「個別対応の学習塾」の「教室長」の仕事内容・給料レポート

個別対応の学習塾の「教室長」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 教育系業界

教育系業界で働く、「個別対応の学習塾の教室長」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:教室長・事務、営業職
業種:学習塾
上場区分:非上場企業
入社ルート:新卒入社
所有資格:運転免許、英検二級

この業界・この会社を目指した理由

両親が小学校教諭をしていたため興味があったからです。

大学時代も家庭教師をしており、就職活動の際に受けた学習塾の中で一番自分に合っていると思った会社に入社しました。

「個別対応の学習塾」の「教室長」の仕事内容について

与えられた教室の教室長業務を行います。主に授業などの教務、スケジュール管理などの管理、夏期講習などの営業の三つの業務があります。

教務

小学生から高校生までの個別指導と集団型授業です。個別塾ですので一対一で行う個別指導と集団型の授業を行います。

管理

通っている生徒のスケジュール管理が主になります。

入塾してきた生徒が何曜日の何時に通う希望かということであったり、アルバイトの学生たちのシフトであったりを照らし合わせてスケジュールを作成します。

営業

春期講習、夏期講習、冬期講習などの営業を行います。

内容としては各時期に全保護者に講習内容の説明を行い、同意を得て申し込みをしてもらうという流れになります。

また、通っている生徒への営業だけではなく、新しく入塾を希望している家庭への新規契約もあります。さらにその新規契約を呼ぶためのビラまきなども、チラシの折り込みなどとは別に自分たちの手で行います。

「個別対応の学習塾」の「教室長」の1日の仕事の流れ

13時:自宅を出る
14時:出社
14時〜17時:スケジュール業務などの管理系業務、雑務
※昼間の時間は生徒たちがいないため、いかにこの時間に雑務を進めるかが大事となります。
17時〜22時:授業がある時間は授業、ない時間は営業電話や管理系業務の続き
※どの時間に授業があるかは日によって違います。
※授業は担当がない日もあり、そのような日は残りの業務もしくは生徒対応や保護者対応の時間となります。
※新規契約などもこの時間に入ってきます。ちなみに、毎日同じ時間に同じことをする、ということはありません。
22時:退社

休憩は業務時間である14時〜22時までの間に1時間、各々の都合の良い時間でとることになっており決められていません。

「個別対応の学習塾」の「教室長」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給が22万円で、ボーナスは17万〜20万円です。年収は300万円ほどでした。

残業手当はありません。しかし残業、時間外業務は誰しもが取ります。それに関しては会社が強制しているわけではないですし時間外になっても自己責任となり一文にもなりません。

また、自分の代わりがいないので有給は取りにくいです。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

管理、営業、教務をこなす必要があるため自分の苦手分野の負担がとても大きいです。

実際に退職される方はその中の1つは苦ではないがどれか1つが非常に苦であるということが理由である人が多いです。

また、塾業界ということで授業をすること、先生であることに希望を持ち入ってくる人が多いですが実際は授業よりも管理や営業のほうが割合としては多いので、そのような人は退職するのも早いです。

また、仕事が早い人にエリア全体の業務が偏りがちなので断る勇気が必要だと思います。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

社宅として家を借りることができ、3万円の給料から天引きで家賃と水道光熱費を会社が負担してくれる点はとてもよかったです。自分でアパートを借りるよりも断然助かりました。自分自身でアパートを借りて水道光熱費を支払うことを考えると負担はかなり少なくなります。

また、転勤が多い会社ではありますが転勤の際の引越し費用も会社が負担してくれ、手続きなどもすべて行ってくれます。

また、洗濯機と冷蔵庫が全社員に支給されますのでその点も助かります。

「個別対応の学習塾」の「教室長」の仕事エピソード

塾業界ですので、担当した生徒の成長を見ることができるのがやはり喜びです。

生徒が全員志望校に合格した年は、一年間の苦労がすべてなくなったほどの喜びでした。

実際にあったこととしては自分の教室の生徒が、入塾時は、ほぼすべての子供が志望校に偏差値が届いていないにもかかわらず全員が志望校に合格できたことです。その年の生徒は合格してからも度々教室に遊びに来てくれ近況報告をしてくれていました。

他の仕事より大変だと思いますが最後に返ってくる感動が大きなものである分やりがいがあります。

合格できなかった生徒がいた場合は残念ではありますが、その生徒にも毎年大きな成長が見られることが嬉しいです。

この会社・職場での職場恋愛について

普通の仕事の方と休みの日や仕事の時間帯が異なるため(昼から夜までの仕事、休みは平日)、社内恋愛・結婚が多いです。

ですので職場以外の出会いというと、友人の紹介や婚活パーティーに出かける、高校時代の友人や大学時代の友人など、自分から行動を起こさなければ新たな出会いは少ないと言えます。実際に会社外の方と結婚された方はほとんどがそのケースです。

会社内に結婚したいと思える相手がいればいいですがいなかった場合は結婚相手を探すのにも苦労します。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

大変な仕事ですが、やりがいはあります。

「教師になりたい」という夢を持った人は思ったのと違う、という点が多いようです。(教えるだけではなく営業があるため)

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