特別支援学校教員、特別支援学級教員のキャリアの流れ
特別支援学校教員、特別支援学級教員になるには
特別支援学校教員になるには、小学校・中学校・高等学校または幼稚園の教員の免許状のほかに、特別支援学校の教員免許状を取得していることが原則となっています。
盲学校・聾(ろう)学校・養護学校に分けられていた教員免許状は、2007年4月に施行された学校教育法等の一部改正によって、特別支援学校の教諭の免許に一本化されました。
特別支援学級は教員免許だけでの勤務、免許なしでも教員になれることも
ただし、特別支援学級に関しては教員免許だけで勤務可能なので、特別支援学級の教員のほとんどは特別支援学校教諭の免許を所有していません。
なお、特別支援学校でも「当分の間は」特別支援学校教諭の免許なしでも教員になることができる、という附則の規定があるため、特別支援学校教諭の免許状なしで教師の仕事をすることも可能です。
様々な研修を受けることでスキルアップやキャリアップを目指せる
特別支援学校教員として就職した後は、初任者は、教育公務員特例法によって1年間の初任者研修を受けなければならず、週に1回、教育センターなどで研修を受け、1年で一人前になれるよう指導教員をつけるなどのサポートがあります。
そんな特別支援学校教員は、入職後も専門性向上やキャリアアップのための研修が年間を通じて実施されており、動作法(脳性まひの子どもの動作不自由を改善するために開発された訓練技法)・摂食指導・医療的ケア・日本手話・発達障害に関する研修会等、各特別支援学校によって様々な研修があります。
特別支援学校教員になった人の学歴は圧倒的に大卒が多い
「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは大卒約97%、修士課程卒約29%、短大卒約9%です。回答者のおよそ9割以上が、大学を卒業していることがわかりました。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。