「法律事務所」の「弁護士補佐職」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート 法律関係業界、「法律事務所」の「弁護士補佐職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 法律系業界

法律関係業界で働く、「弁護士補佐職」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:法律事務職
業種:法律事務所
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:簿記3級、法律事務職員能力検定合格

この業界・この会社を目指した理由

転職を考えていた際に、何か他者の人生に触れる仕事、そしてその助けになる仕事がしたいと考え、法律事務所であれば何かしら困っている人の手助けができると思い志望しました。

「法律事務所」の「弁護士補佐職」の仕事内容について

弁護士5名~6名が勤務する法律事務所で、主に弁護士の補佐業務をしていました。具体的には、来客対応(受付)、スケジュール管理、経理業務から、ひとつひとつの案件の資料集め等の補佐です。

来客対応は、予約して相談や打ち合わせに来られる方もあれば、ふらりと来られる方もいるので、それぞれに応じた対応が必要になります。弁護士のスケジュール管理は依頼者との打ち合わせや裁判のスケジュールなど細かく管理をしなくてはいけません。

一番重要なのは個々の案件に対する補佐業務です。案件は、債務整理、遺産相続、医療過誤、成年後見人、離婚など多岐にわたります。

債務整理では、実際に債権者と交渉したり、破産申し立ての際は裁判所に提出する資料を整理したりします。

遺産相続では相続人調べを行うため、資料を取り寄せたり、他の相続人との交渉を行うための資料収集を行います。

医療過誤では、証拠保全の申し立てをし、実際に病院に行き、証拠保全を行うこともあります。
依頼者は何かしら困りごとをかかえているため、ひとつひとつ丁寧な対応が必要になります。

「法律事務所」の「弁護士補佐職」の1日の仕事の流れ

勤務時間は8時30分~17時30分でお昼休憩が1時間です。

8時30分:出勤(掃除当番及び、その日の打ち合わせ内容によっては7時半ごろ出勤することもあります)
9時:依頼者との打ち合わせ
10時:裁判所へ提出書類を持参
10時15分:資料整理
12時:お昼休憩(60分)
13時:午後勤務開始 資料整理等
14時:銀行で依頼者への回収金の返金等の振り込み手続き、帰りに郵便局に寄り、書き留め郵便物等を発送。案件によっては現地へ行くこともあります。
17時30分:勤務終了 たいてい1時間程度残業をしています。勤務時間に打ち合わせが多かった日は資料整理等を行い、また、依頼者の都合により、18時以降の打ち合わせを希望される方がいるからです。

月に1~2回ほど、弁護士会で開催される研修に参加しています。

「法律事務所」の「弁護士補佐職」の給料・残業・有給休暇について

月給は30万円程度(残業代、出来高、資格手当込)、ボーナスは業績に応じて年2回1~2か月分で、年収450万円程度でした。

残業は大きな案件が来た際には1日2~3時間程度することもありますが、早朝出勤も認められており、自分のペースで仕事を進めることができました。有給休暇も比較的取りやすかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

それぞれの案件にそれぞれ事務職員が担当としてつきますが、内容や量に偏りがあることです。もちろん、経験や個々の能力に応じてだと思うのですが、明確な評価システムがなく、不公平ではないかと思うことがあります。

ただ、この規模の事務所であると、第三者の評価システムは難しいと思いますが、何か基準を明確にして、納得のいく割り振りにしてほしいです。

本所は事務所が大きく休憩スペースがありましたが、支所は休憩スペースがなく、仕事机でお弁当やお昼を食べていました。昼休憩中でも仕事の話をされることがあり、休憩中です、、、と思うことがありました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

弁護士5人程度の中型事務所でしたが、福利厚生がしっかりしており、有給休暇が比較的とりやすく、産休、育休制度もあり、退職金制度も整っていました。また、事務所の費用で医療保険にも加入できました。

資格取得応援制度があり、資格取得のための受験費用や参考書代や講習費用を事務所が負担してくれます(年間の上限あり)。

事務所の長がお菓子好きだったので、事務所の費用で毎日おやつがでています。また、忘年会、お疲れ様会等の飲食代も事務所負担です。

「法律事務所」の「弁護士補佐職」の仕事エピソード

依頼者の困りごとが解決したときに、来た時とはまったく表情がかわり、明るく生き生きとした表情で帰られた時、案件が解決して、感謝されたときです。

例えば債務整理で来られた方が、過払い金などにより、返済がなくなった際のほっとした表情、離婚問題が解決した際の晴れやかな表情など忘れられないものがたくさんあります。

大変なことは、それぞれ困ったことを抱えているため、イライラする気持ちや悲しい気持ちを抑えられなくなる方もおり、個々に対応が求められること、細かい資料整理が必要なことが多く、細部にまで気を遣うことです。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

新しく引っ越した場所が遠かったためです。

この会社・職場での職場恋愛について

職場は圧倒的に女性が多かったため、職場での結婚や恋愛はありませんでした。弁護士も含め男性と女性の比が1対10くらいでした。

職場以外では、職場の同僚同士で紹介しあったり、前職の同僚から紹介してもらったり、婚活パーティーに参加したこともありました。また、趣味の旅行では、ゲストハウスのようなところに泊まることが多きため、そこで出会うこともありました。

同僚で結婚された方は、同窓会で出会ったり、大学の頃からの友人や、知人からの紹介で結婚されていました。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

他者の人生に深く関わり、その助けができるとてもやりがいのある仕事です。ぜひがんばってください!

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