東証一部上場企業の「航空会社」に中途で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。
今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。
Contents
はじめに
東証一部上場企業の「航空会社」に中途で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。
ちなみに、その方は、TOEIC、英検、英語の教員免許をもっているそうです。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」を目指した理由
客室乗務員は、世界中の様々な方と交流ができ、自身の見聞や視野も広がって自分自身を高められる素敵な職業だと思い、目指し始めました。
今の会社には、企業研究をする中で、会社の社風に強く惹かれ、入社したいと思いました。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の仕事内容について
仕事内容は大きく分けて二つ、保安要員としてのお仕事とサービス要員としてのお仕事があります。
保安要員としての業務内容
飛行機に乗り込んだ際にまず行う非常用機器のチェックや機内の状況が安全であることを確認するお仕事です。
客室乗務員は、緊急事態に備えて訓練を積んでいます。常に緊急事態を想定して、飛行機やお客様の安全を確保することが求められます。その一環として、飛行機に乗り込んだ際のこういったチェックが必要となってきます。
またそれ以外にも、機内で体調不良のお客様がいらっしゃらないかを常に観察し、もしいらっしゃった場合はきちんと処置をしなければなりません。医者ではないので医療行為は出来ませんが、体調不良の方がいらっしゃった場合には、その症状に合わせた適切な対応をすることが求められます。それらが保安要員としてのお仕事内容です。
サービス要員としての業務内容
皆さんもご存知のように上空でドリンクやミールサービスをしたり、機内販売を行なったりといったサービスです。
それ以外にも、それぞれのお客様をしっかりと観察してニーズをキャッチし、お客様一人一人に合わせたサービスを行うということが大切なお仕事となります。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の1日の仕事の流れ
勤務時間は不規則勤務です。もちろん土日祝日、早朝深夜は問わないかなりハードな勤務形態です。日によっては、宿泊もあり、週の半分は家に帰れないというのが現状です。
1日の仕事の流れとしては、まず出社をした後、その日のフライトの情報を色々とパソコンで調べます。その後、その日同じフライトのメンバーと集まって、ブリーフィングいわゆる事前打ち合わせを行います。それが終わったら、飛行機に乗り込み、お客様を迎える準備を行います。そして、パイロットとの運行情報などのブリーフィングを行なった後、お客様の搭乗を開始します。
離陸後は一連の飲み物サービスなどを行い、到着地に着きましたら、お客様をお見送りしてその便が終了となります。
国内線の場合は、1日に2~4便をフライトすることが多く、国際線の場合は日帰り勤務の場合もあれば、長距離フライトの場合は片道で終了となります。どの日も、すべてのフライトが終わった後にクルー全員でその日のフライトの振り返りを行います。そして、長い1日が終了します。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の給料・残業・有休
給料はそれぞれの等級によって異なりますが、等級が上がるとそれなりの額のお給料が頂けます。フライトが多い月は、乗務手当が高くなり、それなりに稼ぐことができます。
私の場合ですが、月給は30万円前後でした。残業というものは特にありませんが、その日のフライトの遅延状況などやお客様対応によっては勤務時間が長くなることがあります。
有給休暇は年間20日付与され、比較的お休みは取りやすいです。
この仕事で、働いているときに困ったこと
客室乗務員は、毎回フライトをするクルーが変わります。毎回初めましての状態ですので、人によっては気を遣うので仕事をしにくいという方も多いです。
私自身もお客様よりもクルーに対する気遣いや先輩に対する気遣いで、精神的に辛い時期がありました。上下関係が厳しく、体育会系の部活に所属しているような感覚でしたので、そういった点はとても気になりました。
便毎のクルーによって、全然雰囲気は違いますが、もう少し風通しの良い職場環境に改善されたら良いなと思っています。
この仕事や職場でよかったこと
お休みがたくさんあるという点です。
勤務日となっていても、例えば長距離でアメリカやヨーロッパへフライトした際は、次のフライトまでの外地で過ごす時間がいわゆるお休みといった状態になります。スケジュール上は勤務日なのですが、実質お休みと一緒なのです。そして、外地で過ごすその時間は海外旅行に行ったように観光に出かけたり、おいしいお食事を楽しむこともできます。
普通のお仕事ではなかなか経験することのできない楽しみ方ができるので、こういった点はとても恵まれていたと思います。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の仕事エピソード
このお仕事で大変だったことは、日々の不規則でハードな勤務に心身を合わせていかなければならないということです。
国内だけではなく、海外も頻繁に行かなければならないため、それぞれの国によって時差も違いますので、それに体を合わせなければなりません。
また、深夜便の場合は夜中に出社することもあり、日中に寝て夜中に働くことになります。なかなか日中に寝付けない日は、睡眠不足の中出社しなければなりません。
日によって早朝出社だったり深夜出社だったりするので、なかなか体がついていかずに大変な思いをしました。それに加え、日々勤務変更というものが発生します。前日にいきなり、明日から早朝でアメリカへ行けなどと、電車のない時間から出勤しないといけないフライトを指定されたりもします。出勤日はいつなん時どこへ飛ばされるか分からないという恐怖があり、とても大変でした。
「東証一部上場企業の航空会社の客室乗務員」の職場恋愛について
職場恋愛はあまり多くはありません。客室乗務員は女性が多い職種なので、出会いがあまりありません。
職場で男性との出会いがあると言えば、パイロットや整備士ですが、そんなに関わる機会がないため、なかなか職場恋愛にはいたりません。総合職の方とも会う機会がほとんどないので、社内と言えども社内ではないようなものです。
お付き合いや結婚は、友達の紹介や学生時代の同級生、また合コンで出会う方とのご縁が多いように思います。
まとめ ー「東証一部上場企業の客室乗務員」を目指す方へ
心身ともにかなりハードな職業ですが、様々な人たちとの出会いもあり、見聞や視野が広がる素敵な職業です!
ぜひご興味がありましたら、チャレンジして頂きたい職業です。