「東証一部上場企業の国内航空会社」の「客室乗務員」の仕事内容・給料レポ

「東証一部上場企業の国内航空会社」に中途で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

「東証一部上場企業の国内航空会社」に中途で入社して働く、女性で「客室乗務員」のキャリア体験談レポートです。

ちなみにその方は、サービスマナー検定、韓国語準2級、赤十字救急救命員、TOEIC800点の資格を持っているそうです。

「東証一部上場企業の国内航空会社の客室乗務員」を目指した理由

女性としての礼儀作法を身につけ、語学力を活かした仕事に就きたいと思っていました。

一日に何百人という方にお会い出来ることはとても魅力的だと思いました。

「東証一部上場企業の国内航空会社の客室乗務員」の仕事内容

国内線では主に飲料のみの提供ですので、業務内容はさほど難しくありませんが、客室乗務員はサービス要員でもあり、保安要員でもあります。

しっかりと訓練を受け、飛行機に乗り込む前からしっかりとミーティングを行い、乗り込んでからはセキュリティチェックを行います。華やかな仕事に見えるかもしれませんが、実は体力勝負かつ気の張るお仕事です。

国際線ではお食事の提供があるので、お客様の搭乗時間の3時間前には会社でどんなお客様が乗られるのか、どういうセールス商品がありお勧め出来るのか、お食事を出す順番、温めるタイミング、どのような飛行機の機体でどこに何があるのかを入念に確認します。

飛行機に乗り込んでからは救命胴衣等の緊急キットが全席分あるか等のチェックを行い、自分の担当の場所のカートを全て確認します。時間が無い中で、確認に加えはじめのお食事のサービスの準備も行いますので、どれだけスムーズに、かつクルーの仲間が分かりやすいように配置するかも大切になってきます。急病人の発生もありますので、少しですが医療知識も必要です。

「東証一部上場企業の国内航空会社の客室乗務員」の1日の流れ

その日のフライトのミーティングが始まる時間のおよそ1時間前には、髪も制服も完璧な姿でオフィスに入ります。

まずは自分のポストを見て、マニュアルの改訂などが無いかチェックします。

次に自分が乗る飛行機の機体や何番スポットかを見て、どこに何が搭載されているのかをマニュアルを見ながら把握します。

ミーティングを終えたら飛行機に乗り込み、セキュリティチェック、サービスに必要なものがあるかを入念に確認し、お客様をお迎えします。

離陸後シートベルトサインが消えたら、サービスの準備を速やかに整え、お客様をしっかりと見ながらサービスします。長距離線になるとお客様と過ごす時間も長くなるので、忙しくても会話を大切にし、笑顔を絶やさない事が大切かと思います。

着陸したら国内線では振り返りのミーティングを行い解散します。また、国際線ではタクシーでホテルまで向かい、チェッインしたら解散になります。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給はおよそ28万円位です。ボーナスは年によりますが70~80万円程です。

残業代は出ますが微々たるものです。

有給はありますが、申請しても取れない事が多くありますので、早め早めに申請しておく事をお勧めします。

この仕事で、働いているときに困ったこと

改善して欲しかった事は、まだまだ新人の時ですが下からの意見を尊重して欲しいと思った事です。入社した瞬間から、JALのクルーとは、という教育で心身にたたき込まれます。先輩を敬う文化は特に強く、アドバイスを受けた時に少しでも反論しようものなら生意気、と思われてしまう環境でした。

今はジェックスとの統合や褒める文化の推奨もあり表面上は柔らかくなりましたが、マネージャー、チーフの言うことが絶対、という根本的な問題は全く変わっていないと思います。

この仕事や職場でよかったこと

とにかく動きますので、1年で12キロほど痩せました。体型維持も仕事のうちですし、自然とマナーやお化粧等の美意識も高まります。

国際線になると海外のホテルに泊まるのですが、1日だけフリーな時間があると行きたかった観光地へ行くことが出来ました。

飛行機に乗ってお金を頂く仕事なので、お仕事とはいえ無料で海外に行けることはとても魅力的でした。

また多くのお客様とお会いするので、人と人とのコミュニケーションの楽しさや難しさを学ぶ事が出来たのは、人生の宝だと思っています。

この仕事の仕事エピソード

感動したことは、まだ私が入社したての頃の話です。

その日は3本飛ばねばならず、スケジュールも大変タイトで疲れていました。3本目のフライトで、東北からいらしていたご夫婦にドリンクのサービスをしました。一言二言しか話せなかったのですが大変楽しく、フライト中にお話する時間が持てなかったので、着陸してから感謝の気持ちを込めたメッセージカードをお渡ししました。

すると後日お礼のお手紙が届き、内容は涙が出る程嬉しいものでした。その後もやり取りをさせて頂き、今でもお付き合いのある素敵なご夫婦です。

こうした人間同士の繋がりを持てることが、とても有難くこの仕事のやりがいだと思います。

この仕事の職場恋愛について

よくクルーとパイロットの恋愛について聞かれますが、殆どありません。

整備士さんとお付き合いするクルーの方が多いのではないでしょうか。不定期ですが、教育の一環として職種の垣根を超えて皆が集まる機会があるので、そこで出会う人も多いようです。

ですが私の周りは大学時代からお付き合いしていた方と結婚した友達が多く、それ以外は飲み会などで知り合うパターンが多いようです。ですがクルーという肩書きだけで声をかけてくる方もいるので、クルーである事を隠して出会いを探している子もいました。

まとめ ーこの仕事を目指す方へメッセージ

華やかな仕事に見られがちですが、実は気力も体力も大変消耗する根気のいる仕事です。

理想と違った、となる前にしっかりと情報収集を行い、自分の信念を貫く働き方をして下さい。そして何よりプライベートを大切にして下さい。身体が1番ですから。

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