東証一部上場企業の銀行で働く、新卒で入社した女性の「窓口業務」によるキャリア体験談レポートです。 今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。
Contents
はじめに
東証一部上場企業の銀行で働く、新卒で入社した女性の「窓口業務」によるキャリア体験談レポートです。
ちなみに、その方は、証券外務員1種と、生命保険募集資格、FP3級の資格を持っているそうです。
「上場企業の銀行の窓口」を目指した理由
地元で就職が可能である点や、福利厚生が安定している点や、形のないサービスであることから人間性を評価してもらえる点などに魅力を感じ、就職しました。
「上場企業の銀行の窓口」の仕事内容について
銀行では大きく分けて窓口業務、後方業務、リスク商品販売員の3つの仕事をしておりました。
窓口業務
銀行の窓口に来られたお客様の預金の入出金、振込などをメインに行います。住所や氏名の変更、キャッシュカード、通帳、印鑑の紛失の受付、相続手続きなども窓口での仕事です。窓口で定期預金のセールスなどもしておりました。
後方業務
窓口で受け付けた振込を本部の事務専用の部署に転送する為替、支店内の現金を管理して本部に送る現金取り扱い責任者などが主な仕事です。
リスク商品販売員
主に投資信託と変額/終身保険の販売をしておりました。窓口に来られたお客様だけではなく、お客様のご自宅に電話をかけて来店のアポイントを取り、銀行内にてセールスを行います。既存のお客様に対しては相場変動時に保有商品のフォローを行い、状況によって売却の提案をしたり、資金に余裕がある方には新しい商品の提案を行います。
「上場企業の銀行の窓口」の1日の仕事の流れ
7:00 自宅を出て、電車で通勤
7:50 支店に到着する。支店の周りを掃除
8:10 支店のセキュリティが解除され、支店内のフロアの掃除
8:40 朝礼、職員会議
9:00 開店 顧客対応
11:30 お昼休憩(1時間程度)
15:00 閉店
※窓口のお金が一致しているか機械で確認します。
15:15 窓口のお金が一致していれば、支店内の集計をして、不突合がないかを確認します。合っていれば「合明」となります。
15:30 本部や他支店あての現金や書類を社内メール便で送る
16:00 テレビ会議
※リスク商品販売員のときはアポイントの電話をこの時間にかけます。
18:00 業務終了 退社
「上場企業の銀行の窓口」の給料・残業・有給休暇について
私の場合ですが、月給が20万円で、ボーナスは40万円でした。ちなみに、年収は320万円でした。
残業はほとんどなく、週に2回ほど定時で強制的に退社する日がありました。
また、有給休暇もとりやすかったです。夏季には行員が交代で1週間の休みを取っていました。
この仕事で、働いているときに困ったこと
リスク商品販売員をしていた時、とても行員が少ない支店に所属していました。
もちろん一番の仕事はお客様にアポイントを取ってリスク商品を販売して支店の数字を上げることです。しかし、窓口が混んでいる時は窓口応援をせねばならず、電話がかかってきたら3コール以内で出ねばならず…と事務だけでもかなり忙しかったです。
数字に結びつかない焦りから、急いで窓口での事務処理をしてミスをしてしまい余計に時間がかかってしまったということもよくありました。
店頭での販売は、事務と営業を両方こなさないといけないという点で本当に効率の良い仕事が求められました。
この仕事や職場でよかったこと
恵まれていたと感じる点は2点です。
まず1点目に、上記でも挙げましたが福利厚生が安定していることです。残業や休暇はもちろん、産休育休の取得率も高く、時短の制度も整っているので、しっかり職場復帰されている女性がとても多かったです。女性が働きやすい職場であるということはずっと感じておりました。
もう一点ですが、銀行員のイメージについてはとても恵まれていると思います。世間一般では「きっちりしている、仕事をテキパキこなす」という印象をもたれている気がします。それは転職活動の際も感じました。金融経験は転職では良いアピール材料なのではと思います。
「上場企業の銀行の窓口」の仕事エピソード
営業成績がかなり伸び悩んでいた時期がありました。いつもお電話でお客様とお話しするのですが、電話口だけではなかなか真意は伝わりませんでした。
そこで一度手書きでDMを出してみました。すると、一人のお客様が反応を示して下さり、「手紙に感動した」と多額の退職金で投資信託をご購入して下さいました。そのお客様は以前はほとんどお取り引きがなかったのですが、これを機に定期預金を預け替えして下さったり、結びつきが強くなりました。その後相場が変動し、投資信託の価格が下がってしまい、申し訳ないなという気持ちを持ってフォローの電話をしたときに、「大丈夫大丈夫!使うお金じゃないからそのまま投資しておくよ」と言って下さいました。
またその後、その投資信託の価格が上がり、そのお客様に利益が出ました。私はすぐにご連絡し、そのお客様は利益確定されました。そのときに「ありがとう。○○さんに任せてよかったよ。」と言っていただけました。
とても温かいお客様と繋がれたことが、銀行員をやっていてとても良かったことです。
退職の事情や理由について
結婚で遠方に転居したため退職しました。
「上場企業の銀行の窓口」の職場恋愛について
結論から申しますと、職場恋愛は多いです。男性行員と女性行員の割合が半々だからだと思います。
まず新入社員の研修が1ヶ月あったので、そこでお付き合いに至る同期も多いです。
次に、支店に配属されて先輩行員に優しくしてもらってお付き合いされる方も多いです。ただ、行員の入れ替わりはそう頻繁ではないので、配属して恋愛しない場合はそれ以降の出会いはないと思います。
なので職場恋愛以外では学生時代からの恋人と結婚、合コン、街コン、婚活アプリなどで知り合って結婚、という方が多かったです。
まとめ ー「上場企業の銀行の窓口」を目指す方へメッセージ
細かい作業も多く大変な仕事ですが、お客様と密接に関われるのはこの仕事の醍醐味だと思います。
頑張ってください!