キャリアレポート 法律関係業界、「司法書士事務所」の「司法書士」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 法律系業界
法律関係業界で働く、「司法書士」のキャリアレポートです。
職業・職種:司法書士
業種:司法書士事務所
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:司法書士
この業界・この会社を目指した理由
大学の法学部に入ろうと決めたときに、この資格も取ろうと決めていました。入学と同時に少しずつ問題もときはじめ、2年生からは、ダブルスクールで勉強しました。
「司法書士事務所」の「司法書士」の仕事内容について
司法書士として、決済立ち会いや、本人確認、申請書チェックなどを行っています。規則により、司法書士でないものの、決済立ち会いや、本人確認は禁止されているので、司法書士の需要は高まっていると思われます。
決済立ち会いとは、不動産売買の最終の残額を支払う場面に立ち会い、その場で登記に必要な書類が揃っているか確認するもので、司法書士がゴーサインを出せば、買い主に融資が実行され、売り主に代金が入り、売買が完了すると言うものです。これで登記書類に不備があれば、司法書士の責任となります。しかしながら余談ですが、司法書士賠償保険というものがあり、2億位まで、保障されます。ほとんどの書士が入っています。
本人確認とは、売り主、買い主が本人であるか確認するもので、登記の内容と合わせて間違いない登記が実行されるため、ここ最近特に司法書士会が厳しく実行を規定しているものです。ちなみに本人確認を怠ると、司法書士会により懲戒対象となり、司法書士でないものの決済立ち会いも懲戒対象となります。
「司法書士事務所」の「司法書士」の1日の仕事の流れ
決済のある一日
10時 決済場所に直行し決済を行います。銀行次第ですが(銀行によって送金にかかる時間が違う。メガバンクほど遅い。)、特に何もなければ、一時間~二時間で終了します。
今はコンピューターによる登記申請もありますが、大抵は法務局にそのまま向かいます。
申請がすんだら、事務所に戻ります。
お昼は、法務局に向かう前か、申請が終わったあとか時間を見て、とります。
決済のない一日
9時 事務所に出勤
デスクワーク。申請書チェックなど。
お昼をとって、午後もひたすらデスクワーク。残業は日によりますが、平均で1日一時間でしょうか。もっとも3月等の超繁忙期は、終電かもしくは最悪泊まり込みです。
「司法書士事務所」の「司法書士」の給料・残業・有給休暇について
残業代(約1日一時間)込みで、約30万ちょっとです。
ボーナス、有給休暇、社会保険等はすべて完備されています。有給休暇もとりやすく、夏期休暇、年末年始休暇もあります。
基本、土日祝はお休みです。出張はほとんどないです。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
決済は、けっこう遠方までも行きます。電車でひたすら行きます。法務局は、駅から遠いところにあることも多いので、バスや歩きで向かいます。
重いものを持ってけっこう歩きます。体力と、地図や、ルート検索、ストリートビューで、現地にたどり着く力も必要です。
あと細かい違いを関知できる繊細さも必要です。何はともあれ、専門職なのでやりがいはあります。
決済にいけば、先生、と呼ばれ、みなが書類の確認と融資が実行されるのを待つので、責任は常に感じられます。やりがいのある仕事です。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
大きな事務所なので、福利厚生はしっかりしています。普通の企業並みであると思います。分業制なので、司法書士として大事な業務だけをやれます。
小さな事務所だと、司法書士でも、トイレ掃除や、郵便局へ封筒持ち込みも、順番でやらなければなりません。大手事務所だと、ビルも立派なので、トイレ掃除や清掃は、ビル管理会社が行ってくれます。これはけっこう大事なことです。
また小さな事務所だと補助者も態度がでかかったりしますが、大手の補助者はそこそこ司法書士を立ててくれます。
「司法書士事務所」の「司法書士」の仕事エピソード
自己破産の手伝いをしたことがあります。自殺未遂までした人が、前を向き、あるきだしたとき、本当によかったと思いました。
とは言え、個人的には、債権は基本回収されるべきだと考えているので、何でも過払い金、過払い金と言い、踏む倒すのは、好みではありません 。
苦労は、決済でのアクシデントでしょうか。今のところ、大きな事故に繋がったことはありませんが、不動産会社や銀行が我が売り主の口座を間違えていたときは、送金されず、けっこう修正が大変です。いまのところ決済がその日のうちに終わらなかったことはありませんが、ギリギリのことはあります。
この会社・職場での職場恋愛について
あまりないと思います。しかしながら全くないわけでもなく、2カップルほど見ました。司法書士と司法書士。司法書士と補助者です。補助者は若ければ、転職して公務員になったりもするので、資格がなくても優秀であれば、青田買いして、転職させるのもよいでしょう。補助者のままでは、あまりよいとは思われません。
基本的には、社内恋愛はあまりない職種でしょう。ボスによっては、いやがる人もいるからかも知れません。出先で知り合う人もいるかもしれません。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
司法書士の需要は高まっていると思います。企業化し、会社となっている事務所もあります。頑張ってください。