美容師の仕事内容・給料レポート

はじめに

「美容師」として働く女性(性別を入れる)のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
勤務地:三重県
職業・職種:美容師
雇用契約形態:個人事業主
所有資格:美容師免許

この職業を目指した理由を教えてください。

子供の頃からおしゃれが好きで人の髪の毛をアレンジするのが得意だった事、当時カリスマ美容師がテレビにではじめ憧れを抱き美容師を目指しました。

仕事内容について詳しく教えてください。

美容師の仕事内容は、お客様のヘアーを施術する事です。カットはもちろん、希望にそったヘアスタイルを作り上げる為カウンセリングが重要となります。

髪の毛の基礎知識を伝えるとともに、お客様の顔立ちや首の長さ耳の位置に至るまでチェックします。
カタログを見て多くのお客様はヘアスタイルを選びますが、仕上がりイメージが異なるといったトラブルを避ける為に必ず違う部分を伝えます。髪質も同様です。

髪質が違うものであれば仕上がりが異なって当然ですし、カタログはセットをしての仕上がりです。
あくまでカットして同様の仕上がりにならず、自宅でのヘアセットの仕方などもお伝えします。その場での満足ではなく、お客様が帰宅後も満足ができるヘアスタイルを提供するのが美容師の仕事です。

カラーをご希望のお客様には過去何色にしていたのかも知らなければなりません。
髪の毛には残留色素というものが存在し、希望色を邪魔する場合があるからです。

カット、カラー、パーマといった基礎的な施術だけではなくお客様の話を聞くというのも美容師の仕事と考えて良いです。

またこのお店に行きたいと思ってもらえるきっかけは、多くがお店の雰囲気だからです。
お客様との会話のやり取りで好みが分かったり、今後のリピートに繋がります。

よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。

日勤のみ
9時:車で出勤
9時15分:掃除(鏡や窓拭き・床掃除・商品手入れ)
9時45分:オープン準備(カルテの準備や顧客情報を管理)
10時:オープン(予約のお客様対応・電話対応)
11時:お客様対応(掃除やタオルたたみなどへ並行して行う)
12時:お客様対応(次のお客様の施術準備や掃除も並行して行う)
13時:お客様対応(手が空いたスタッフから順番にお昼を食べる)
14時:お客様対応(休憩なども日により時間は変わる・常に掃除と片付けは行う)
15時:お客様対応
16時:お客様対応
17時:お客様対応
17時半:閉店準備(明日のカルテ準備・掃除片付け・レジ売り上げ管理)
18時閉店
日により他にも薬剤発注業務・棚卸し・カルテ整理・買い出し・ゴミ出し・会議・講習会などが閉店後に行われる。
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給料・残業・有給休暇について教えてください。

現在は個人事業ですが、以前は正社員で月給18万程でした。大手に勤めていればボーナスがあるようですが、ほとんどの美容室はボーナスではなく歩合が出されるケースが多いです。
社会保険が完備されている美容室も個人店では少ない傾向にありました。有給休暇はありますが、土日は休みにくいです。

働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。

日本語が伝わる方であれば問題ないのですが、多国籍が多い地域で長さなどはジェスチャーで伝わりますが、毛量を減らすという語源がわからずスマホアプリが必須でした。ただ、これも理解できない場合があり美容師をするにあたり語学も堪能であることが有利な気がします。

国籍によっては毛量を減らすという事自体ないことがのちに分かったり、髪質も日本人とは異なるので薬の剪定に悩まされました。
特に大変なのは縮毛矯正で、日本人向けに作られた薬剤では同様に施術をしても効果がなく現在では改善しましたが、当時はかなり改善したかった点です。

この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。

美容師はお金を頂いてありがとうと感謝される仕事です。人に喜んでもらえる仕事であることはとても恵まれています。

美容ディーラーがお店にはいるので、最新の美容用品や薬品なども知ることができ、化粧品なども格安で購入できる点がメリットです。

髪の毛の色や服装も一般企業であればNGですが、美容師だからこそ個性として認められ自身が好きなようにできます。

実力社会の仕事ですので、お客様が指名してくれればその分収入に繋がり、年功序列ではなくなるのが良いですね!

この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。

デビューしてすぐにカットに入った際、セニングとシザーを間違えて使用してしまい短くなってしまったことがあります。
カット途中にチェンジは許されない職場だったのでなんとかしなければと焦りました。

切ってしまった髪の毛は元には戻らないので…。お客様が良い方で対応がつきましたが、それ以来ハサミは何度も確認した上で使用しています。

他に失敗はありませんが、スタッフは薬の放置時間を間違え髪の毛を溶かしてしまったり、耳をハサミで切ってしまったりと今となっては笑い話ですむことも当時は必死に対応した事がだれしもあるようです。

一番多い失敗談はシャンプー中にネープに水を入れてしまうことですね。

職場恋愛について教えてください。

私個人的ですが、職場結婚です。
美容業界同士の結婚は多いように思います。
理由として挙げられるのは、土日の休みではない点です。

デートをするにも、同業でなければどちらかが相手にあわせなければなりませんし、会う時間が限られます。

またお付き合いも同様で、下積み時代は特に遅くまで練習して当たり前の世界です。
お互いの時間が合わず、別れてしまうケースは少なくありません。

職場恋愛、職場結婚以外ですと友達同士だった方とお付き合いされていたりあるいは他の美容関係の方とお付き合いといったこともあります。

仕事が忙しいと出会いは講習会がメインとなるのかもしれません。

この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。

労働基準が他の職業に比べて長い事です。
本来なら基準をオーバーしている時間でも美容業はセーフで違反にならないのです。
仕事の関係でやはり休憩もままならない場合もあります。

この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。

お客様に感謝される、そしてきちんと身なりをしていようと前向きに努力できる点です。

この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。

沢山の方が美容師を目指して、今とは異なる新しい技術を生み出していたいです。
そして、なによりも髪のダメージゼロを目指したいです。

さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ

大変なことが多い職業ですが、その分やりがいはあります。
努力あるのみ、そしてこの仕事が好きでなければ続きません。頑張ってください。

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