義肢装具士のキャリアの流れ
義肢装具士になるには
義肢装具士になるには、義肢装具士国家試験に合格し、国家資格を取得することが必要です。
この国家試験は、下記の4つのいずれかに該当する場合に受験資格があります。
受験資格に該当するもの
1つ目は、高校卒業後に3年以上、義肢装具士養成施設で学ぶか、所定の科目を修めた上で、2年以上、義肢装具士養成施設で学んで規定の単位を取得した場合です。
2つ目は、大学などで1年以上学び、所定の科目を修めた上で、2年以上義肢装具士養成施設で学んで規定の単位を取得した場合です。
3つ目は、高等専門学校で4年以上学び、所定の科目を修めた上で、2年以上義肢装具士養成施設で学んで規定の単位を取得した場合です。
4つ目は、厚生労働省の定める技能検定「義肢・装具製作技能士」の資格を取得して、義肢装具士養成施設で1年以上学んだ場合です。
義肢装具士になった人の学歴は7割が専門学校卒または大卒
「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは専門学校卒約73%、大卒約55%、短大卒14%です。回答者のおよそ7割が、専門学校または大学を卒業していることがわかりました。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。
「義肢装具士になるには」のまとめ
義肢装具士の業務は、経験と熟練が重要であるため、年齢にかかわらず働くことができ、技術を磨けば独立して開業することも可能です。
また、義肢装具の作成を依頼する人の状況は様々であることから、幅広い専門知識や高度な技術だけでなく、医学や工学的な知識に加えて、人体の形を再現する造形的なセンスや、身体の一部として正しく機能させる工学的な技術も求められます。
そんな義肢装具士の業務は、理学療法士や作業療法士などと協力することも少なくありません。