「外資系航空会社」で働く「客室乗務員」の仕事内容・給料レポート

外資系航空会社に中途で入社して働く、女性の「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

外資系航空会社に中途で入社して働く、女性の「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、実用英語技能2級と、中学校教諭第一種免許(英語)、高等学校教諭一種免許を持っているそうです。

「外資系航空会社の客室乗務員」を目指した理由

様々な人々に出会うことが出来、様々な場所で、様々な経験をして、女性として美しく年を重ねたいと思い、客室乗務員職を志望いたしました。

「外資系航空会社の客室乗務員」の仕事内容について

日本便に乗務している際は日本人乗務員として、多路線に乗務している際には、客室乗務員として、乗務致しております。

安全面でのお客様へのブリーフィング、そして確認、お荷物の整理収納、サービス面ではお食事やお飲み物、個々のリクエストへの対応、またクルーとお客様、お客様とお客様の間の架け橋になる仕事も多いです。

架け橋と言えばポジティブですが、問題発生の際にも問題解決のために尽力するのも仕事内容です。

また日本人、外国人様々なお客様からの文化や滞在都市など質疑応答に対応します。

お食事、お飲み物、機内免税品の販売、入国書類や税関の申告書など必要な書類の配布、途中のスナックサービス、ドリンクサービス、機内を巡回し、トイレを掃除し、2回目のサービスの準備、サービス、到着に際し安全面での仕事(お客様のシートベルトの確認やお荷物の整理整頓、ギャレーの片づけ、税関の関係で機材の片づけやシール作業)、お客様がお降りになる際のお手伝い(車いすや乳母車)、その後の忘れ物チェック、機材の確認作業の後、空港を皆で移動して終業です。

「外資系航空会社の客室乗務員」の1日の仕事の流れ

一例ですが、7月某日 某国の時間
13時:家を出て
14時:空港リムジンバスに乗ります
15時:職場到着
~16時:チェックインタイムまで雑務(フライトの準備、着替え、クリーニングへ行くなど)。仕事前のポジション決め、安全やサービスのブリーフィング
18時:出発に向けてメンバー全員で出発ゲードへ移動

離陸後約11時間のフライトを経て、翌日、日本時間の約午後12時に日本へ到着します。

到着した日と次の日が滞在日で、次の次の日の午前中にホテルから空港へ移動し、日本時間で正午に日本を離陸し、約11時間30分のフライトを経て、某国時間の午後16時に某国に到着、
その後、お客様降機の後、会社に皆で移動し、反省会の後、一人ひとりと挨拶を交わしてチェックアウト、解散となり、仕事が終わります。

「外資系航空会社の客室乗務員」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、手取りで月給は30万円(フライト遅延などの残業代、滞在先のアローワンス込)でした。ボーナスは年に2回で合計60万円でした。ちなみに、年収は600万円(税抜き)でした。

有給休暇も5週間あり、夏季シーズン以外は比較的希望通りにとりやすかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

日本人のお客様で中にはプライドが高かったり、繊細だったりする方で、中には具体的になにがあったのか、肝心なことを言えずに、怒っていらっしゃる場合、お客様を助けようと伺う私にも大変な剣幕であったり、厳しい態度で対応を迫られてしまうことがあります。

それだけの感情を揺さぶる何か事件があったことは間違いないのですが、私に怒りをぶつけるだけで問題の焦点がずれてしまったり、その場に居なくて何も知らない状況でもこちらが全てを把握し、お客様が何もおっしゃらなくても図り知るのが当然と思っているのかもしれません。

中に入るものとしては問題が何であったか?と言う事を具体的に問題のあったクルーや会社への報告をして反省や今後の防止、さらなる対応など進展を図りたいのですが、「おそらく対応した客室乗務員の態度が悪かったのではないか?」などと推測で物事を話す訳にはいかず、お客様が話されていることに忠実にこちらも話さなければいけないので、こうしたケースはとても困ります。

この仕事や職場でよかったこと

移ろいの激しい、競争率の高い、人気のある航空業界において、今現在も20年以上、客室乗務員として勤務させていただいております。

正社員なので雇用が安定しております。

有給休暇も年間5週間もあり、夏以外は比較的休みが取りやすいです。また、月に1便好きな便を希望することが出来、毎回希望が叶う訳ではありませんが、割りと希望を聞いてくれます。

OFFも細かい規定はありますが、規定を守った上で、希望をすることが出来ます。

「外資系航空会社の客室乗務員」の仕事エピソード

日々、様々な経験をしているのでどれか一つと言うのは難しいのですが、よくある事例として・・・ビジネスクラスのお客様のお話です。

11時間の飛行時間のうち、離陸後2時間未満でエコノミークラスで急病の方が発生し、お医者様が必要になった際に、ビジネスクラスのお客様が名乗り出て下さいまして、お飲み物、お食事のサービスもそこそこしか受けていない段階から、ずっと具合の悪いお客様のご看病でエコノミークラスの通路でフライトをお過ごしになられたことです。

ビジネスクラスはチケット代も高額ですし、受けられるサービスも多いのにもかかわらずとても申し訳ないと思いましたが、途中、患者様が落ち着いた段階でも、お医者様のご意志でずっと付き添われておりました。医師であるという使命感からでしょうけれども、本当に頭が下がる思いでした。

お陰様でお客様は回復され、元気に降機されましたが、お礼も仰らない、変わった方でした。こちらからお礼を申し上げましたが、お医者様はとても礼儀の正しい応対で、さらにこちらからのお礼も特にお受け取りになりませんでした。有難く、素晴らしい方でした。

「外資系航空会社の客室乗務員」の職場恋愛について

パイロットは結婚相手としてお給料が良いからか!?人気があるみたいで、一部の客室乗務員は狙っているみたいです。

日々の乗務でカップルが誕生したりはするみたいですが、結婚までに至らなければ公にならない場合も多いと思うので職場恋愛が多いという印象ではありませんが、職場恋愛は実際にあります。

また、社内恋愛での失敗やら、離婚やら、そのような苦い経験から職場恋愛は嫌だと言っている同僚も居ます。職場以外ですと、友人の紹介が多いと思います。まれに機内で出会ったお客様とゴールインと言う事もあります。でも稀です・・・

まとめ ー「外資系航空会社の客室乗務員」を目指す方へ

夢のある仕事です!ぜひ頑張ってください!!

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