![「弁護士法人事務所」の「事務員」の仕事内容・給料レポート](https://jobs-gate.jp/wp-content/uploads/2021/06/64a700ed5fca6f07ab144f4b4cb6dcd5_m.jpg)
キャリアレポート 法律関係業界、「弁護士法人事務所」の「事務員」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 法律系業界
法律関係業界で働く、「事務員」のキャリアレポートです。
職業・職種:弁護士法人事務所の事務員
業種:法律事務所
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:なし
この業界・この会社を目指した理由
法学部だったため、知識を活かせる仕事に就きたいと思い、就職しました。
弁護士にはなれなくても、法律によって問題を解決するサポートができる仕事であり、経験やスキルが積み重なっていく業種であることも魅力的でした。
「弁護士法人事務所」の「事務員」の仕事内容について
法律事務所において、弁護士のサポートを行う事務員です。仕事内容はかなり幅広く、秘書的な業務から事務所維持のための雑用、専門的な法律文書の作成など多岐にわたります。
秘書的な業務は、弁護士のお茶くみやスケジュール管理、電話の取次ぎ、買い物などです。弁護士の方が仕事関係の方と会食する時のお店を探したり予約するなどもありました。
事務所維持のための細々とした仕事としては、備品や図書管理、事務所の開閉、お客様へのお茶出し、金銭管理(振込み)があります。
法律事務職としての仕事もかなり幅広いです。刑事事件は、ほぼ弁護士が対応しますが、国選弁護などで法テラスとの書類のやりとり、検察へのファックス等があります。
民事事件では、証拠の作成(資料番号を振り、ファイリングする。目録を作る。)があり、同じものを裁判所提出用、相手用、依頼人用、弁護士控え用と4部は作ります。
法テラスの法律扶助を利用した場合は、定期的に報告書を作成し送付してチェックしてもらいます。
その他、後見業務として被後見人の入所施設とのやりとり、費用振込、相続人調査もあります。
破産の申し立てでは、債権者に連絡をしたり、定期的に依頼者から経済状況の報告をしてもらい通帳や家計簿をチェックしています。
「弁護士法人事務所」の「事務員」の1日の仕事の流れ
8時30分:出社 お湯を沸かし、換気、机や棚の拭き掃除、植物の世話をします。
9時:事務所を開けて、通常業務開始。夜の内に弁護士が指示メモなどを机に置いていくので、それを整理して急ぎのものから取り掛かります。
10時:弁護士が出勤してくるので、それまでに銀行振込系の外回りの仕事も済ませておきます。
12時:1時間昼休憩(60分)。電話がかかってきたら出ます。
13時:午後の業務開始。午後は、備品業者やコピー業者などが来ることも多いですし、来客もあるので、対応していきます。
夕方空いた時間で、事務所で必要な備品を近所の店に買いに行ったりします。
17時:事務所を閉めて、事務所内のゴミ回収をします。
ここから、残業(デスクワーク)が始まります。
「弁護士法人事務所」の「事務員」の給料・残業・有給休暇について
月給20万円、ボーナスは年4か月分で、年収320万円です。
残業代別途なので、それ以上いっていました。残業がかなり多かったです。時期にもよりますが、平均すると月20時間程度は当たり前でした。
有給休暇は取りづらいです。お盆休み、正月休みなどに事務所全体で、この日は有給を使って○連休にします、という通達みたいなものが出て、使う程度です。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
一番困る事で改善したいけれど改善がとても難しい事は、弁護士とのコミュニケーションです。弁護士の方のサポートのための仕事が多いので、意志疎通がうまく取れていないと、二度手間になったり、無駄な事をしてしまったりと、時間をとにかく無駄にしてしまいます。
でも、その事について問題意識を持つのは、こちらだけであって、弁護士からすると言ったことができていれば別に問題ない、という感じでした。
仕事の上司と雇用主とが一緒なので、雇用条件を言ったり仕事上の不満を言う先があまりないと感じました。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
アットホームな雰囲気の職場でしたので、弁護士の先生によく食事に連れて行っていただいたり、お土産やプレゼントをいただいたり、プライベートな雑談や相談も気軽にできました。
大変な依頼者や相手方がいて対応に苦慮するときも、上司(弁護士)と同じ気持ちで共有できるので、助かりました。
法律関係であるため、給与計算等はきっちりしていて、残業代も請求した分はきちんと払っていただけます。
同僚たちも知的で上品な方が多く、節度を持った接し方ですし、分からないことも周りの事務員の方からとても丁寧に教えていただけます。
「弁護士法人事務所」の「事務員」の仕事エピソード
この仕事で良かったことは、破産手続きの事務をしていた時のことです。破産は、とにかく資料を集めるのがとても大変で、時間もかかるし、債権者からいろいろ言われたり苦労も多い事件なのですが、それをやり切って認められた時は良かったなと思います。
経済状況がどん詰まりで、精神的にも参っている依頼者も多いですが、弁護士が入ることによって、取り立ても止みますし、破産が認められれば、新たなスタートが切れますので、依頼者が前向きな明るい表情になっていくのを見ると、これからの人生をがんばっていってほしいなと思います。
大変だったことは、残業が多いのですが、残業をしても終わらない程仕事があることです。基本的に長期的な案件を多数抱えているので仕方ないのですが、精神的には追い詰められていきます。
この会社・職場での職場恋愛について
職場恋愛が多いです。職場内でご結婚されている方が何組かいらっしゃいました。職場恋愛禁止というルールがあるらしいのですが、事実上は黙認されていました。
事務員ですが、法律事務ということで男性の社員も多いですし、同じ仕事をしているので、理解しあえるのだと思います。
職場以外では、大学時代の同級生や友達とお付き合いしたりご結婚されている方が多かったです。若い方は、合コンや婚活パーティーにも出かけて相手を見つけていました。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
気を遣う難しい仕事ですが、それだけやりがいもあると思います。あなたのご活躍を祈念いたします。