皆さんはエキストラをしたことはありますか?エキストラにもいろいろな種類がありますが、勇気が出ず、なかなか手を出しづらいものだと思います。
そこで今回は、エキストラを実際に体験した筆者が、エキストラについてご紹介します。
エキストラとは?
エキストラとは、映画やドラマでの群衆、通行人など重要性のない役を、臨時で演じる出演者のことを指します。
エキストラには大きく分けて3つの種類があります。
ボランティアエキストラ
1つ目のボランティアエキストラは、名前の通りお給料がでないタイプのエキストラです。
現場までの交通費も実費になるので、ボランティア参加に際には出費があります。ちなみに筆者はボランティアエキストラとして、作品に参加していました。
ボランティアの場合は、出演する作品の非売品グッズをもらえることが多いです!
アルバイトエキストラ
2つ目のアルバイトエキストラは、エキストラ紹介をしている会社に、アルバイトとして入社し、そこからエキストラの現場に派遣されるタイプです。
お給料については「1回参加で〇〇円」など、金額が決まっていることがほとんどです。拘束時間が長くても、短くても同じ金額というところが、メリットでもあり、デメリットでもあります。
エキストラの案内が会社からメールで送られてくる形なので、自分の参加したい作品に、参加できるとは限りません。
事務所に所属しているエキストラ
3つ目は事務所に所属しているエキストラです。エキストラというよりも「サブキャスト」と呼ばれていました。
サブキャストは、女優の卵や俳優の卵が多いです。衣装も普通のエキストラとは違って、豪華です!サブキャストになるには事務所に所属する必要があるので、敷居が高く感じます。
エキストラに向いてる人はこんな人!
エキストラは自分に向いているのか、不安な人もいるのではないでしょうか?筆者が実際に参加してみて感じたことを4つ、ご紹介します!
向いている人その1:意欲がある人
1つ目は「意欲のある人」です。エキストラは過酷なことが多く、意欲がなければ、なかなか務まりません。ボランティアともなると、尚更です。逆に言えば、意欲があればすごく楽しく刺激をもらえますし、1つの作品に携われることを、誇りに思えます!
筆者はメディア関係の仕事に興味があり参加したのですが、スタッフさんにもいろいろな話が聞けて、映画作りに微力ながら参加するという経験ができて、本当に有意義な時間になりました!目的は何であれ一生懸命に、そして責任感をもって参加できれば完璧だと思います。
向いている人その2:時間に余裕のある人
2つ目は「時間に余裕がある人」です。
映画やドラマの撮影はカット数に基づいて大体の時間が予測されますが、その時間通りに進行することは、まずありえません。そのため終わりが分からないので、撮影に参加する際は余裕をもって1日中、時間を開けておく必要があると思います。
また撮影は早朝からあることもあります。実際、筆者はほとんどが早朝からの撮影で始発で出発なんかもありました。そのため集合場所へ時間までに間に合うのかしっかりと調べておくことが大切です!
向いている人その3:人と関わるのが好きな人
3つ目は「人と関わるのが好きな人」です。
撮影では、たくさんの人と関わることになります。知らない人と「友達やカップルという役柄で会話してるふりをしてください。」と言われることが多くあります。そこで余り緊張せずその場に馴染むことが必要です。
また撮影以外にも、待機時間が非常に多いため、エキストラ同士で楽しく会話している事が多いです。筆者はエキストラに参加する前は、人見知りがちだったのですが、今では誰とでも、初対面で仲良くなれます。普通に暮らしていたら、関わることのないような人とも話せるため、いろいろな刺激をもらえますよ!
向いている人その4:お芝居や芸能界に興味のある人
4つ目は「お芝居や芸能界に興味のある人」です。
芸能界に興味がある人が、エキストラに参加することは少なくありません。アルバイトエキストラとして参加している人の中には、実際にネットで活動していて、お芝居にも興味があって、参加しているような方が多かったです。
同じ現場に何度か参加すると、スタッフさんとも顔見知りになるので、芸能界に興味のある人には、いいことづくめです!
エキストラのメリット・デメリット
エキストラは基本的に楽しい現場ばかりですが、いい面だけではありません。良い部分、悪い部分をみていきましょう。
メリット1:俳優さん・女優さんを近くで見られる
エキストラの良いところはたくさんありますが、その中の1つは普段テレビの中でしか見ることのできない俳優やタレントを実際に見られることです。生で見るお芝居は圧巻で、作品への熱意が感じられます。ですがレギュラーで出演が決まっているからと言って、出演者さんが来るかは、分かりません。期待はほどほどに…
メリット2:ロケ弁がおいしい!
