
キャリアレポート IT/インターネット業界編、東証一部上場企業の「事務職」ののキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - IT・インターネット系業界
IT/インターネット業界で働く、「事務職」のキャリアレポートです。
職業・職種:事務職
業種:大手電気通信事業者
上場している場合の種類:東京証券取引所1部
会社の人数(社員数):1万8千人
所有資格:特になし
この業界・この会社を目指した理由
事務職を希望し出来ればIT系の会社でスキルアップを目指し電力系通信会社で働き始めましたが、大手通信会社に買収されたスライドで事務職を行なっていました。
「大手電気通信会社」の「事務職」の仕事内容について
自動車メーカーの本社と各営業所、研究所、テストコースを光回線で繋ぐために必要な回線の選択とどこの回線終端装置を使用するか、また、回線がない場合・目的場所まで我空を通す場合・目的場所まで自社電柱の設置手続きや既存の電柱がある場合は使用する電柱の所有者(電柱には当然ですが所有者があり、電力会社の場合と通信会社の場合があります)それぞれに許可申請業務を行なっていました。
地中の場合はどのラインを使うか、共同溝がある場合は簡単ですが、ない場合は道路を掘り返さないといけないので、国土交通省、警察など関係行政期間への各種書類の手続きを行なっていました。全国でのネットワーク構築のため当然自社回線だけでは構築できないため、系列通信会社のネットワークへの引き継ぎや、他社回線を借りて使用するに、該当通信会社へ回線使用の許可申請などの手続きを行なっていました。
また、顧客のサーバーの容量やセキュリティに問題がある場合、大手データセンターのサーバーとのネットワーク構築の申請業務を行なっていました。
「大手電気通信会社」の「事務職」の1日の仕事の流れ
通常業務の場合
7時半に自宅を出て最寄りの駅から通勤します。
会社最寄り駅に8時30分に到着。
9時に業務が始まり、そこからは、ひたすら関係各所へメールと電話を使って業務を行います。12時から昼休憩(60分)です。
13時からまた同じ様にメールと電話で業務を行います。
17時30分業務終了と同時に退社となります。
現場視察の場合
サーバー設置場所の確認や、PCでは確認できない回線のルート確認、回線設置立会い等で現場へ出向く事もしばしばで、業務の合間、時間調整を行なって出張申請を行い、基本公共交通機関を使用して直接現地に向かいます。
ミーティングの場合
通信インフラやサーバー設置場所等は重要機密情報なので取り扱いの状況や、開通日は基本当初から確定事項なので、随時ミーティングが行われ情報の扱いや進捗状況の報告会が週に数度行われます。
「大手電気通信会社」の「事務職」の給料・残業・有給休暇について
月給42万円 ボーナスなしで、年収500万円でした。
セキュリティ状の問題から基本残業はなく、有給休暇も簡単に取ることができました。
ただし、出社から退社までは休憩時間以外は全く休む暇が無く、また、小グループでの業務なので常にグループ長の監視下で仕事をしていました。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
小グループでの業務なので常にグループ長の監視下で業務を行なって、しかも基本メールが中心の業務で1日100通以上のメール配信と、300通以上のメール受信で作業を行なっていました。
理由の主たる目的は開通日時が決められた作業で、記録を残し当方の責任を回避する事が目的でいた。ただ、メールの送信時は必ず、CCかBCCにグループ長を入れなくてはならず、誤字脱字などの単純なミスや、添付忘れミスなどの簡単なミスさえ許されない環境下での業務でした。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
メールの送信時は必ず、CCかBCCにグループ長を入れなくてはならず、誤字脱字などの単純なミスや、添付忘れミスなどの簡単なミスさえ許されない環境下でしたが、反対に監視されている事で緊張感を持って業務を行なっていたので大きなミス(データセンターのサーバー配置場所など機密情報の誤漏洩等)をする事なく業務を行えた事です。
また、業務に遅れが出た時は早めにセンター長が把握しフォローしてもらっていたので開通日時を遅らせる等の不祥事を起こす事がなく業務ができました。
「大手電気通信会社」の「事務職」の仕事エピソード
IT業界で光インフラを業務上で学ばせてもらった事は、それ以降の仕事に大きく役に立っています。特に都内にある、大手データセンターのサーバールームを見る事ができたのは大変感激しました。
また、メールでの作業中心だったので、業務メールの書き方を会得できたのも大きなスキルアップになりました。
大変だったのは、私が通常では知る事ができない情報、例えば全国の裁判所の図面や、大手サーバーセンターのサーバールームにある大手企業のサーバー設置場所を簡単に入手できる反面、私ではありませんが同僚がメールにてA企業に間違ってB企業のサーバー設置場所の図面を送ってしまった事があり、重大な機密漏洩事故になってしまった事がありました。簡単に間違えて漏洩事故を起こしてしまう危険性を持ちながら仕事をしていました。
すでに辞められている場合、その理由を教えてください
この業務は非常にメンタルに負荷のかかる業務で、また、常に監視されている業務は私には向きませんでした。
この会社・職場での職場恋愛について
社内恋愛は物理的に難しい環境でした。大きな会社でしたが、基本は超緊張感の中で業務を行なっていましたので、社内で業務以外の会話についてはあまり記憶がないと言うか、自分の業務時間が終わったらさっさと退社しなければいけない環境でした。
つまり、自分のPCをシャットダウンして20分以内に退社しないとアラートが出るシステムで、また、各フロアーには定期的に変更されるセキュルティドアロックがあり基本自分の仕事場所のフロアーには行けない状態で、それ以上に一刻も早く職場から離れる事が自分のメンタルの負荷を軽減する手段でした。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
何人もの同僚がメンタルが原因で退職していきました。割り切った性格の方でないとちょっと難しい業務かもしれません。