看護助手の仕事内容・給料レポート

はじめに

「看護助手」として働く女性(性別を入れる)のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
勤務地:東京都
職業・職種:看護助手
雇用契約形態:パート勤務
所有資格:無し(医療事務の勉強はしました)

この職業を目指した理由を教えてください。

以前一般事務の仕事をしていました。当時の同僚が、仕事をしながら医療事務の勉強をしようかな、という話を聞きました。その時私には全く興味のない話題でした。
しかしそれから1年を過ぎた頃に、ひょんな事から別の同僚に私達も医療事務の勉強をしない?と声を掛けられたのが始まりです。そこからはとんとん拍子に進んで行き、自分達も医療事務講座を受けに行く事になりました。

仕事内容について詳しく教えてください。

受付から回ってくるカルテの中を確認し、その後看護師に目を通してもらいます。次にカルテの順番に患者様を診察室にお呼びし、ご案内します。
診察中は医師と患者様のみの入室で、看護師と助手は隣の処置室で待機しています。医師の指示(隣からの声掛けで)カルテを受け取り中を確認し、看護師へ回します。

処置(傷口の消毒・軟膏塗布・包帯等)や注射・点滴で看護師が行う行為がある場合には、患者様を隣りの処置室に移動ご案内します。必要に応じて看護師の指示でガーゼや脱脂綿の準備をする時もあります。

脱脂綿やガーゼの点検、消毒した瓶への補充は随時行います。これらガーゼ・脱脂綿・注射器・注射針等の消耗品を中心に在庫確認後、必要に応じて発注したりの事務作業も行います。納品時のチェックと保管・整理も行います。

医師の補助を看護師が、看護師の補助を看護助手が行いますので、助手は細々とした上記の様な在庫管理(使用期限チェックも)や、机、床等汚れがあれば都度清掃も行いました。

午前・午後の10分づづの休憩は医師は取れない為、時間には好みのコーヒーを淹れて診察室デスクへお持ちしていました。

よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。

8時20分:自宅を出て、自動車で通勤。8時40分:到着。9時:始業。前日の洗濯物(タオル)が溜まっていたら洗濯機を回す。本人又は気が付いた人が干す。
9時:診察開始。カルテの順に患者様をお呼びしご案内。
10時30分:休憩(10分)(順番に2-3人づづ)
手が空いたら、消耗品(ガーゼ等)の補充と在庫確認、棚の上・中の整理等細々した作業を行います。
午前中同様、タオルの洗濯物が溜まっていたら洗濯機を回します。
たまにですが、買い物(職員達の使用する消耗品(石鹸・洗剤・トイレットペーパー・コーヒー・お茶等)にも行く事もありました。
13時:お昼休憩(120分)、15時:休憩(10分)(順番に2-3人づづ)
手が空いたら午前中同様の在庫確認や気になる所の簡単な掃除もします。
18時:終業

給料・残業・有給休暇について教えてください。

給料は私はパートで時給でしたが、平均時給より100円程多かったと思います。
正職員は看護師は30万円位、他の職員は20万円位と聞いた事があります。
残業は殆ど無く、有給休暇は事前申請していれば取れました。とても取り易い職場でした。

働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。

当時困った事は、ボス的存在の女性がいました。気分屋でしたので、その日その時によって態度が変わります。普段でも何となく怖い感じの人でした。理由は分かりませんが気分を損ねている時が多く、現場看護部や他の部署にも影響がある程、暗く嫌な雰囲気・接し方をされていました。職員の皆が気を使って話をしている感じでした。
また別の人で、悪口を言ったり、大きな声で愚痴を言ったりと自由に振舞っていて、やはり怖い女性がいました。
仕事内容そのものよりも、人間関係が難しい職場でした。

この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。

駐車場代が無料で、交通費もキロ換算で支給して頂いていました。
昼食はお弁当を発注していたのですが、こちらも無料で頂いていました。
休暇時間の飲料やおやつも、ある物を自由に飲食出来ました。
終業時間は18時ですが、お昼休憩時間が2時間ありますので、昼食後昼寝をしたり、お弁当を持って自宅に帰ったり、各自自由に使っていました。
午後の勤務時間が3時間というのも恵まれていたと思います。
その様な中でも午前・午後に10分づづの休憩時間もしっかり取れる事は助かっていました。

この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。

失敗した事は、入職間もない頃に、患者様を誘導する順番を間違えてしまいました。診察後にレントゲン撮影のある患者様だったのですが、わざわざお呼びして先にレントゲン室へ案内してしまいました。カルテを見て担当者が気付いて教えてくれ、先に診察へのご案内が無事に出来ました。長年通われている患者様の方で実は分かっていらして、微笑んで許して下さった、という感じでした。

患者様で大変な事がありました。ある患者様が待合室で順番待ちをしている時に、突然過呼吸になり苦しそうにされ始めたのです。私は初めてでしたので、驚くばかりで何をして差し上げたら良いのか分からず、とにかく背中をさすってあげていました。看護師がビニール袋を持って来て口全体に覆いました。その袋の中で呼吸をすると落ち着くとの事でした。息の粗さが少しづづ取れ、間もなく落ち着かれました。あんなに苦しそうにする姿は初めてでしたので驚きました。看護師が後で、その方はたまにその様な事があると話してくれ、以降は私も分かる所にビニール袋を用意しておく事にしました。

職場恋愛について教えてください。

個人の診療所でしたので、それ程職員はいない事もあるのか、職場恋愛でお付き合いしているのは聞いた事はありませんでした。ただ一度、若くて明るい女子職員が入ってきた時には、男性職員がアタックしたそうです。成就しなかったと噂で聞きました。

これは本来はご法度と思いますが、別の女性職員が患者様の男性とお付き合いしている噂話を聞いた事があります。二人仲良く手を繋いで買い物をしていた所を目撃した職員がいたそうです。目撃した本人の直接の話ではない為、真偽は明らかではありませんが。

この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。

職種全体ではないと思いますが、この職場は残業を付けるのに、45分間は無償だそうで、それ以上の時間を残業すると、支給されるとの話を聞きました。しかし殆ど残業はない職場という事と、私自身はパートでしたので、元々残業はありませんでした。この為実際には分かりませんが。事実だとしても今は改善されているかも知れません。

この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。

お中元やお歳暮の時期になると、業者さんや患者様からのお届け物を沢山頂きます。休憩時間にはおやつ三昧で、入職した人は皆太っていくと言われています。嬉しい悩みでした。

この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。

全体的に人口は減少傾向でも、高齢化はどんどん進みます。高齢者でなくても、食の変化で昔より癌の発生が増えているとも聞きますので、医療関係の仕事は増々忙しくなると思います。

さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ

人の命を預かる大切で大変な仕事ですが、その分やりがいも大きいと思います。

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