ロケ弁は基本的に無料で配布されます。お弁当の種類は様々で、現場の場所によって、その地で有名な食べ物などが、支給されます。普段は食べられないロケ弁は特別おいしく感じます!
筆者が特に印象深かったのは、神奈川で食べた崎陽軒のシュウマイ弁当です。時間がなく10分で食べたので、味わえなかったのが残念でしたが、とてもおいしかったです!撮影に参加する人数が少ない程、お弁当が豪華に感じました。
メリット3:素敵な作品に携われる
自分の好きな映画や、ドラマの監督が手がける作品に出演できることは、例え端っこにいるエキストラだとしても、とても嬉しいものです。その映像がこれから何年たっても人の目に触れると思うと感慨深く、やる気が湧いてきます!
メリット4:スタッフさんを見て良い刺激に
スタッフさんは、いつもエキストラに対して、丁寧な対応をしてくれます。普段私たちの見ている映画や、ドラマ、番組は、裏で必死にサポートしているスタッフさんがいるから素敵に仕上がっているのだと知りました。
筆者がお話を聴いたスタッフさんは「とても大変だけれどやりがいを感じる」とおっしゃっていました。筆者はスタッフ側に興味があったので、何よりも胸に響く言葉でした。
デメリット1:時間が不透明
時間がわからないのは、本当に不便でした。
筆者がまだ、エキストラに参加して間もない頃、エキストラへの参加後に、予定を入れていたのですが、撮影が長引いてしまい、キャンセルしたことがありました。逆に予定していた終了時間よりも、数時間早く終了することもありました。このようにエキストラは、時間が読めません。そのため参加する際は、時間に余裕をもって開けておくことを、お勧めします。
デメリット2:役になりきるのが難しい
意外と役になりきることは難しいです。主人公やレギュラーの出演者との距離が近い撮影では、自然にしているつもりでも、そちらに目が向いてしまい、スタッフさんに注意を受けている人もいました。気を散らさず「自分は〇〇の役だ!」と思って集中することも必要です。
エキストラをするにあたっての注意点
エキストラの仕事をする上で、注意する点があります。そちらについてご紹介します。
出演者との距離感
エキストラに応募する際に「出演者との会話はお控えください」との注意書きがあります。その通り、出演者との会話はタブーです。もし話しかけてしまうと、最悪退場になり、今後一切の参加を禁止されてしまう可能性があります。ですが、稀に出演者からお声を掛けられる事もあります。その際は無視せずに、しっかりとお答えするのが礼儀だと思います。
服装
エキストラでは、自分で衣装等を用意することが多々あります。
指定された服装を、私服では補えない場合には、速やかに担当の方に連絡して、対応してもらいましょう。快く対応してくれます。そこで注意しなければいけないことは、ロゴの入った服です。映画、ドラマ、番組にはそれぞれスポンサーがついています。ワンポイントは許される事が多いですが、大きくロゴの入った服は、控えましょう。
情報漏洩
参加する作品の中には情報解禁前の物もあります。現場で見たこと、聴いたことの他言は、やめましょう。筆者が参加した作品も、情報が漏洩してしまい、スタッフさんがエキストラに、注意して回っていました。スタッフさん、並びに出演者にも迷惑がかかるので、絶対にやめてください。
エキストラに応募してみよう!
それでは、実際にエキストラに応募してみましょう!筆者が実際に使っていた応募方法を2つ、ご紹介します!
応募方法1つ目
筆者がお世話になったのが「アネットワーク」という会社です。この会社は、エキストラの仕事をしていた友人に教えてもらい、長く働いていました。
作品専用で応募フォームが作られているため、何度も同じ作品に参加したい場合には、ブックマークしておくことをおすすめします。
詳しくは以下のリンクからご確認ください。
》Twitter|アネットワーク公式【ドラマ・映画のエキストラ担当】(@anetwork2017)
応募方法2つ目
筆者が次にお世話になっていたのが「トループ」という会社です。こちらの会社は、ウェブから無料で会員登録をすると、作品の募集がメールで送られてきます。参加したいときにはその都度、応募する形です。
この会社では、エキストラに参加することで、トループポイントという、記念品とは別に付与される、ポイントがあります。そのポイントは、AmazonギフトカードやQUOカード、その他オリジナル記念品に、交換できます。
詳しくは以下のリンクからご確認ください。
》トップページ | エキストラ募集・エキストラ情報|EKISUTORA.INFO|株式会社トループ
まとめ
ここまでエキストラの仕事内容や、探し方について、ご紹介しました。
エキストラに参加するのは、最初は勇気がいるものです。決まりも多く、配慮することもたくさんあります。ですが参加した先には、新しい出会いや、学びがたくさんあります。この機会にぜひ、1度参加されてみてはいかがでしょうか?