「介護福祉系学校」の「講師」に関する仕事内容・給料レポート

介護福祉系学校の「講師」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 教育系業界

教育系業界で働く、「介護福祉系学校の講師」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:介護福祉系学校・講師
業種:介護福祉系資格取得のための講習会、研修会運営
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:介護福祉士、保育士、幼稚園教諭2種、准看護師、社会福祉主事、普通自動車免許、同行援護従事者研修終了、強度行動障害支援者養成研修終了、福祉用具専門相談員

この業界・この会社を目指した理由

自分が働いて身に付けてきたスキルを、たくさんの人に伝えることによって、自分一人が現場で頑張るよりも大きな力になるのではないかと感じていたからです。

「介護福祉系学校」の「講師」の仕事内容について

介護、福祉系資格の学校講師は、2日から13日間で取得できる公的資格を、受講生に取得していただくための学校の講師です。

仕事内容

介護福祉士にて5年以上の実務経験が必要だったりと、担当する資格や講義内容によって実務経験などが必要になってきます。

講義

主で講義全般を行う場合もあれば、サブで実習や演習などの講師として入る場合もあります。基本的には項目別、単元別で講義をしたり、1日担当して講義を行う場合もあります。具体的に言うと自分の経験や持っている資格で担当できる単元、例としていえば清拭の介護について2時間、排泄の介護について2時間、移動の介護について1時間などのように決まったものをテキストに沿いながら、受講生の今後役立つような小話をはさみつつ進めていくという形になります。

受講生にどれだけ満足して資格取得していただくか、また、資格取得後の活躍なども考えながら講義や話、実習、演習などに対して関わっていく必要性があります。

「介護福祉系学校」の「講師」の1日の仕事の流れ

6時30分:自宅を出て自転車、地下鉄にて通勤 
7時50分:到着 換気や掃除、教室準備、講義準備
8時30分:受講生の迎え入れ 事務作業 
9時:講義開始 90分に1度程度10分休憩。その間、事務作業や電話応対 
12時30分:お昼休憩 
13時30分:講義開始 
※90分に1度程度10分程休憩、その間事務作業、電話応対など 

講義内容により
15時30分~19時 講義終了 教室片付け、清掃、物品片付け

事務作業 
17時30分~19時30分:退社 地下鉄、自転車にて自宅へ帰宅 

講義によっては13時30分から15時頃まで外出、施設見学などを行う場合や、9時から17時過ぎまで外出支援について実際に街に出て実習を行うための同行、実習を担当する場合もあります。

「介護福祉系学校」の「講師」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は18万円程度(残業代込み)で、ボーナスは20万円程度でした。

残業代に関してはきちんと申請することで、基本的にはいただけていました。1か月10時間程度の残業でした。

有給についても比較的取りやすく、体調不良時には病欠なども有給にて賄っていただけていました。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

講義内容の充実に関して、すごく勉強が必要でした。

介護、福祉の業界は、介護保険法や障害者総合支援法を見てもわかるように、時代とともに変わります。現場から離れているにもかかわらず、最新の情報を入手しておかないと、受講されている方々は最新の現場で活躍される予定の方が多いため、日々勉強ということを常々感じていました。

また、講義の時間配分が難しく、きちんと時間に内容を組み込む、大事なところは強調しておく等、大変苦労致しました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

先生といわれる仕事のため、慕っていただけたり、参考にしてくださる方もたくさんいらっしゃいました。

自分自身が講義のために勉強していたことが将来的に役立つ面もよかったです。また、逆に受講生から教えてもらったり、聞くことができたりしたのもよかったと思います。

たくさんの方と出会えたことで、いまだに関係のつながりがあり慕ってくださる方もいらっしゃるほどです。人として成長させていただけたとともに自分自身を見つめ直すいい機会にもなりました。

「介護福祉系学校」の「講師」の仕事エピソード

一番感動したことは、「先生に習うことができて大変良かったです」「今までの研修の中で一番身になるものでした」という感想などをいただけたときや、講義最終日にスタンディングオベーションで見送っていただけたときなどはとても感動しました。

逆に失敗したことは、講義の仕方自体わかっていないと言われたり、講義中に強い口調で意見を言われたりしたときのことです。

また、大変だったことは人の前に立つ職業であることもあり、服装について、基本はスーツなどを着用していましたが、サイズや色合い、透け感などについて意見されることが多く、衣服代が必要でした。また、外見について言われることもありました。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

子どもが小さく、育児の時間がとりづらかったため退職しました。

この会社・職場での職場恋愛について

職場恋愛は基本的にあまりなかったように思います。特に講師は非常勤であることが多く正社員が少ないこともあるのかもしれません。

また、実務経験などが必要なため、年齢層が高く、既婚者が多く在籍していました。しかし、様々な資格取得で来られている受講生や介護福祉系の関連業者さんなど年齢層も広く、出会いとしてはすごく多いように感じました。

講師を行う上で自分自身が研修を受けなければいけないことも多く、研修先で全国各地の同じように講師として頑張っている方と出会う機会も多くありました。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

実務経験が必要なことが多くなかなか新卒では難しいですが、将来的にこのような職業もあります。将来を見据えて頑張ってください。

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