【女性ならではの仕事】「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」の仕事内容・給料レポート

女性ならではの仕事で働く、「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 女性ならでは系業界

女性ならではの仕事、「ウェディングドレスコーディネーター」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:ウェディングドレスコーディネーター
業種:都内近郊の貸衣装店(洋と和)
上場区分:非上場企業
入社ルート:中途入社
所有資格:色彩検定2級、ブライダルプランナー検定

この業界・この会社を目指した理由

以前はブライダルプランナーを行っていたのですが、その過程でドレスの重要性やお客様の衣装への思いの強さに気づきました。

そこから、まずはドレスについてもっと知らなくては!と思い、ブライダルプランナーを3年行い、そこからドレスコーディネーターへと転職をしました。

「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」の仕事内容について

結婚式場と提携をしていないドレスショップでしたので、店舗として存在していました。ウェディング関連の雑貨も販売していましたので、まずは店舗のセキュリティを解除して安全確認を行います。その後制服に着替え、レジのオープン作業、店内店外清掃、お客様や取引先からのメールチェック、当日の予約チェック、朝礼をオープン前に行います。

オープン後は予約のお客様にドレスフィッティング(接客)をする人、受付にて接客対応や電話対応をする人、裏で他店舗とのドレスの交換準備(試着の際に希望するドレスなどを他店舗と貸し借りして行います、宅配や専用運搬業者に依頼)をする人と別れて作業を行います。

ドレスのフィッティングに関しては、新規のお客様へは希望のドレスや式場とのルールに沿ったうえでのご案内、式場とドレスのマッチング、お客様の個性にあったドレスの提案を行います。

その後、気に入って頂けたドレスが店舗にあればその後フィッティングルームにてドレスのフィッティングを行います。(約2〜4着ほど)
その間に簡単なヘアアレンジも行い、アクセサリーも必要に応じてお付けします。

そしてその間はお客様と一対一なので、式場を選んだ決め手についてや、どのような結婚式をイメージしているのか、普段どういった雰囲気の服やメイクをしているかなど、出来るだけお客様自身を知れるようお話をします。これで大体2時間から2時間半ほどで終了させます。その後もドレスが契約になってからも結婚式まで1〜3回ほどご来店いただきます。

あまり頻繁にお会いする訳ではないので、結婚式当日までにも電話やメールなどでもお問い合わせいただいた内容についてお答えしています。

他にはドレスや販売雑貨の棚卸しも月に1回と半年に1回のものがあり、手分けして行います。また、パソコン上での予約の管理、ブログの更新、フィッティング研修なども行います。
大体3〜4名で営業しています。(少ない日は2〜3名)

「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」の1日の仕事の流れ

8時:家をでて電車通勤
9時:職場到着、開錠、着替え、点灯チェックをする
9時30分:レジオープン、店内店外清掃、メールチェックを始める
9時45分:朝礼
10時:オープン
各自接客に入ったり、裏でドレスの仕分けや整理、ドレスやタキシードの縫製(サイズお直し)、次のフィッティングの準備、フィッティングの片付け、ドレス運搬の準備、メールの返信、電話対応、在庫のチェックなどを行う
(時間はお客様に合わせて、各々が行動するため特に決まっていません)
基本的に予約も閉店時間の2時間前までは受け入れるため、合間の時間を縫って他の作業をする
12時30分から14時30分:二組に別れて順番にお昼休憩(約1時間)
17時:終業(遅くても残業は1時間ほど)
※11時出社のメンバーは19時に終業

「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」の給料・残業・有給休暇について

月給手取り約17万円ほど(残業代込)(残業代は1時間1250円、月に10時間いくかいかないかでした。)

ボーナスは契約の金額によってでしたが、元々割当が少なく月給にも満たない金額で、最高でも10万ほどでした。有給はとりやすく、理由もライブなどでも簡単にとれていました。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

一対一で密室でのやり取りなので、自分が思っていた以上に会話のやりとりが大変でした。なにが大変かと言うと、会話する時と静かにしている時の間合いのバランスがどの程度だと心地よいのかが、難しかったです。

また一度は下着状態になるので、(むしろ下着さえもこちらでフィッティングします)お客様との距離感の取り方も難しかったです。そしてボディラインがとても大事になるので、いかにお客様に失礼がないようにサイズのご案内をするか、お客様の想像上の着た感じと、実際に着た感じの違いを伝える際の言葉選びも悩みました。とてもデリケートな部分なので、細心の注意が必要で、想像していた以上に日々神経はすり減らしていました。

