免許試験の受験資格は、28歳以上に限定されていることに加え、馬房数の関係もあって、合格者の数は限られます。
試験内容は、調教技術、競馬関係法規や馬学などの学力のほか、面接と身体検査です。
調教師は実務を経験した人たちが資格を取得するケースが主流
調教師という職業は、競走馬の調教についての知識と経験を積む場が外部に存在しないため、騎手や厩舎スタッフなど、競走馬の調教や飼養管理を行ってきた人たちが資格を取得するケースが主流です。
調教助手として就職してから調教師になる場合には、JRAによって実施される調教助手資格審査に合格した後、調教師に雇用されて働くことになります。
その後、実務経験を重ねてJRAより調教師免許を発行されると、事業主として厩舎を開業し、調教助手や厩務員厩舎などのスタッフを雇用して、チームで競争場のトレーニングを行います。
調教師になった人の学歴は6割が高卒
「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは高卒約61%、大卒約56%、高卒未満約28%です。回答者のおよそ6割以上が、高校を卒業していることがわかりました。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。
「調教師になるには」のまとめ
調教師の業務は、馬に深い興味と愛情を持っていることや、公正確保のためにも、しっかりとした道徳観があることが必要で、厩舎スタッフを雇用して運営を行うため、労務管理や経営者的な資質も求められます。