「法律事務所」の「事務・人事職」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート 法律関係業界、「法律事務所」の「事務・人事職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 法律系業界

法律関係業界で働く、「事務・人事職」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:男性
職業・職種:総合職、事務・人事
業種:法律事務所
上場区分:非上場企業
入社ルート:新卒入社
所有資格:行政書士

この業界・この会社を目指した理由

子供の頃、少年野球をやっていてそのチームの監督が司法試験を受験していたことを知りました。その後もお付き合いをさせていただいたのですが、試験に合格され弁護士をされています。私もその様な仕事に就きたく志しました。

「法律事務所」の「事務・人事職」の仕事内容について

弁護士の補助の仕事です。今ではパソコンが浸透していますが、私が勤め始めた頃はまだワープロが無く、弁護士が手書きで書いた下書きを清書する事が多かったです。また、その書類を裁判所に提出に行くことが多くありました。

今ではパソコンが浸透し、弁護士自身が文書を直接作成しますので、その手の仕事はありませんが、文書の校正や印刷などがあります。またパソコンを使った判例検索や資料の収集などの仕事もあります。

パラリーガルとしてお客様の相談に弁護士と共に立ち合い、文書の整理などをすることもあります。接客に大きなウエイトがあり、電話対応からスケジュール管理などきめ細かく作業をしていく必要があります。

裁判所への書類の提出や法務局、役所などでの資料の収集もあり、事務所の外での仕事も結構あります。不動産の明け渡しなどの事件では、業者と共に明け渡しに立ち会うこともあります。立ち退きに拒否を示す相手方に対しては強制執行を行い、その場に立ち会うこともあります。

「法律事務所」の「事務・人事職」の1日の仕事の流れ

事務所は9時に開けます。
通勤に1時間半ほどかかりましたので7時過ぎには家を出ました。
事務所について最初に清掃から始め、弁護士が来るのを待ちます。

午前中は、事務所の中で仕事をすることが多く、ファイルの整理や資料の準備を行います。スケジュール管理も行います。

昼食時であっても事務所を閉める訳にはいかず、交代で昼食休憩(60分)をとりますが、事務所に人がいない時には弁当ですますこともあります。

午後は、裁判所に書類を提出に行ったり、法務局、役所で資料収集などを行う事が多かったです。またお客様に会社に訪ねる事もありました。

残業は基本的にありませんが、お客様の都合により残業となる場合がありました。
月末には給与計算などの手続きのため、銀行廻りをしていました。

「法律事務所」の「事務・人事職」の給料・残業・有給休暇について

勤続25年ほどになりますが、年俸制で540万円ほどになりました。

残業代については全く支払われておらず、すべてサービス残業になってしまいました。残業自体がそれほど多くはありませんでしたが、損をした気分はぬぐえません。

有給休暇も特に定めはありませんでした。夏季に連休が取れる程度です。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

昼食時間帯に事務所に誰もいなくなると休憩が取ることが出来ませんでした。近くのコンビニに弁当を買い、事務所内で食事を済ませるということが結構ありました。留守番電話などで対応して貰えればと思いました。

残業については、お客様の都合で仕方ないのかもしれませんが、急に入ることがあり、自分の予定を犠牲にせざるを得ないことがありました。

また残業代も支給されなかった事に不満もあります。この点を改善してくれれば良かったと思っています。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

弁護士が不在の時間が結構多く、急ぎの仕事が無ければ時間をある程度自由に使うことができました。自分の勉強時間に充てていることが結構ありました。

会社を経営する方のお客さんが多くおりましたので、色々な分野の事業や社長の人柄などに触れられた事は良かった事だと思います。
たまに接待のお供をさせて頂くこともあり、普段では行くことが出来ない高級料亭などで食事をさせていただくこともありました。

仕事に慣れてしまえば、結構楽な仕事であると感じています。

「法律事務所」の「事務・人事職」の仕事エピソード

問題が解決してお客様から感謝の気持ちを伝えて貰えたことが、この仕事をしていて一番の醍醐味だと思います。間違えが許されない仕事であるので、日々緊張を緩めずに結果を求めるのは結構大変ですが、問題解決の際の達成感は忘れられません。

期日の管理が大事で1日でも間違えてしまえば、お客様の権利が無に帰してしまうことがあります。相続の放棄は相続を知った時から3か月以内に家庭裁判所に申述しなければいけないのですが、3か月目のその日の夕方に気が付き、ぎりぎり間に合った苦い経験があります。

もしこの時に気づかなければ、お客様に大変な損失を与えてしまうため、身の凍る思いでした。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

行政書士の仕事で自営をしたく現在は退職しています。

この会社・職場での職場恋愛について

職場恋愛についてですが、私は2か所の法律事務所の勤務経験があります。最初の事務所の女性事務員が、司法試験に受かった方と婚姻し、職場を退職しました。

その時に試験に合格し司法修習を終え弁護士登録した方から、誘われて私もそちらの事務所にお世話になることになりました。変な縁ですが、前の事務所は、事務員2人を引き抜かれたことになります。

女性の事務員は弁護士と結婚するようなイメージがありますが、私の知る限りでは、この様な玉の輿に乗った事務員さんは一人もいませんでした。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

弁護士は個性が強く、若い人だと社会性の乏しい方も多いのが現状です。こうゆう方々とうまく接していくことが仕事を長く続けるコツだと思います。

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