「東証二部上場企業のホテル」で働く「サービス業」の仕事内容・給料レポ

東証二部上場企業のホテルで働く、新卒で入社した女性の「サービス業」によるキャリア体験談レポートです。今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

東証二部上場企業のホテルで働く、新卒で入社した女性の「サービス業」によるキャリア体験談レポートです。

「上場企業のホテル」を目指した理由

老舗の有名ホテルで、何度か利用したことがあってとても印象が良かったので志望しました。

ホテルのフロントで、お客様を笑顔で迎える仕事に就きたいと思いました。

「上場企業のホテル」の仕事内容について

ホテルのフロントの仕事は、カウンター業務、会計業務、メール業務と3つの担当に分かれています。

カウンター業務では、宿泊客のチェックイン、チェックアウト、予約受注、客室からの問い合わせ対応が主な仕事です。また、ベルボーイと連携して、宿泊客の手荷物を預かるクロークの仕事も担っています。

フロントカウンターはメインロビーにあるので、レストランや宴会ご利用のお客様の行き先案内や、周辺のレストラン紹介、交通アクセスのご案内などもします。ホテル内外の様々な情報を頭に入れておかないとスムーズにご案内できないので、日々勉強が欠かせませんでした。

会計業務では、お客様の両替や、フロントで精算したお金の管理、宿泊ビルのチェックや宿泊クーポンのチェックなどを行います。

メール業務では、郵便や宅配物、受信したファックスを処理して振り分けます。扱うものは、宿泊客宛の荷物や手紙、宴会客宛の電報、社内宛の郵便物など多岐に渡ります。メール業務だけはフロント事務所内での仕事なので、あまり表のカウンターには出ませんでした。

「上場企業のホテル」の1日の仕事の流れ

3交代勤務で、早番、遅番、泊まり番があります。

早番は8時から17時、遅番は12時から21時、泊まり番は15時から翌朝9時までです。早番と遅番は食事休憩が1時間あります。泊まり番は仮眠の時間が3時間あり、1回の勤務で2日分働くことになります。

<早番勤務>

6時半:家を出て、電車で通勤
7時半:ホテルに着いて制服着用
7時45分:フロント到着
7時50分:ミーティング参加
8時:カウンターに立って仕事開始
昼食は交代でいくので、毎日時間はバラバラです。
早い時は11時から、遅い時は14時から昼食休憩を1時間とります。
15時:泊まり番とカウンター勤務を交代して、フロント事務所の掃除や事務作業を行います。
16時45分:反省ミーティング
17時:終業

「ホテルのサービス業」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は20万円で、ボーナスは10~30万円でした。ちなみに、年収は350~400万円でした。

残業時間が月によってバラバラで、月給の変動が大きかったです。泊まり勤務だと、夜勤手当がつくので有り難かったです。

有給は年6回は必ずとれました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

シフト勤務なので、働く時間帯が毎日バラバラで体調管理が難しかったことです。

特に泊まり勤務は女性にはきつくて、睡眠不足で肌がボロボロになりました。仮眠室で寝ても気持ちが休まらないし、シャワーを浴びて身支度すると時間がかかるので、実際の休憩時間はかなり短かったです。

また、一日中立ちっぱなしの仕事なので足がむくんで、疲労がたまります。そしてお客様相手の仕事なので、ストレスもたまります。

人間関係は良好でしたが、結婚したら辞める女性が多かったり、仕事がきつくてすぐにやめる人も多かったです。 スタッフの入れ替わりが激しいと、仕事がやりづらいと思いました。

この仕事や職場でよかったこと

好きな日に休みが取りやすいことです。

休み希望を月3回まで言えるので、希望が重ならなければ平日でも土日でも好きな日に休めます。旅行の時には空いている時期や曜日を選んで休みをとることができました。自分の都合に合わせて好きな日に休みを取れるのは、とても便利で良かったです。

また、宿泊代金や宴会代金の社内割引があり半額で利用できました。家族を招待して格安で泊まったのは良い思い出です。友人の宿泊時にもサービスで部屋をランクアップしてもらえて喜ばれました。

「ホテルのサービス業」の仕事エピソード

宿泊中にプロポーズしたい、と事前に相談を受けていて、お花の準備やレストランの予約などの手配をお手伝いしたお客様がいました。チェックアウトの際に、『成功しました』と笑顔で報告してくださり感動しました。

その後、結婚式も私のホテルで挙げてくださり、結婚記念日には必ず宿泊しに来てくれます。素敵な思い出づくりの手伝いができて光栄でした。

大変だったことは、常連客が多いので顔と名前を覚えるのが難しかったことです。常連客なのに名前をど忘れしてしまい、今さら名前を聞くことができず困ったこともありました。

よく利用してくださる方の名前はなるべく覚えて、こちらから『○○様、お帰りなさいませ』とお迎えするのが最高のおもてなしだと思い、精進していました。

「ホテルのサービス業」の職場恋愛について

社内恋愛も社内結婚も多かったです。

職場で過ごす時間が長いので仲良くなりやすいし、他に出会いがないので…。同じ部署の先輩後輩のカップルや、同期どうしのカップルなどが多かったです。社内結婚すると、夫婦がもともと同じ部署だった場合はどちらかが異動になる暗黙のルールがありました。ホテルの特殊なシフト勤務を理解してもらえるのが、とても大きなメリットだと思います。

私は、学生時代からの交際していた主人と結婚しました。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください。

結婚です。

まとめ ー「ホテルのサービス業」を目指す方へメッセージ

ホテルはいろんなドラマが生まれる素敵な場所です。

誰かに喜んでもらうのが好きな方なら、きっと楽しんで仕事できると思います!

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