キャリアレポート 法律関係業界、「法律事務所」の「事務職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 法律系業界
法律関係業界で働く、「事務職」のキャリアレポートです。
職業・職種:法律事務所・事務
業種:サービス業
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:なし
この業界・この会社を目指した理由
身近な法律に興味があり、困っている人を法的に支える仕事に興味があり、法律事務所で弁護士業務をサポートできるような事務職に興味がありました。
「法律事務所」の「事務職」の仕事内容について
法律事務所といえどもほとんどが小さな個人事務所なので、そこで働く事務職の仕事内容は、朝から事務所の掃除、弁護士にお茶出し、お昼のお弁当の注文、弁護士からの指示で文書等の作成、裁判所等への提出、住民票や登記簿などの公的文書の申請、依頼者からの電話対応と予約受付、弁護士のスケジュール管理、事務所の経理のため銀行での記帳や振り込み、郵便物を郵便局に持っていく、などが通常業務です。
また、その時によって、債務整理や強制執行などの書式にのっとった申立書の作成や、その添付書類の取り寄せなどを弁護士の指示のもと完成させます。過払い金の案件では借入先に取引履歴を提出を文書でお願いし、それに基づいて引き直し計算ソフトで引き直しをし、その結果をみて弁護士に対応してもらいますので、数字の入力間違いをしないよう何度も検算することが大切です。事務所の備品管理もしないといけないので、欠品があればその都度インターネットで注文するようにします。
「法律事務所」の「事務職」の1日の仕事の流れ
朝8時に自宅を出て、子供を保育園に預け、自動車で通勤します。
9時前に到着し、空気の入れ替えのため窓をすべて開け、掃除をします。すべての机や電話機を拭きます。受付に置いてある花瓶の手入れをします。上司が出勤する頃に窓を閉め、上司と従業員全員にお茶を淹れて出します。
今日のスケジュールの確認をし、昼食の弁当の注文の確認もします。
12時からお昼休憩ですが、電話番や急な来客の対応もしないといけないので外で食べることは控えています。
13時から午後の仕事が始まります。銀行や郵便局や裁判所や法務局など必要に応じてお使いに出ます。
15時頃外から戻り、おやつがあればおやつとお茶かコーヒーを淹れて従業員全員に出して少し休憩します。食べ終えたら食器を台所で洗います。あとは17時まで自分に指示されている仕事をします。
「法律事務所」の「事務職」の給料・残業・有給休暇について
月給18万円(残業はなし)、ボーナスは1.5か月分を夏と冬に支給されます。
残業はないので、仕事帰りに好きなことができます。有給休暇はほかの従業員と相談してかぶらないように取るようにし、休みやすかったです。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
個人事務所なので上司に逆らうことなどできず、泣き寝入りすることも多いですが、他の従業員や、別の事務所の事務職員とよく話す機会もあり、ストレス発散はできました。
従業員も2人か3人くらいのところがほとんどなので、なかなかお盆やゴールデンウイークなどの休みをどこで取るかの調節が譲り合いで決めないといけないので難しいです。
また、防犯面でも逆恨みしてくる人がいないか不安なところはありますが、玄関に防犯機能をつけてもらい少し安心できました。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
個人事務所のため、上司が長時間外出や出張などでいないこともよくあり、その間は気が抜けて従業員とおしゃべりもでき、ゆっくり仕事をすることもできよかったです。
また自分の身近な法律に関しても、債務整理や家事事件など、役に立つ部分が日々多いこともあり、毎回の案件で仕事ながらとても勉強になります。
また法律事務所勤務というと一目置かれることもあり、やたらと相談してくる人が増えました。個人事務所だと自分仕様に事務所をレイアウトできるのも利点です。
「法律事務所」の「事務職」の仕事エピソード
失敗したことは、勤務して初めての債務整理系の事件を一人で任されたとき、弁護士が財産を管理し、それを債権者に配当しなけばならないということがあり、その計算を私がミスしてしまったことです。あえなく弁護士のポケットマネーから数万円出してもらうことになり、これは本当に申し訳なかったです。
また裁判所に提出する文書もミスがあればミスしたことの上申書まで提出しなければならないこともあり、初期のころは裁判所に謝ることが多く、弁護士に申し訳なかったです。
感動したことは、病気がもとで借金を苦に相談に来られ、弁護士が介入することにより本当に晴れ晴れして生活を立て直しできたという人を見たときは嬉しかったです。
すでに辞められている場合、その理由を教えてください
出産のためです。
この会社・職場での職場恋愛について
職場恋愛は少ないようです。そもそも弁護士になるまでに、学生時代からキープされているというパターンが多く、事務職員と弁護士という恋愛はあまり無いようです。毎日通わなければならない裁判所の職員と事務職員が恋愛につながるパターンは聞いたことがありますが、これもまれです。
よっぽど内面に問題がありそうな弁護士でしたらフリーで残っている場合もあり、ある程度目をつむってもいいので弁護士と結婚したいような事務職員の人はそのような弁護士とゴールインされています。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
個人事務所が多いので、上司の性格によっては合わないですぐ辞める人も多いようですが、そうでもなければとても環境のいい働きやすい職場です。