「教育委員会」の「地方公務員」の仕事内容・給料レポート

教育委員会の「地方公務員」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 教育系業界

教育系業界で働く、「教育委員会の地方公務員」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:地方公務員・教育委員会
業種:市役所
入社ルート:新卒入社
所有資格:教育関連は特になし。教育大出身の方は多いですが、私は違います。

この業界・この会社を目指した理由

市役所は志望していましたが、教育委員会志望ではありませんでした。地元の子供のために働きたいということで入庁する方もいました。

「教育委員会」の「地方公務員」の仕事内容について

学務課では、学校現場のためのあらゆることを担当しています。

物品購入:学校で使うチョーク、画用紙から楽器類やサッカーゴールまであらゆるものの請求書が上がってくるので、その会計処理を行います。教師用教科書、指導書の購入や児童生徒への教科書供給の手続きも行います。

給食管理:給食費の徴収、調理場の物品購入、修理のための業者対応、調理員の採用等人事関係など調理場の管理と、アレルギー対応の関係を行います。

就学援助:経済的理由で通学が困難な家庭に対し、給食費や学用品費などの支給を行います。そのための申請受付、審査、支出業務、決算業務等があります。ほかにも特別支援教育就学奨励費や文化体育奨励費など様々な補助制度を管理します。

除雪等作業:市の予算なので限りがあり、全てを業者に委託できないので市職員で対応できる部分は自分たちで行います。物品の修理も軽微なものは委員会で行います。

新規の授業対応:プログラミングや英語教育など新規の授業に対する授業の進め方について文部科学省からの指針を基本としながら学校と打ち合わせし、物品購入したりマニュアル作成を行います。

これらは私が担当した業務の一端なので、課の仕事は細かくあげるとまだ沢山あります。

「教育委員会」の「地方公務員」の1日の仕事の流れ

8時:自宅を出て子どもを託児所に送る。車通勤。

8時半:業務開始。ギリギリに到着しても怒られません。子育て中だからかもしれませんが。
学校の行事に合わせて年間の仕事スケジュールが決まっているのですが、通年である比較的容易な仕事は嘱託職員さんや臨時職員さんが回してくれるので、毎日スケジュールが違うといっても過言ではありません。

午前中は打ち合わせ、学校からの問い合わせ対応が多いです。現場に立つ先生とやりとりすることはほとんどありません。教育局やその上の文部科学省からの調査ものが多いので、教頭先生や事務職員の先生とのやりとりが多いです。

12時:お昼休憩(60分)電話、窓口当番の時は、ずらして13時から1時間休みをいただきます。

13時:給食を作り終えているので、あとかたづけがひと段落した後、現場で故障した物品の確認をして業者連絡を行うことが多いです。放課後の方が先生方も都合が良いので、外勤の時間が遅くなりがちになります。戻り次第課長、係長へ外勤の結果報告を行います。

17時15分:メールの返信など雑務を片付け、子どものお迎えのため定時帰庁します。仕事が片付かない時は月に4、5回2時間程度残業します。

「教育委員会」の「地方公務員」の給料・残業・有給休暇について

入庁したての頃は給料が安いので、大卒でも手取りでいうと15万を切るくらいでした。

残業は新学期だと月70時間ほどありますが、長期休暇中は定時に帰ることができます。

ボーナスは手取り30万ほどが年に2回あります。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

給食関連の仕事をしていたころは日々苦労の連続でした。我が市は調理場を委託でなく直営しているので、人の管理、異物混入、給食費と食材の兼ね合いなど全ての問題を解決しなければなりません。

古い施設で物はどんどん壊れますが、予算は限られているし、安い給料なので調理員さんも定着しないし、道職員の栄養教諭は自分の立場でしかものを言わないので物事ひとつひとつを勧めるのがとても大変でした。

本当に一時は退職しようかと思うくらいに追い込まれました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

市役所なので、付き合いづらい人はほとんど職場内にいませんでした。特に教育委員会は学校や保護者など外部との接触が多いので、感じの良い人が配属される仕組みになっているようです。

近い年代の同僚もたくさんいたので、困ったときには相談したり話を聞いてもらうだけでも少し落ち着きました。

私はまだ2歳の子供がいて、風邪や行事で休みを貰うことが多かったのですがいつも快く休ませていただけてありがたかったです。

有給休暇は年間40日分あり、ほかに子の看護休暇5日、夏休み3日、福利厚生休暇2日と仕事と育児の両立は比較的やりやすい仕事です。

「教育委員会」の「地方公務員」の仕事エピソード

毎日とても大変でしたが、交流給食という児童と一緒に給食を食べるイベントでは、おいしいおいしいと言ってお代わりする子供たちをみて、あぁ頑張っていて良かったなぁと思うことができました。

また、なかなか定着せず困ってはいますが、ベテランの調理員さんは教育委員会サイドの苦労をわかってくださる方が多く、調理場に行ったときには、大変だね、ありがとうと労いの言葉をかけてくれる方がいたのにとても救われていました。

私よりもひと回りふた回り年上の方がほとんどなので、助けてもらいながらなんとかやり切れたと思います。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

市役所なので、異動で他部署になりました。

この会社・職場での職場恋愛について

市役所全体でいえば、ほとんどのカップルが職場恋愛です。私が在籍していたころの教育委員会では実例がありませんでしたが、同じ部署で同じ仕事をしていると話す機会も多くなるし、飲み会での交流もあるので、お付き合いが始まりやすいのかなと思います。

私の場合は職場結婚ではなく、地元の先輩からの紹介で主人と結婚しました。ずっと同じところで仕事ができるので、結婚したり子どもを育てるのにはよい職業だと思います。産休、育休も当然のように取れます。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

担当する仕事によって楽な仕事もあるし、死ぬほど辛い仕事もあります。でも、実際に学校へ行くと、あぁ頑張らないとなと思うことができるのでやりがいのある仕事です。

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