「東証一部上場の自動車部品会社」の「総務職」の仕事内容・給料レポート

東証一部上場企業の自動車部品業界で働く、中途入社した男性の「総務職」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

東証一部上場企業の自動車部品業界で働く、中途入社した男性の「総務職」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、行政書士、第一種衛生管理者、調理師、ビジ法、甲種防火管理者の資格を持っているそうです。

「上場企業の自動車部品業界の総務職」を目指した理由

司法試験受験を断念し人生の大転換を迎えていました。その折、休職中に安定かつ経験が活かせる業界で自分を発揮したいと思いました。

37歳での転職は困難を極めましたが、資格の活用がその採用の大きなポイントになりました。

「上場企業の自動車部品業界の総務職」の仕事内容について

採用条件の一つに現場実習がありました。約3か月の自動車部品の製造を体験させていただきました。この経験の汗は終生のものとなりました。

その後、総務部に配属になりました。総合雑務の職域です。まず、不動産業務があります。社員の寮や社宅の契約から退去のサポートをいたしました。

また、株主総会の対応は通年で重要な分野です。この分野を一任され充実の日々を過ごしました。ご存知のとおり、総務部は「人事」「庶務」「安全」などに大きく分かれます。

最近でこそ、企業は技術開発と営業職が最先端の職になっておりますが、当時(約30年前)の総務部総務課などは花形の職域でした。しかし、経営の中枢には何ら変わりはありません。時間の経過とともに、上場審査への準備が始まりました。

2部上場するための準備が経理部を始め各関係部門との調整に明け暮れました。当然、お客さまとしての従業員への対応は微塵も動きませんでしたが。審査の基準は厳格であり、片言隻句にわたり係員同士が激論し書類を整えたことを思い出します。

「上場企業の自動車部品業界の総務職」の1日の仕事の流れ

基本的な勤務時間帯は、8時10分から15時10分が間接業務者の時間帯となります。現場従業員は、シフトにより変化します。ここでは、日勤のケースとなります。

7時30分 自宅を車で移動
7時50分 到着 就業のチャイムとともにラジオ体操の実施、合同ミーティング開催後執務になります。
10時10分~ 10分間の休憩時間
※この時間帯が係員とのコミュニケーションになり、重要かつ貴重な時間でした。その後、2時間の執務が終わりますと今度はいよいよ楽しみのお昼休みになります。
12時10分~12時50分 お昼休み(40分間)
※社員食堂でのひと時となります。バイキング形式で野菜や豆乳など自社生産の具材もあり社員には好評でした。
12時50分~ 執務
15時~ 休憩(10分間)
17時10分 定時退社 残業者は、申告して一日は終わります。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は40万円(含残業代)で、賞与が100万円(年2回)でした。ちなみに、年収は680万円から700万円でした。

製造現場での応援業務は、総務部は企画立案部署ですので積極的に対応しました。残業は、各自の申告制ですが最大2時でした。そのために、和気あいあいにできました。

有給休暇は、翌年に持ち越さないの原則がありました。しかし、中々取れませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

当時は、QCサークル活動や提案活動により対外的に発信ができました。困りごとや目安箱的な感覚のポストを設け社員の心の奥に潜むものを引き出したことを思い出します。完全普及のパソコンでの業務ではなく、アナログ的な対応もあり社員の考えを露見させるに苦労致しました。

取り分けQCサークルでは、課題解決の真因が何かを捉えるまでは徹底的に追求したことも思い出します。この時に得た、課題の解決手法はリタイア後も役に立っています。

この仕事や職場でよかったこと

田舎企業が世界の自動車部品企業になれたことになります。多くの諸先輩のご努力により、従業員の福利厚生が格段に向上しました。安定だけを求めるなら公務員があります。

しかし、租税での生活の原資確保ではなく民間の大胆性、新規性、自由な発想は他にないと思いました。多少の逸脱した考えや行動にも寛容性があり、多くの従業員は溌溂とした仕事ができたと思います。

私の場合は、資格保持者のために全面には出さないが、会社では尊重してくれたことに感謝しております。

「上場企業の自動車部品業界の総務職」の仕事エピソード

とにかく、人生の大転換の転職でした。そのために、社風や友人関係に大変悩みました。

しかし、本田宗一郎翁の箴言集を噛みしめ、実践するうちにその問題もいつか氷解しました。試験でのツマズキなどたいしたことではない。それは、尋常高等小学校しか出ていない本田翁の所作を直に薫陶を受けられた上司から聞いた瞬間でした。

とことん何故かを追求すれば理想の夢は実現する。それをやらないから先に進まない。まさに、自分の小人生を言われたからです。この時の覚醒感は今でも忘れることができません。

ホンダイズムを理解するうちに、部品業界の重要性も理解でき生涯の宝になり感謝しています。

退職の事情や理由について

定年で退職しました。

「上場企業の自動車部品業界の総務職」の職場恋愛について

製造業の3K(キツイ、汚い、危険)は、この数十年での改善効果で払拭されたかのようです。職場恋愛から結婚に発展し、めでたくゴールインのケースは近時多くなっています。

社内の雰囲気は同一職場での恋愛は自由ですが、結婚後は女性の方が移動されていました。このような目に見えない風も今や吹かないとのことです。ありがたいことですね。

男女の雇用機会均等が浸透するには長い時間がかかります。しかし、女性だから男性だからの根源的な問題は考え方一つにあるのではないでしょうか。

まとめ ー「上場企業の自動車部品業界」を目指す方へメッセージ

AIの時代ですが、人間第一、一歩先を進んでください。

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