「東証一部上場企業の航空会社」に新卒で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。
今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。
Contents
はじめに
「東証一部上場企業の航空会社」に新卒で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」を目指した理由
小さい頃、世界各国の世界遺産やお料理を見て楽しんできた祖母から話を聞くのが好きで、そのうち自分の目で確かめたいという気持ちが強くなったのがきっかけです。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の仕事内容について
入社して2ヶ月程は、サービス業務と保安業務の訓練をします。そこで様々な試験に合格できた者だけが、客室乗務員として乗務することができます。
保安業務
仕事は主に保安業務がメインです。
客室乗務員間また、客室乗務員とパイロットの間でのブリーフィングと呼ばれるミーティングから始まり、機内の装備チェック、不審物確認などたくさんの項目をお客様が乗務するまでに確実に確かめていきます。
サービス業務
国内線の一般席ではドリンクサービス、機内販売など、プレミアムクラスではそれらに加えてお召し物のお預かり、お食事の提供などがあります。
国際線では路線、時間帯、クラスによっても違うのですが、ドリンクとお食事のサービス、機内販売があり、国によっては入国審査カードをお客様に記入していただきます。
客室乗務員も最高責任者、それぞれのクラスのパーサー、機内販売担当、ギャレー担当などそれぞれ責任を持って管理するよう役割を割り振られます。どの担当になっても、1人に任せきりにせず助け合いながらフライトをしていくことが求められます。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の1日の仕事の流れ
国内線、早朝フライトの場合
3:00~5:59:空港までの送迎タクシーに乗る
フライト1時間半前:空港到着して着替えた後、自分のフライト、ポジション、機材チェック
フライト1時間前:同フライト客室乗務員間でのブリーフィング、機材に向かう
搭乗開始まで:項目に沿って機内のチェック、サービスの下準備、パイロットとのブリーフィング
出発20分前:搭乗開始 お客様にご挨拶、お荷物のお手伝い等
出発:離陸準備
※手荷物がきちんとしまわれているか、シートベルトの確認など
離陸: ベルトサインが消えたら、サービス開始
※サービス後も着陸準備までお客様のリクエストに応える
着陸15分前:着陸準備 離陸前と同じことを確認
着陸:お客様のお見送り 機内の忘れ物確認
※ここでフライト終了の場合は客室乗務員も降り、次の客室乗務員に引き継ぐか最終便の場合はその作業をする。
客室乗務員間で、デブリーフィング(最後のブリーフィングのこと)をし、レポート事項があればそれをパソコンで記入して会社に送信します。ステイの場合、送迎タクシーでホテルへ、違う場合は電車などで帰宅します。
国内線の通常フライトの場合も、国際線も朝のタクシー送迎がないこと以外はほぼ同じです。国際線の場合は、客室乗務員がブリーフィングのために集まる時間は、2時間前となります。
この仕事の給料・残業・有給休暇について
私の場合ですが、給料は国内線、国際線共に25~30万スタートです。ステイをするとお小遣いみたいに幾らかもらえるので、ステイがあるかによって変わります。
有給は取りやすいです。一ヶ月休暇もお給料は出ないですが取れます。
残業はありませんが、フライトの遅延や天候によって終わる時間、クレームなどレポートなどを挙げなかればならない案件事項があることで大きく変わるとがあります。お給料はそれで増えたりすることはありません。次に予定するフライトが変更になったりするだけです。
この仕事で、働いているときに困ったこと
体調管理をするのが難しいです。働く時間がどうしてもバラバラなので、寝なきゃいけないのに寝られなかったりで、始めは寝不足になることも多いです。時差ボケもあったりするので辛いです。改善したくても、なかなか難しく結局は体調不良でも自分を騙しながらフライトしている方も多かったので、私もそのように無理して飛んでいました。
フライトの直前の変更も多々あるので、フライト前に勉強していてもそれが無駄になることがあり、とても困りました。
この仕事や職場でよかったこと
お客様としても、タダで飛行機に乗れるのはよかったです。
一年に一度、国内線用に自分に100ポイント、両親、祖父母、兄弟に合わせて100ポイントもらえるのですが、片道で2ポイントしか消費されないので何度でも旅行に行けます。
また、行き先だけを登録しておけば、期限内に乗れば空席がある限り何日に乗っても何時に乗っても大丈夫なところも良かったです。
また国際線でも、利用する会社によりますが、8割引で乗れます。航空会社のスタッフが乗ってるというのは知られるので、エコノミーでもビジネスの方が貰えるようなアメニティをくれる会社もあります。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の仕事エピソード
一度、機内で手術を受けたばかりのお客様が意識を失って倒れたことがありました。目の前で倒れている人を見て、初めてのことだったので一瞬頭が真っ白になり冷静さを失いそうになりましたが、その時の客室乗務員が全員で今自分たちににできることは何か考え、手際よく役割を分担し、訓練で習ってきたことを一生懸命そのお客様に対して知恵を振り絞りながら施しました。
後日お客様は病院に搬送され、命が助かったと聞いたとき、ホッとしました。そのことがきっかけで、これまで以上にプロの客室乗務員とは何か、責任感を持つということの大切さを改めて感じさせられました。
退職の事情や理由について
妊娠したためです。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の職場恋愛について
職場結婚はあまり多くはないと思います。
6000人近く客室乗務員がいても、パイロットや事務職の方と結婚してると聞くのはほんのわずかです。ただ職場恋愛は多いと思います。特にパイロットとの話をよく聞きました。
職場以外での出会いだと、みんなプライドが高いからかステータスの高い方や企業に勤めてる方との合コンや、芸能人の方とのお食事会に行ってる人も多かったです。またお客様とも密かに名刺をもらって連絡を取り合ってる人も少ないですがいました。
まとめ ー「航空会社の客室乗務員」を目指す方へメッセージ
客室乗務員になりたいという強い気持ちは絶対に届きます。最後まで全力で頑張ってください。