ピアノ調律師になるには

ピアノ調律師のキャリアの流れ

JOBS GATE編集部作成

ピアノ調律師になるには、ピアノメーカーなどに付属する養成機関や専門学校、音楽大学の調律科などに入学、必要な知識や技術を学ぶことが一般的です。

ピアノ調律師の養成機関に入学する条件として、音に対する感覚がすぐれていることや指が1オクターブの鍵盤に届くことなどが必要です。

このほか、学科試験や適性検査があり、養成期間は1～2年、専門課程も含めると1～4年程度です。

就職するにあたって、特に学歴や資格は必要ありませんが、実務経験を積んで「ピアノ調律技能士」を取得し、顧客の信頼を得ることが望まれます。

ピアノ調律師になる人の中には、ピアノ製造会社の社員として、ピアノの設計・組立・整調・整音の工程で基礎技術を身につける人もいます。

「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは専門学校卒66％、大卒約28％、高卒の約15％です。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。

ピアノ調律師の実務では、ピアノを使っている人に対し、経験に基づいて手入れや温度・湿度の管理などをアドバイスできるようになるまでには、少なくとも5年はかかるとされています。

ちなみに、ピアノ調律師の頂点は、コンサートチューナーと呼ばれる調律師で、ピアニストのパートナーとして、コンサート用のグランドピアノの調律を行い、最高の技術を持つと言われています。