ファンドマネージャーのキャリアの流れ
ファンドマネージャーになるには
ファンドマネージャーになるには、特に学歴や資格は必要ありませんが、基本的には運用会社として独立している投資信託会社や投資顧問会社・信託銀行・保険会社などに就職し、アナリストのアシスタントとしてキャリアをスタートした後、アナリストを経ることが一般的です。
運用会社が最初からファンドマネージャーとして新卒募集する例はほとんどなく、特に、外資系運用会社では、ファンドマネージャーの新卒採用は稀で、日系運用会社で実績を出している人を中途採用することが主流です。
実態として、ファンドマネージャーは、大学等の経済学部や商学部卒業者が多く、理系の学生が採用される場合もあります。
ファンドマネージャーの種類
ファンドマネージャーには、経験に応じて「ジュニアファンドマネージャー」と「シニアファンドマネージャー」があります。
ジュニアファンドマネージャーは、既存のファンドを参考にしながら自分でファンドを設計し、概ね独力で運用するもので、2年程度の経験が必要とされています。
これに対して、シニアファンドマネージャーは、自分固有のファンドを持ち、顧客への説明・勧誘まで全責任をもって行動するもので、10年以上の経験が必要とされています。
転職需要の高い職業
そんなファンドマネージャーは、30代半ばから40代が中核的な年齢層で、基本的に他社に移っても同じように仕事ができる専門職種であることから、潜在的な転職需要の高い職業です。
ジュニアクラスのファンドマネージャーは転職が多く、転職の動機としては、より高い報酬や権限を求めるケースや、運用会社の投資方針や投資スタイルの違いによるケースなどがあります。
ファンドマネージャーの関連資格
ファンドマネージャーの関連資格には、民間で実施される「日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)」があり、ファンドマネージャーのほぼ全員が有している事実上の必須資格であるため、就職後、若手社員のうちに取得することが望ましいとされています。
ファンドマネージャーになった人の学歴は7割が大卒
「日本版O-NET」の学歴アンケート情報によると、学歴チェックで多かった3つは大卒約73%、修士課程卒約35%、博士課程卒約4%です。回答者のおよそ7割以上が、大学を卒業していることがわかりました。なお、アンケートは重複回答のため、学歴は複数選択されています。
「ファンドマネージャーになるには」のまとめ
ファンドマネージャーの業務には、投資センスのあることが前提で、調査・分析能力・アナリストの分析を的確に理解する能力や、投資先企業・得意先とのコミュニケーション能力、計画策定能力や顧客への説明能力も欠くことはできません。
加えて、チームで業務に当たることが基本であることから、協調性と統率力が必要で、海外の情勢もフォローするため語学力や、大きな資金を動かすためのメンタル面での強靭さも求められます。