【女性ならではの仕事】人物デッサンモデルのアルバイトの仕事内容・給料レポート

女性ならではの仕事で働く、「人物デッサンモデル」のアルバイトのキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 女性ならでは系業界

女性ならではの仕事、「人物デッサンモデル」のアルバイトのキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:人物デッサンモデルのアルバイト
業種:会社ではなく、美術系専門学校の先生による紹介によるアルバイト
所有資格:中学校高等学校教諭専修免許状、漢字検定2級、英語検定2級、ビジネス文書検定2級

この業界・この会社を目指した理由

山口県のタウン誌の求人募集欄に、「プロを目指しておられる美術家や美術の先生方を対象にモデルになるお仕事」が掲載されていたので応募しました。また、当時私は就職活動中だったため、資金を稼ぐためという理由でも応募しました。

「人物デッサンモデル」のアルバイトの仕事内容について

主な仕事内容は、
①下着やカーディガンを着用してボディーラインを見せて7分間ポーズをとります。(その後3分間の休憩)その都度様々なポーズをとり、プロの方々の角度から、ボディーラインがなるべく綺麗に見えるような体勢を心がけていました。(トータル1時間)ポージングについての無理な指導は一切ありませんでした。その時の教室の雰囲気を察知したり、その日の教室にふりそそぐ光の差し具合を確かめたり、その時の自身の気持ちや感覚をたよりに、自然体でおこないました。

②身体の一部分のポーズだけをとることもあります。私の場合、要求されることが多かった箇所は「手~腕」のポーズです。(9分間ポーズ後1分間休憩でトータル1時間)

③そして上記①②のお仕事の要領がつかめてきたので、上半身裸ポーズのお仕事もさせて頂きました。①と同様まずは服着用のポーズから始まり、回を追う毎に一着ずつ脱いでいきます。(7分間ポーズ後3分間休憩でトータル1時間)

①~③の中でプロの方々が形相を変えてでも必死にデッサンされてたは、圧倒的に③のポージング時でした。

また、脇毛の処理はしないようにという指示が唯一ありました。(海外では脱毛をしないデッサンモデルが多々いるという理由かららしいです)

「人物デッサンモデル」のアルバイトの1日の仕事の流れ

7時:起床 
8時:それまでに軽食と排便を必ずすませる 
9時:電車でデッサン教室へ向かう 
9時半:到着 
9時35分:トイレをすませる・待機室で化粧直し(なるべくナチュラルメイク)とハンドクリームとフィットケアクリームを手足にぬる 
9時58分:教室に入り生徒の方々に挨拶(生徒の方々と適度な距離を保つために話し込んだりしない)
10時:デッサン 
11時:デッサン終了
11時10分:生徒の方々よりも早く教室を退出して、先生にお仕事完了報告をする 
12時:近隣カフェで食事 
14時:個人(女性の美術家)で依頼されたお仕事(上記でいう②の「手~腕」のポージング)宅へ到着 
14時~14時15分:談笑 
14時15分:デッサン 
15時15分:デッサン終了 
15時半:退出・先生にお仕事完了の報告をする 
16時:帰宅

「人物デッサンモデル」のアルバイトの給料・残業・有給休暇について

お仕事1回当たり5000円(時給)はいただいていました。残業はまったくありませんでしたし、ボーナスもありませんでした。

ただ、日程の都合に関してはすべて私に合わせてくださってたので、不満は一切ありませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

ポージングのお仕事で困っていたことは、無意識でも意識していても、額・背中・胸から汗が流れ出てきて大変でした。どんなに冷房をきかせていても、平常心でいるつもりでも、ほんの7分間のポージング時は身体が興奮状態なのか、じんわりと汗が出ては流れていました。目に汗が入っても絶対に動くことができず、くしゃみをしたくても身体がかゆくても必死で耐えていました。お仕事中は、普段できる仕草ができないので、7分間が長く感じることがありました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

お仕事を紹介してくださった専門学校の先生が穏和な人だったので、お仕事面で一切怒られることはありませんでした。私の表現力をとても重視してくれていたので、自分を自由にアピールすることができるお仕事でした。1年間お仕事をさせてもらいましたが、一度も「お仕事行きたくないな」と思ったことはありません。

また、生徒の方々(女性の比率が高かったです)もプロ意識が非常に強く、デッサン時は緊迫感はあったものの、みなさんとても良い方々でした。

「人物デッサンモデル」のアルバイトの仕事エピソード

デッサンが終わると「一番に教室を出なくては!」と帰宅準備をいつも急いでいましたが、教室を退出する際は、いつもみなさんが描いた絵をチラ見していました。その絵が毎回凄く芸術的で、「ここに描かれているのは全部私なのか!!!」といつも見る度に心底感動してました。(初回の時は感激しすぎて泣きそうでした)

大変だったことは、とにかく普段何気なくできる仕草がデッサン中はできないことです。おならをしたくても絶対我慢ですし、風邪をひいて咳をしたくてもできません。たった7分間のポーズ時間ですが、その後の休憩時間は意外とぐったりしてしまいます。

この会社・職場での職場恋愛について

職場恋愛はよくあることだと思います。大学卒業後は教員をしていましたが、どの学校でも職場内で先生同士付き合っていたり結婚している方々もいました。生徒達もすんなりと容認していましたし、先生方も普通に公表していました。

また、職場以外では結婚相談所でお相手を探しておられる方が多かったです。教員の場合は「先生」という職業がまじめさや生活の安定感を感じさせるのか、すぐに結婚される方が多かったです。(私も該当者)こうしてみますと、恋愛は自由だなと改めて思います。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

人物デッサンモデルにご興味がある方々へ。非日常的なお仕事のように思えますがとても面白いです!何よりもその場にいる方々全員が「自分を描いてくれる」のでとても貴重な体験だと思います。

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