「ソフトウェア開発会社」の「開発職」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート IT/インターネット業界編、東証一部上場企業の「開発職」のキャリアレポートです。

仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - IT・インターネット系業界

IT/インターネット業界で働く、「開発職」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:男性
職業・職種:IT系エンジニア、技術職
業種:ソフトウェア開発
上場している場合の種類:東京証券取引所市場第一部
会社の人数(社員数):7000人
入社ルート:新卒入社
所有資格:なし

この業界・この会社を目指した理由

大学では工学部の機械工学科を卒業しました。当初は機械設計で就職活動をしていましたが、就職氷河期時でなかなか職が決まらず、間口を広げてソフトウェア会社の面接を受けたところをこの会社で採用されました。プログラムにも興味があり適性があると感じていたため、入社を決めました。

「ソフトウェア開発会社」の「開発職」の仕事内容について

組み込み機器の開発職になります。機械の中に入っている基板の設計、また半導体チップの設計開発を行う仕事です。その中でもASIC、FPGAと呼ばれる種類のチップを用いた回路設計を主にやってきました。

回路作成というと、図面を描くイメージが強いと思いますが、半導体の回路設計はそれとは違い、HDLと呼ばれる専用のプログラム言語を用いたコーディC言語に対応したコーディング手法も増えてきています。

作業の流れを説明しますと、開発する製品の仕様書作成、回路作成、シミュレーション検証、実機検証などを行います。製品を一から開発するメーカーには勤めておらず、メーカー様の開発の一部を請け負う形で仕事をしています。

作業場所としては、持ち帰り案件として自社で仕事をすることもありますが、保有する開発ツールやワークステーションなどの設備の関係上、お客様先に常駐して作業することもあります。開発した製品が組み込まれる機器は多岐にわたります。今まではモデム、複合プリンタ、画像出力装置などに関わってきました。

「ソフトウェア開発会社」の「開発職」の1日の仕事の流れ

7時 :自宅を出て、自転車で駅まで15分、電車で80分、駅から会社まで徒歩10分かけて向かいます。
9時 :会社到着 フレックスのため必ずしも9時までに到着する必要はありません。
10時 :チーム内の進捗確認。
12時30~13時30: 昼休み 昼の混雑を避けるため、席の階数によって12時の前後30分ずらして休憩となります。
17時30 : 定時 必要に応じてチーム内で会話を持ちますが、基本は自席に座り黙々と作業を行います。 
19時30~20時 : 休憩 多くの場合は残業のためこの時間まで残ります 
21時 : 業務終了 勤怠を専用システムに入力して帰宅します
23時 : 帰宅
24時 : 就寝準備(食事、お風呂)
     私はこの時間に食事を取りますが、19時半の休憩時に食事を取る方も多くいます。
25時 : 就寝

「ソフトウェア開発会社」の「開発職」の給料・残業・有給休暇について

給料は29万+残業代5万、ボーナスは50万前後を年2回。

残業は月30時間前後で、有給休暇は年20日です。

有給は取得が推奨されており、私は半分ぐらいは消化していました。消化できなかった有給は2年間はプールできますが、それ以降は消滅します。会社の業績が良いときは消滅時に買い取り制度を実施しています。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

メーカー様のプロジェクトの請負となるため、様々な技術分野の仕事があり社内で使用する技術分野は多岐にわたります。基本的に技術習得はOJTのため、1つのメーカー様で長く仕事をしていると、どうしても知識に偏りが出ます。同期入社で比べても保有技術に差が出ます。
知識の偏りがありすぎると、他のプロジェクトに配属された際に苦労することがしばしば出てきます。

また、役職があがるにつれ受注活動が増えてきますが、その歳には幅広い知識が必要になります。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

ソフトウェア業界のためブラックなイメージがつきまといますが、そんなことはなく社員のゆとりとやりがいを第一に考える社風です。前述したとおり、有給休暇の取得は奨励されており、そのほかにも長期休暇がとりやすくなっています。

また、在宅勤務制度にも力を入れており、そのための制度やツールなども準備されています。
給与面でも、忙しいプロジェクトに志願すれば、いくらでも残業が可能です。(その場合、抜け出せなくなる覚悟も必要です。)

「ソフトウェア開発会社」の「開発職」の仕事エピソード

製品が実機として動くこと、特に画像出力系の機器は処理結果を直に目で見て確認できるので、やりがいを感じることが出来ます。

失敗はバグの混入が一番怖いです。検証時にバグが見つかることは問題がないのですが、納品後に見つかったバグなども何件かありまして、そのときの恐怖はいまでも思い出せます。幸い、お客様が良い人だったため、すぐに修正して事なきを得ました。

ただし、ASIC開発では、回路が完成してしまうと容易には修正がきかないため、特にバグを残さないよう細心の注意を払って設計・検証を行う必要があります。

また、何でもそうですがスケジュールのある仕事のため、トラブルが起きた場合は高稼働になります。

この会社・職場での職場恋愛について

仕事柄か女性社員が圧倒的に少なく、職場内での恋愛などはほとんど見受けられません。私の知っている中では一組だけ、技術職の男性の方と経理事務の女性の方が結婚されました。特に公にはせず、内密に付き合っておりました。

職場以外でも一部の方は合コンなどに積極的に出ていましたが、多くの方は個人個人で出会いを探されているようです。結婚は昔からの友人同士が一番多いと感じています。また、職場内では未婚の方も多くおります。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

ブラックなイメージが多い職種ですが、一部を除いてその風土は改善してきております。
また、設計の仕事は単純に楽しいことも多いです。頑張って下さい。

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