税務事務官になるには

税務事務官のキャリアの流れ

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JOBS GATE編集部作成

税務事務官になるには

税務事務官になるには、主に高校卒業者を対象とする税務職員採用試験、または、大学卒業者を対象とする国税専門官採用試験の合格者の中から採用されることが一般的です。

税務職員採用試験によって採用された場合

税務職員採用試験によって税務事務官として採用された場合には、実際の仕事に就く前に全員が税務大学校に普通科生として入校し、約1年間所定の研修を受けることになります。

この税務大学校の普通科を卒業した後は税務署に配属され、3年間の実務経験を経て中等科として3ヵ月間、配属された部門に則したカリキュラムで調査・徴収事務に必要な知識や技能を習得します。

更に、税務署に勤務した後も、ステップアップのために選抜試験を合格した者を対象に「専攻科」「国際科」「本科」の3つの研修が、本科を卒業した事務官の中から選考者を対象とした専門的理論を学ぶ「研究科」が用意されています。

国税専門官採用試験によって採用された場合

一方、国税専門官採用試験によって税務事務官として採用された場合には、全員税務大学校で約3ヵ月の専門官基礎研修を受講した後に、採用された国税局管内の税務署に配置されます。

その後、1年間の実務研修を経て約1か月間専攻税法研修を受講し、再び2年間実務経験を積んだ後、約7か月間の専科研修を受講した上で、試験を受け、国際科または専攻科で、それぞれ4~5か月間の専門分野を学ぶことになります。

なお、研究員として選考された場合には、1年3か月間、税務に関する高度な専門的理論を習得します。

税務事務官になった人の学歴は8割が大卒

「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは大卒約76%、高卒約59%、専門学校卒約11%です。回答者のおよそ8割近くが、大学を卒業していることがわかりました。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。

そんな税務事務官は、10~15年以上勤めると税理士試験の一部科目が免除となり、23年以上勤務し、指定研修を修了した人は、試験を受けずに税理士の資格取得ができます。