「法律事務所」の「事務員」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート 法律関係業界、「法律事務所」の「事務員」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 法律系業界

法律関係業界で働く、「事務員」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:法律事務所・事務員
業種:法律事務所
上場区分:非上場企業
所有資格:夫婦カウンセラー、法律事務職員検定試験

この業界・この会社を目指した理由

元々法律に興味があり法学を専攻したが、仕事とする上では「人と人を繋げる橋の役割を担いたい」と思うようになり「弁護士と依頼者」を繋げる役割に興味を持ちました。

「法律事務所」の「事務員」の仕事内容について

法律事務所の事務員の主な業務は、依頼者・裁判所対応、書類整理、書類作成などが挙げられます。

依頼者対応とは、相談の段階から始まり、混乱して連絡してくる方を落ち着かせながら話の要点をまとめ、何を相談したいのかを導き出していく事が重要です。そして、ご依頼後も、他に話せない思いなどをお伺いするのが事務員の役目ですので、依頼者とのコミュニケーションはかかせません。

また法律用語は分かりづらいので、かみ砕いて説明が出来るように、自分自身が基本的な法律知識を身につけておく必要があります。

裁判所対応は形式的なものが多いのですが、間違いが許されませんので、しっかり指示を理解し弁護士に伝えることが重要です。事務員は事務的な事のみ対応しますが、誤字脱字がないように入念にチェックし、送付先にも注意する等、細心の注意が必要です。

そして、書類整理ですが、これは依頼者からの資料提出が一例です。煩雑な状態でばらばらに送付してくることもあるので、関連性を調べたり、時系列に並べたりと、弁護士が見やすいようにまとめておく必要があります。

「法律事務所」の「事務員」の1日の仕事の流れ

8時30分:自宅を出て電車で通勤
9時:事務所到着 執務室の清掃(空気清浄機の洗浄など)
9時30分:始業開始(まずは前日の連絡の折り返し対応から)
~13時:郵送物処理、入電対応、書類作成など事務処理一般。
     相談予約があれば来客対応として部屋案内やお茶出しも行います。
13時:昼休憩
14時:午後業務開始
14時~16時:17時に閉店する郵便局が多いのでそれまでに郵送物を作成し発送処理まで行います。
17時~18時:午前同様事務処理一般(主に午前に連絡のつかなかった依頼者への際連絡が多いです)
18時~18時30分:最終確認(連絡漏れはないか、やり残したことはないかの確認)
18時30分:終業
19時:帰宅
19時~21時:自己啓発(ヨガやカフェでの勉強)

「法律事務所」の「事務員」の給料・残業・有給休暇について

月給23万(残業込)・ボーナスは無しで、年収280万円程度でした。

残業はほぼなく、月に1度30分残業するぐらいですので、比較的身体的には楽です。

有給休暇も取りやすいですし、突然のシフト変更も相談しやすいです。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

この職業柄、事務員であっても名前を対外的に出すことが少々懸念しているところです。相手方が犯罪者ということも少なくはなく、人によっては逆恨みされたり危害を加えられる可能性も大いにあり得ます。実際に事件によっては仮名で対応している事務所もあるようです。

SNS社会なので人物の特定が非常に安易になっておりますので、仮名の使用を認めていただきたいと思っています。

あとは弁護士との関係構築が難しいところもあるので、互いに歩みよる思いやりが必要だと思います。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

仲の良い弁護士の独立に引き抜かれる形で転職したということもありますが、ある程度の融通が利きます。家庭の事情での突然のシフト変更等も相談にのっていただけます。

一般的に言えば、法律事務所なので法律違反はないですし、ブラック企業というようなものはないかと思います。

またデスクワークですので、身体的には楽ですし、残業が少ないのでライフワークバランスが取りやすいのではないでしょうか。

法律知識の勉強にもなるので、自身の知識向上にもなるかと思います。

「法律事務所」の「事務員」の仕事エピソード

人の人生を預かる弁護士のサポートですので、依頼者からの罵詈雑言を浴びることもあります。追い詰められている方からの言葉ですので、とても心は傷つきますが、そこはこちらから歩み寄る必要があります。

事件が進むにつれて、互いにコミュニケーションがとれてくれば、最終的には「あなたが事務で良かった」と言ってくださる方もいて、頑張ろうと思えます。

事件が終わるまでは何年かかるか分からない程長い間戦っている方もいて、そういった方の士気が途絶えないように、不安にならないようにサポートしていくことも重要ではないでしょうか。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

出産のためです。

この会社・職場での職場恋愛について

職場恋愛は非常に多いです。弁護士は忙しい職業で、朝から晩まで事務所にいることも多いです。必然的にサポートしている事務員と1番一緒にいることが多いので、弁護士と事務員が交際開始することが弊所では1番多いのではないかと思います。

職場以外ですと合同コンパや婚活パーティーが多いようですが、弁護士の収入を見てしまっているので、女性側が男性側に求める金銭基準が少々高めに設定されているように見受けられます。そのためか、事務所外ですと公務員と結婚される方が多いです。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

辛い事もたくさんあると思いますが、一緒に頑張りましょう!

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