「語学スクールの運営会社」の「スーパーバイザー」の仕事内容・給料レポート

語学スクールの運営会社の「スーパーバイザー」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 教育系業界

教育系業界で働く、「語学スクールの運営会社のスーパーバイザー」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:総合教育・生涯学習機(E社)・英会話教室フランチャイズのスーパーバイザー
業種:語学スクールの運営
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:高校教諭免許(英語)、英検2級、観光英語検定2級、ビジネスマネージャー、CDA(キャリアカウンセラー)

この業界・この会社を目指した理由

祖父が教師をしていたことと、中学時代の担任の先生を尊敬していたことから教育関係の仕事を志していました。

また、小学生の頃から英会話を学んでいて得意分野だったことから英会話をメインとした会社を希望しました。

「語学スクールの運営会社」の「スーパーバイザー」の仕事内容について

フランチャイズの英会話教室を管理するスーパーバイザーの仕事内容は、主に担当教室発展(生徒数増)のための指導と新設教室の数を増やすことです。

担当教室発展のための指導

1スタッフあたり80教室ほどを担当し、各教室の生徒数が増えるよう講師と相談しながら募集活動をしていきます。

様々な状況の講師がいるため、状況を汲み取った上でコミュニケーションを取ることが何よりも大切です。

募集活動

多岐にわたりますが、チラシの作成・発行・折り込み・ポスティング、無料体験レッスンの実施、イベントの企画・実施などが主なものとなります。場合によってはスタッフが現地に赴き、募集活動を応援することもあります。

新設教室

教室を作りたい地域に講師募集を行い、説明会・契約会・研修・生徒募集を一緒に行います。講師の自宅か自宅近くの貸会場が教室となりますので、場所の確保ができる人材・英語のスキルが高めの人材を見つけることは一筋縄ではいきません。

「語学スクールの運営会社」の「スーパーバイザー」の1日の仕事の流れ

内勤の場合

8時半:自宅を出て電車で通勤する 
9時半:会社に到着、メールのチェック、留守番電話のメッセージ確認など 
10時:朝礼(10分程度)
10時10分~15時:電話対応(講師や保護者から電話が鳴りやまないため、ひたすら電話対応をします。その間に担当講師からの電話があり、折り返しで対応します。また、担当講師へ架電をし、募集活動のヒアリングや指導も行います。) 
15時半:昼食休憩(講師が授業に入る夕方から電話が落ち着くため、遅めの休憩となります。) 
16時半から19時:電話対応をしながら、事務処理をします。講師との電話内容をシステムに入力したり、各教室で必要な物品を本部にオーダーしたり、チラシの校正をしたりと内容は様々です。)
19時:終業 

外勤の場合

8時:自宅を出て教室へ 
10時:教室着 10時~11時半:講師とミーティング 
11時半~12時半:移動しながら昼休憩 
13時:次の教室へ到着 
13時~14時半:講師とミーティング 
14時半~15時半:次の教室へ移動 
15時半~17時半:講師とミーティング、授業見学 
17時半~18時半:会社へ移動 
18時半~19時:事務処理 
19時:終業

「語学スクールの運営会社」の「スーパーバイザー」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給が23万円で ボーナスは100万円(50万円×2回)でした。また、残業代・休日出勤手当は、年間約14万円で、年収は390万円でした。

残業は多いですが、事前申請が必要で実質、サービス残業になることも少なくありませんでした。

休日出勤は非常に多いですが、スケジュール管理は自身に任せられる割合が多く、休日出勤した分は平日に代休を取ることが可能です。

有給休暇を取る余裕はあまりありませんが、取ろうと思えば取れる環境ではありました。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

会社の方針としては生徒数を増やすことが第一で、それは経営をしている以上大切であることは間違いないのですが、実際講師と接するスタッフの立場になると講師の事情を加味しなければならないことも多々あります。

その事情の多くは、募集活動に多くの費用をかけられなかったり、生徒数をこれ以上増やせなかったり、これ以上の教室拡大を望まないものです。二者の板挟みになり、ストレスを感じることが比較的多かったです。

また業務の中に、講師への研修を担当するというものがあるのですが、その準備を業務中に行う余裕はなく、自宅で休日や帰宅後にかなりの時間を費やしていました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

休日に関しては、恵まれた環境でした。夏休みと冬休みが10日間程度あり、長く休暇を取ることができました。また休日出勤の代休は必ず取得する風潮があったので、自身でスケジュール管理をし、平日に休みを取ることは抵抗なくできました。

残業は多い方でしたが、会社が強要することはなく、むしろ早く帰宅すべきとの方針でしたので、終業時間後に仕事をしなければならないことが明白な場合は、予めシフト変更をして出勤時間をずらすなどの対応をすることも可能でした。その管理も各スタッフに任されていたので、自分のペースで仕事をすることができました。

「語学スクールの運営会社」の「スーパーバイザー」の仕事エピソード

スーパーバイザーをしていて感動したことも失敗したことも全て講師とのコミュニケーションに起因するものでした。

感動したことは、自分が契約したいと思う講師と出会い、1から関係を築き、契約するまでの様々な障害を乗り越えてその教室が大教室へと発展したことです。「主婦を続けるつもりだったのに、私に転職を与えてくれてありがとう」と言われた時は胸がいっぱいになりました。

一方、失敗したことは講師とのコミュケーションが上手くいかず、「あなたには担当してほしくない」と言われてしまったことです。人と人の関係なので、相性もあるかと思いますが、いろいろなタイプの人と付き合う高いコミュニケーション力が要求される仕事だと強く感じました。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください

妊娠・出産のためです。

この会社・職場での職場恋愛について

職場恋愛は多い方だったと思います。

各センター(事務所)の人数は少人数なので、出会いが多いとは言えませんが、同じ年代のスタッフがいると関係が密になりやすい環境でした。

また、研修で他のセンターのスタッフと交流する機会があり、それが出会いに繋がっているようでした。講師は既婚者が多いですが、中には独身で若い女性もいるため、男性スタッフからするとそれも出会いの1つとなり、少数ではありますがお付き合いや結婚へと繋がった例もあったようです。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

教育に携わる仕事は、成果が目ではっきり確認できるものが少なく、モチベーションを維持することが難しい側面もありますが、人と人との繋がりを強く実感できる瞬間があり、大きなやりがいを感じることができる業種です。

成果や自身の成長を感じるまで時間を要し、強い精神力を必要としますが、いつまでも心に刻まれる「人との出会い」がこの仕事のベースとなります。

この業種を目指す方は1つでも多くの「出会い」を経験し、人間としての成長を目指してください。

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