「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート 法律関係業界、「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 法律系業界

法律関係業界で働く、「社会保険労務士補助者」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:社会保険労務士事務所勤務、社会保険取得・喪失関連業務従事
業種:社会保険労務士事務所
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:法律関連資格としてFPやビジネス実務法務検定など

この業界・この会社を目指した理由

単純なきっかけですが、大きな理由としては士業への憧れからです。士業といっても様々なジャンルがありますが、FPの勉強をして資格を取得した経験から社会保障に興味を持ったため社会保険労務士を目指すようになりました。

「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」仕事内容について

社会保険労務士事務所のなか行われる業務は様々ありますが、所属している事務所では分業制で、自身は主に社会保険や労働保険にまつわる業務を担当しています。

具体的には、受託先の従業員の入退社にかかる資格の取得喪失手続きになります。これらは社会保険労務士の業務範囲である提出代行といわれる業務で、私は社労士業務補助としてこれらの業務にあたっています。

雇用形態(フルタイムなのか、パートなのかなど)により加入条件を満たしているかといった判断が必要で、年間収入としてどの手当を含みどれは含まないかの判断なども必要です。なによりも、手続きに不備や遅れがあると実際に被害を被るのは受託先の従業員の方々なので(経験がある方もいるかもしれませんが、健康保険が手元になかなか来ないと困りますよね。)、慎重かつスピーディーに業務をこなすことが大切だと日々実感しています。

また、今はマイナンバー制度も業務に大きく関係し、個人を特定できる機密情報を扱うのでセキュリティーやコンプライアンスの意識の高さも重要です。

「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」の1日の仕事の流れ

9時 出勤後メールチェック
お昼まで電話対応をしつつ、資格の取得喪失手続き
12時から13時 お昼休憩
午後も引き続き電話対応をしつつ、資格の取得喪失手続き
17時 定時
(時期によっては多少の残業あり)

このスケジュールからもわかる通り、基本的に淡々と業務をこなすイメージです。間違いなく地味な仕事といえます。ただ、例えばハローワークであったり、年金事務所などとも連絡を取ることもあるため、電話対応なども欠かせません。

また、郵便物の発送など庶務的な業務も業務範囲に含まれています。社労士事務所にも規模がいろいろありますが、在籍しているのが小規模なので担当業務の他にも色々と雑務を任されることも少なくありませんが、おおむね1日のスケジュールとしてはこのような流れです。

「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」の給料・残業・有給休暇について

月給16万円(残業代別、ボーナスなし)

社会保険労務士勤務ですが、まだ社労士資格は保有しておらず、勉強の身として採用されています。同条件ではだいたい平均的な待遇だと思います。

社労士は士業の中でもなかなか食えないというのは知られており、中でも雇われだと他の士業に比べるとあまり高収入はのぞめません。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

まったく異業種の一般企業からの転職だったこともあり、士業=先生という文化に初めは驚きました。企業で言うところの社長のようなイメージが近いのですが、先生と呼ばれる立場はやはり独特なものがあると感じます。

また、社会保険を扱う職種のため、手続き文書なども独特な固有の言い回しなどがあり、そこに慣れるのにも時間を要しました。

あとは、やはり士業という世界もあってか、働く方々も真面目な人が多いです。前職がわりと平均年齢も低く活気のある職場だったこともあり、そのギャップには驚きました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

日々の業務が勉強に直結(その逆もしかり)することです。やはり机上で学ぶことよりも実地で学ぶことの方が身になりやすく、働いている時間も知識を増やしていると思うと充実感があります。

また、知り合った人などに仕事について聞かれると、やはり事務所勤務となるとそれなりのステータスを感じることも少なくありません。(実際待遇面で言うとそこまで羨ましいものでもないのですが)

また、その点で社会的に信用性の高い仕事に就けているなという実感があります。

「社会保険労務士事務所」の「社会保険労務士補助者」の仕事エピソード

やはり知識を更新していかないと日々の業務に差し支えるので、貪欲に勉強を進める姿勢を保つことは大変です。でもその分、仕事でなにかしらの知識を根拠とした判断が求められるシーンで、今まで勉強したことが発揮できたときは喜びが大きいです。

また、取引のある会社の人事部からの相談に答えて感謝されたときにも喜びを感じます。

大きな失敗は今まで幸いにもしてきませんでしたが、それだけ日々神経を尖らせて業務にあたることが重要ですので、終業後には抜け殻のようになる日も多々あります。事務職ながらなかなかエネルギーを消耗するな、とも感じます。社会保険労務士事務所で勤務する以上、有資格者か否かよりも、プロ意識が大切だと痛感しています。

この会社・職場での職場恋愛について

女性の多い職場のため、そのような職場恋愛などは聞いたことがありません。主婦の方が多く、旦那様も一般企業にお勤めの方が多いように感じられます。

所属している事務所には代表の先生の他男性がおられないので想像にはなりますが、有資格者の男性だと、やはり肩書きに惹かれる女性も多いのではないかと思うので、例えば婚活などの場では社会保険労務士という名前はステータスとして有利に働くのかな?とも思います。実際に代表の先生は既婚です。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

専門的な知識が求められますが、その分自分の身になりますので、ぜひ興味のある方は挑戦してみてもいいかとおもいます。

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