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はじめに
占い館や電話占いなどの会社に所属せず、占いの仕事をする「副業占い師」の体験談レポートを紹介します。
レポート者のプロフィール
鑑定場所:zoom、イベント出演
所有資格:カウンセラー、レイキヒーリングなど
得意な占い:得意な占術は占星術とタロット
「占い師」を目指した理由
私が、占い師を目指した理由は、育児と会社勤めの両立が辛くなり、自分のペースでできる仕事をしたいと思ったのがきっかけです。
通常、占いの鑑定料は高いので、占いのスキルや知識を身につければ、それなりに収入が得られると思ったのもこの業界を目指した理由の一つです。
初期投資なく副業として気軽に始められるのもメリットでした。
フリー(無所属)の「副業占い師」の仕事内容について
私は無所属を選びましたが、占い師として働くにあたって、その他の選択肢としては、占いの協会や団体に所属してそこで仕事をもらうという方法があります。
占い師になるにあたっては、占い館や電話占いなどの会社に入って経験を積むというのが少し前までの主流だったようですが、今はSNSなどで自分で宣伝してフリーで活動している方も多いです。
占い師の協会や団体、会社に入る場合は、時給であったり、鑑定料の何割かを会社に支払いますが、お客様と出会える「場」があるという点では有利だと思います。
どこにも所属しないのなら「集客・宣伝」「SNSや申込みページなどの作成」など、全てひとりでやる必要がありますし、そもそも自分の存在を知ってもらわないと「鑑定」も始められないのが占い師の大変なところです。
占い師の仕事の内容は「鑑定と鑑定の準備」はもちろんのこと、「予約の管理などの事務作業」「お客様の事前・事後フォロー」「宣伝・営業」「占術の勉強や情報収集」など多岐に渡ります。
フリー(無所属)の「副業占い師」の1日の仕事の流れ
私は育児中で、夜は子どもの側で寝ていないと泣いて起きてしまうので、日中の活動をしています。(占いは、夜間の方が需要は多いです。とくに恋愛相談は夜間がメインです。)
占い師の1日の仕事の流れとして、占いの予約が入った時点でお客様のホロスコープを作成し、質問の回答や予約完了のメールをお客様に送ります。
鑑定が始まる20分前くらいから、頭の中を占いモードに変えて準備をします。簡単な自己紹介のあと、お客様が何を知りたいか何に悩んでいるかを聞いて、鑑定をスタートさせます。私の場合は延長料金をもらっていないので、お客さまが納得するまでお話します。
終了後はサンキューメールを送り、質問が来ればメールの返信をしたり、とても素敵な感想をいただいた場合はブログに載せたりと、鑑定後もお客様との関わりが続きます。
1回の鑑定時間は60分から150分くらいですが、とにかく頭と心を使うので、私の場合は1日に1人が限度です。
自分次第で、いくらでも仕事を広げることができますが、自分の体調管理を疎かにすると次に予約を入れて下さっているお客様との約束が守れなくなるなど、後で大変なことになるので自分の体を大切にしてください。自分が思っている以上に疲れていると思います。
フリー(無所属)の「占い師」の収入・残業・休暇について
占い師の収入として、鑑定料は1回5000円から12000円で、月5万円を目標にやっています。
無所属で経験の浅い無名の占い師のため、最初は実績を作ることを大事にすると決めています。そのため、イベントや講師などのオファーは自分の設定金額より安くても積極的に受けています。イベントに出ることで、新たなお客様に出会えて、宣伝にもなります。
私の場合は設定の時間を過ぎても延長料金はもらっていないので、サービス残業になります。主催や仲間から感謝されたり、次に会った時に手土産をもらったりとすることもありますし、困った時はお互い様なので特に気にしていませんでしたが、本来は、契約書を作ったり、延長料金について事前に確認しておくべきだと思います。信頼できない主催者の依頼は断りますし、納得ができる仕事を継続して引き受けて行けたらいいと思います。
無所属なのでノルマもなく、好きな時に休みたい放題のはずなのですが、お客様からメールやLINEが来ればすぐに返信をしたり、SNSを更新したり、占術の勉強をしたりと、いつも頭の中は仕事のことでいっぱいです。
この仕事で働いている時に困ったこと・ブラックと感じたところ
占い協会や団体に所属する場合、入会金や年会費がかかったり、団体のためにほぼ無償のイベントに参加したり、値段設定や占術などを含めたそれぞれのルールがあったり、「知らなかった・・・!」では、損をするような場合もあるかもしれません。
中には競争や厳しい上下関係、ノルマなどがあることもあるようなので、入る前には情報収集に努めると良いと思います。
私も会社に所属することを考えたこともありますが、ノルマや会社の考え方が自分に合わないと思いやめました。例えば恋愛相談のお客様にはなんとお答えするべきかといった暗黙のルールがあったり、リピートしてもらうためにわざとちょっと引っかかることをお伝えしたり・・・。
占いに依存をしてしまうお客様も多いので、占い業界がブラックな業界になってしまうかどうかは、占い師自身の倫理観や信念に依るところが多い気がします。
この仕事でよかったこと・ホワイトと感じたところ
占い師としては、フリー(無所属)なので、自分の考えで鑑定や集客、金額設定ができるところです。
自分の考えや想いをSNSに投稿したりメールマガジンで送ったりして集客をしているので、それに共感してくれたお客さまだけが来てくれるのが嬉しいです。
フリー(無所属)の仕事エピソード
占い師に依存してしまうお客様にどのように「卒業」を目指してもらうのかという課題によくぶつかります。
「今から死ぬから!」という自殺予告メールが届いたこともありますし、ちょっと戸惑う内容のLINEが頻繁に送られてくるようなこともあります。占い師の言葉によって「依存」になるのか「恨み」になるのか「救い」になるのか、占い師自身がその覚悟を持ってやっていく必要があるのかもしれません。
とはいえ、基本的には感謝の言葉をもらうことが多く、とてもやりがいがある仕事です。
職場恋愛について
(1)占い師同士の恋愛
男性占い師は女性に比べてかなり少ない印象です。しかし男性占い師が女性の恋愛相談をメインにしている場合、結構モテていそうな印象があります。個人的な印象です。
(2)お客様との恋愛
占いというと女性のイメージがあるかもしれませんが、実は企業の社長さん(男性)やビジネスマンも意外と占いをやっています。占い師はお客様の相談に乗る仕事ですが、あくまでも「占い師」という立場だからお客様も安心して話してくれていることは肝に銘じておいた方がいいかと思います。立場を超えて親密な関係に発展するかは、なんともいえないです。
まとめ
組織に所属する占い師は、何かに所属すると制約がある反面、トラブルがあった時には守ってもらえたり、組織的な対処が可能だったりします。
フリーの占い師は直接お客様と連絡を取りますので、トラブルに発展した時は一人で対処する必要があります。
どんな占い組織に所属しているかによって対応は様々ですが、お客様と自分の間に会社や団体という窓口があることで「安心」を感じる面はあると思います。
また、占い師さんの中には一般的なマナーが後回しで、お金の計算が曖昧だったり、ドタキャンをしたりするような人もいます。
そのような占い師さんと共同でイベントを開催してトラブルがあった時には自分の信頼も同時に失いかねません。
フリーの占い師として活動することをメリットと感じるか、デメリットと感じるか。現在の実力、候補になりそうな会社や団体の情報を鑑みながら、その都度柔軟に働き方を変えていけたらいいのではないかと思います。