「食品製造メーカー」で働く「品質管理兼コールセンター職」の仕事内容・給料レポート

約1600人規模の「食品製造メーカー」で新卒で入社して働く、女性で「品質管理兼コールセンター職」のキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

約1600人規模の「食品製造メーカー」で新卒で入社して働く、女性の「品質管理兼コールセンター職」のキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、食品表示法初級と、惣菜管理士2級を持っているそうです。

「食品製造メーカーの品質管理職」を目指した理由

元々コンビニやスーパーの新商品チェックが趣味だったので食品業界を目指していました。

その中で、私が就活中に東日本大震災があり、パウチ食品業界では知名度が上がりつつあった会社だったので興味を持ち、応募するに至りました。

「食品製造メーカーの品質管理職」の仕事内容について

食品会社の品質管理業務兼お客様相談室をしています。
主な内容を項目に分けて説明します。

工場の品質管理に関する確認指導

全国に点在する工場がきちんと衛生基準を守って製造を行っているか、商品の設定規格に外れていないかなどの官能検査・微生物検査の確認、設備等に破損がないか等の確認を行うことです。

お客様・取引先からの問い合わせ対応

フリーダイヤルにお客様から頂いたお問い合わせやお申し出についての電話対応になります。

その確認や調査した結果などを私たちからお客様へお電話やお手紙でご回答する作業もあります。取引先の場合も大体同じ作業になります。

商品パッケージの作成・確認作業

商品を入れるパッケージを作成する作業です。

昨今お客様は食品パッケージの裏面に書いている情報を重視する傾向にあるので責任が問われる大事な仕事です。商品パッケージを作成するにあたり、食品表示法という法律に合致しているかを確認しつつ、原材料名や栄養成分などを作成してパッケージの作成をすすめていきます。

印刷会社との価格交渉などもあり、また出来あがったパッケージに問題ないか等の確認を行います。

「食品製造メーカーの品質管理職」の1日の仕事の流れ

8時 家を出て、自転車とバスで通勤
8時半 会社に到着
9時 業務始業 コールセンター開始
※8名ほどが勤務し、5名が電話の前にスタンバイし、交代でまわします。製造工場ごとの商品の回線になっており、最大で5名が一斉に電話を受けることができます。
※電話が鳴らない間にメールチェックや依頼事項やお客様や取引先あての報告書を作成します。
※印刷会社から返送された商品パッケージの確認をし、修正箇所があった場合はメールで返信します。
12時 お昼休憩(60分)
13時 お客様からの電話対応等
15時 工場巡回(隣接する工場の場合)
※遠方の場合は終日工場巡回になる場合があります。
17時 工場へ気付いた点をフィードバック
17時半 当日の業務内容を会社で管理するソフトに入力、メール確認後、終業
19時 会社のサークル活動

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は約23万(残業代込)円で、ボーナスは年間で60万円でした。ちなみに、年収は400万円前後です。

新商品の開始時期が近い場合は商品パッケージ作成業務が多く、お客様からの問い合わせ・お申し出が多い日は2時間程度残業する場合があります。

有給休暇は積極的にとるように言われているため、2カ月に1回は利用するようにしていました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

どうしてもお客様からの問い合わせやお申し出に関するお電話が多い場合は最優先になるため、予定がある日であっても残業する羽目になったり、取引先からの依頼の締め切りをのばしてもらうように交渉する場合があることです。

また、お客様よりお叱りの言葉を受けた日は気持ちの切り替えがなかなかできずに、他の業務に集中できない場合がありました。ただ、そういう場合でも他の人がフォローする体制が整っており、コールセンター業務以外に配置してもらえるので比較的に融通はききます。

この仕事や職場でよかったこと

コールセンター業務は特殊な分、社内・社外でのセミナーに参加することが多く、日本語や交渉術等の会話力が高められるため、日頃から話し方について褒められる機会がとても多くなり自信になります。

また、食品会社ならではですが、新商品がもらえたり、社内販売制度が充実しているので格安で商品が購入できます。それから、社外の食品卸業者とも関わりが深いので自社商品以外の商品も多数いただく機会があるので、食費が断然安くなった上に変わった食材も手に入ってかなり得した気分です。

「食品製造メーカーの品質管理職」の仕事エピソード

複数名のお客様から「さつまいもを使った商品を作って欲しい」というご意見頂いたことについて、会議でフィールドバックすると、工場や開発指導担当者などに伝えられ、実際に商品化に至った時です。

お客様が購入時に気にしているポイントや市場でのトレンドなどを自分なりに資料にして発表をしました。実際の商品化までには試食会に参加して微調整を繰り返して時間がかかってしまいましたが、会社の中では個人のお客様と一番話す機会が多く、また工場の品質管理指導を行う立場である事から、社内での発信力が高いと感じています。

また、商品化した後の実際の反響をお電話で聞くと、会社とお客様の架橋になれたと大変感動する瞬間です。

「食品製造メーカーの品質管理職」の職場恋愛について

職場恋愛は多い方だと思います。

会社内の雰囲気がとてもよく、会社自体も社内結婚となると大いにお祝いしてくれています。私が知っているうちでも10組ほどは社内恋愛をされていて、そのうち半数は実際結婚まで至っています。

私自身、今の主人とは同期入社で会社が実施している謝恩会等をきっかけに仲良くなり、結婚したので他の会社と比べると恋愛の自由度も高く、サークル活動や謝恩会等の社内イベントも多いので社内恋愛に発展される方は多いのではと思います。

まとめ ー「食品製造メーカーの品質管理職」を目指す方へ

食品業界の仕事は多岐にわたりますが、私たちになくてはならない食を扱うものです。

手ごろな値段で人々も満腹にしたり、美味しい!と喜ばせたりできる素晴らしい業界だと思っています。

皆さん是非食品業界を目指してみてください!!

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