また給料は安いと思います。出来高給といっても、その元の基準がやはり低いのでいくら頑張っても(人によっては200万ほどの売り上げも出るのですが)なかなか反映はされません。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

女性社会のため(本社に男性はいますが)、それぞれの体調不良や有給のとりかた、産休育休について、お昼の重要性などお互いに理解しながら働けたのが本当に良かったと思います。

また、合間合間での会話が共通のものが多く、日々の悩み(カラダについてや、彼氏についてなど)も話すことができて、そのおかげで会社に行くのはとても楽しかったです。

ドレスという共通点からなのか、みなさんどこかふわっとした雰囲気があり、契約争いなどもあるのですがピリピリした雰囲気もなく和気あいあいと過ごせました。

仕事に関しては、最新のファッション情報やウェディングドレス情報をデザイナーさんから教えてもらえるので、そのときは特におしゃれに気を使えていたと思います。

また、お客様との会話が多い分、トーク力は抜群に身につきました。

「ドレスショップ」の「ウェディングドレスコーディネーター」の仕事エピソード

よくある話になってしまうとは思うのですが、私が退職したいまでも思い出すお客様が3組います。

一組目のご夫婦は、ドレスはすでにお姉さまからのお下がりを持っていてそれのお直しができるかどうかのご相談でいらっしゃいました。本当はあまり売り上げにならないのでお受けしないのですが、その時ちょうど手が空いていたのでお受けしました。そこからはお客様と急接近しとても仲良くなり、結婚式後もわざわざ結婚式当日の写真とプレゼント、そして手紙を持ってご来店くださいました。

二組目はとてもオリジナリティ溢れるご夫婦で、いろんなお二人の中にあるお話を親身にしてくださり、それを聞いてるうちに仲良くなりドレスを決めてくださいました。それからはご夫婦もとても気に入って下さり、前撮りに同行させてくださったり、婚前パーティーに呼んでくださったりとしていました。そして結婚式後に同じく店舗にきてくださり、写真とお手紙、プレゼントをくださいました。私に似合うだろうと選んでくれた口紅はいまでも、欠かさず持っています。

そして最後の一組は、最初は提携先の会社の知り合いの方で、その紹介の際にすでに連絡内容の不一致があり、他のスタッフが担当した際にクレームを入れられたお客様でした。そこはいまでもとても苦い思い出なのですが、そこから私へと担当替えになり、最初はとても鋭い口調での話し合いだったのですが、徐々に心を許してくださり、最終的には「あなたは包み隠さず真摯に向き合ってくれるから信用ができました。とても楽しい4ヶ月でした。ありがとう」と言って笑ってさよなら出来たことが、私にとって今でもそのお客様の笑顔と共に心に残っています。

こういう職につくまでは、そういう話って胡散臭いなとか、むりやり美談にしているのかな、など思ってしまっていたのですが、本当にこういう気持ちを元は他人だった相手に抱けるものなんだ、とお客様に教えてもらいました。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください 

育休後に保育園に入れられなかったため退社しました。(その際には無給にはなるけど、在籍を伸ばそうか?と提案してくれました)

この会社・職場での職場恋愛について

男性が極端に少ない職場なのですが、役職的には営業なので意外と店舗スタッフとは距離感が近かったです。なので親睦も兼ねて飲み会なども多々ありました。ですが、やはり男性の数が少ないのでなかなか恋愛に至るケースはありませんでした。(片思いはありましたが)

しかし、一度先輩と営業であともう少しの所でゴタゴタがあり揉めたあと、周りとしてもとても仕事がやりづらくなったので(営業なので契約先との兼ね合いなどで質問することが多いので)やはりこういった職場関係での職場恋愛はオススメしません。

みなさんはほぼ前職の人とのお付き合いや、近隣会社からの声掛け(帰りなど)、合コンなどがほとんどでした。女性が多い分、合コンは誘われやすいので顔広い人が一人いると誘われる回数はぐんと増えます。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

なかなか飛び込むには勇気がいる業界ですが、人に尽くしたい!人が好き!思いやりをもって人と接することができれば、特別な技術などは後からいくらでも学べる業界です。

ありきたりな言葉かもしれませんが、逆に上記の気持ちがないと難しいとも思います。なのでこういった謳い文句が多いのではないかと思います。

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