イラストレーター(フリーランス)の仕事内容・給料レポート

はじめに

「イラストレーター」として働く男性(性別を入れる)のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:男性
勤務地:東京都
職業・職種:イラストレーター
雇用契約形態:フリーランス
所有資格:普通免許

この職業を目指した理由を教えてください。

小さな頃から美術・工作が好きでした。自分の作った作品で見る人を楽しませたり、感動をさせたいと思ったことがこの仕事を目指した理由です。

仕事内容について詳しく教えてください。

イラストレーターの仕事内容は、描いたイラストが印刷物・広告媒体・テレビ番組など色々な所で必要とされます。
自分の作品の特徴、他のイラストとは違う個性がとても大事です。しかし、一点ものの絵を描く画家とは違い印刷など複製することを前提で、不特定多数の方に届ける絵を描くのがイラストレーターです。
ただ自分が描きたい絵を描くのではなく、依頼主様の要望・希望を汲み取り、時代の流行・流れも感じ、
それに合った絵を書き上げることが求められます。
パンフレットのイラストを描いた時のことを例にしますと、依頼を受けた後、内容を担当の方と打ち合わせをします。どのような企画なのか、対象とする年齢層はどのくらいか、イラストは何点必要か、サイズはどのくらい必要か、どのような画風(優しい、勢いがある、楽しい)が希望なのか、などを確認します。その後ラフ画を作成しチェックをしてもらい、そこで修正箇所を共有し、OKが出たら清書という流れです。最終チェックで微調整があれば対応して納品となります。

よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。

イラストレーターの仕事は自宅作業場でしております。9時:制作を開始。必要な点数のラフ画を作成。作成に必要な資料を確認。1つのイラストの対して数パターンのラフを作成。その後の修正を少なくするためラフ画には時間を取ります。点数が多い場合は午後も続けて作成作業をします。
12時:昼食(60分)13時:午前でラフ画作成が終わった時は、別の案件のラフ画制作。メールにて出来上がったラフ画を担当の方に送信。返信内容により修正作業。修正が出来次第メールにて再度送信。OKの出た案件がある場合は清書制作。 18時:夕飯(90分)19時半:OKの出た案件の清書作業。完成したイラストをメールにて送信。22時半〜23時半:終業。

給料・残業・有給休暇について教えてください。

給料は描いたイラストの分の完全出来高制です。案件により1点3千円や5万円など価格はバラバラです。仕事の量により収入は変動します。作業時間は自分で管理しています。休暇も仕事の進行具合により自分で決めております。

働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。

急な発注で納期までの時間が少ない時が大変です。他の案件を抱えている時ですとより大変です。
ラフ画の段階で確認をしたのに、完成をした後での修正を求められた時は困りました。その場合かかる作業分の報酬を求めますが、初めから修正の回数やかかる報酬を確認しておくべきだったと反省しました。
イラストの価格も依頼主様と相談が多いです。(初めから依頼主様から定時していただく時もあります。)双方が納得の価格になればいいのですが、高過ぎず安すぎずのバランスが悩むところです。自分を安く売り過ぎないように心がけています。

この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。

受注し良い評価をいただいた案件で、その後も継続して発注をかけていただきました。毎回安定した数の発注をしてくださり、不安定な収入の中で、毎月決まった額が入ってくるというのはとても安心でした。私のイラストをとても気に入ってくださり、別媒体でのイラストの発注もいただきました。そのような依頼主様とご縁ができたことはとても恵まれたことでした。
もう一つ、何より絵を描くという好きなことで収入を得ることは恵まれていることです。

この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。

自分の絵が印刷媒体になったのを初めて見た時は感動でした。憧れていた職業になれたんだと思いました。
以前アルバイトをしていた職場の方が自分の絵を見てくれて、見ましたよと連絡が来た時は嬉しかったです。当時の絵を覚えていてくれて、なんだか似ているからひょっとしてと思ったそうです。
失敗は納期を1日間違えて徹夜で作業してなんとか間に合わせた時は大変でした。
また、いくつも案件を抱えた時に1つ1つのクオリティーを下げてはいけないので、決まった時間の中で細かく細かく作業時間を計算して描きあげました。これまた徹夜でした。

職場恋愛について教えてください。

職業柄外に出るよりも事務所の中で作業をしている時間が長いので、人と接する時間は少ないです。人と接する時間といえば、職場とは言えないかもしれませんがイラストの打ち合わせの時に担当していただく方々にお会いする時や、それと依頼主様の会社の打ち上げや忘年会に呼んでいただいた時は、多くの方と交流することができました。
同じイラストレーターとして仕事の楽しさや大変さお互いに理解し合えるので、そこからご結婚された方を知っております。

この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。

こちらの足元を見て安い値段で買い叩かれること。簡単に描いてよと言われ、技術に対して価値を重視しない人がいるところ。

この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。

改善点を親身になって伝えてくれる方がいらっしゃいます。作品とイラストレーターに対して敬意を持っている方がいらっしゃいます。

この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。

デジタル化が進み、誰でも描きやすい環境になり、その中で今までになかった表現方法が増えていくのではないでしょうか。

さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ

自分が好きなことに自信を持って進んでください。

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