「産科病棟」の「助産師」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 医療系業界
医療系業界で働く、「総合病院の助産師」のキャリアレポートです。
雇用契約形態:正社員
職歴・ポジション:勤務歴9年
公立病院勤務などの公務員かどうか:公務員
勤務先の種類:総合病院
勤務部署:産科
「産科病棟」の「助産師」の仕事内容について
私は、産科病棟で「助産師」として働いています。
主な仕事内容は、妊婦、産褥のケアとお産介助、新生児の看護です。
妊婦のケアについては、悪阻、切迫早産や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの妊婦の管理になります。
毎日、胎児の心音を聴いたり、モニターをつけてお腹の張りや胎児の状態を観察したり、出血がないかどうか聞いたりします。母体のバイタルサインを測定し、母体の健康も観察します。
産褥のケアは、お産後の母子の健康を観察し、ケアしていきます。進行性変化や退行性変化が良好に経過しているかをみていきます。
また、子育ての技術、授乳方法や沐浴、おむつ交換などの方法を指導します。その際、母子の愛着形成が良好に行われているか、退院後の生活に問題はないかなどもチェックしていきます。
新生児の看護は、赤ちゃんのバイタルサインを測定し、異常がないかどうか観察します。
お産の介助は、正常産におけるお産の介助を行います。陣痛の有無や大きさ、出血、胎児の健康を観察しながら、安全にお産ができるように介助します。
「産科病棟」の「助産師」の1日の仕事の流れ
勤務体制は2交代と3交代があり、私は3交代です。
<日勤>
8時15分:出社
8時半:申し送り
9時:業務開始
11時半~13時半:交代で1時間休憩・申し送り
14時:カンファレンス
業務再開
15時半:リーダーへ報告
16時:申し送り
17時15分:終業
<準夜>
15時半:出勤
16時:申し送り
17時:業務開始
18時:配膳・交代で休憩
21時:消灯
22時:交代で休憩
0時:申し送り
深夜
23時半:出勤
0時:申し送り
0時半:業務開始
交代で休憩
6時:点灯・採血等
7時:配膳
8時:リーダー報告
8時半:申し送り
「産科病棟」の「助産師」の給料・残業・有給休暇について
私の場合ですが、「助産師」の月給は26万円(残業代込み)で、残業は毎日30分から60分くらいです。ちなみに、ボーナスは90万円で、年収は450万円です。
病棟にもよりますが残業は多いです。休み希望は取りやすいです。
また、育児休業もしっかりとれて、院内保育や病児保育もあります。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
困ったことは、公務員気質なのか何か改革しようと思ってもなかなか進まないことです。
例えば、会議で話し合って決定したことでも、とりあえずやってみようという感じがなく、変化させることに否定的な人が多いです。
また、業務が終わっているのに、先輩がだらだらと残っていたりすることが多く、若い世代の人が帰りにくいです。
早めに業務を振ってくれると仕事がはかどるのですが、終わりごろになって、仕事を頼まれることが多く、これも不満です。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
公務員なので、育児世代には助かることが多いです。
産休はもちろんですが、育休も3年取れて、うち2年は少額ですが手当もでます。
働いていないのに、手当が出るのは助かりますし、仕事復帰をせかされることもありません。
また、復帰してからも院内保育や病児保育もあり、夜勤でも働くことができます。
働き方も週3や週5と選べたり、時短勤務も使えます。
月々の給料は少なめですが、ボーナスが多めなのでとんとんかなと思います。
「産科病棟」の「助産師」の仕事エピソード
産科病棟は、笑顔も多く、感動することも多い病棟だと思います。
お産は何回立ち会っても、感動しますし、命の尊さや奇跡などを感じる場面が多いです。
また、母子2人の命を預かっているからこそ、大変なことも多いです。
母体の健康が損なわれると、胎児にも大きな影響を与えるので、絶えず緊張感を持って仕事をしています。
産科は急性期です。急に胎児の状態が悪くなったりすると、緊急に帝王切開になったり、逆に母体の状態が悪くなると、赤ちゃんをあきらめないといけないという選択肢に迫られることもあります。
無事に生まれてくることが当たり前だと家族も思っているので、家族の期待にも答えなければなりません。そういった重圧の中で、元気に生まれてきてくれるととても嬉しいですし、感動もします。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
産科病棟は、母子ともの命を預かる大変な仕事ですが、笑顔の多い素敵な病棟です。