
進学塾の「事務職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 教育系業界
教育系業界で働く、「進学塾の事務職」のキャリアレポートです。
職業・職種:R塾・事務職
業種:進学塾
上場区分:非上場企業
入社ルート:新卒入社
所有資格:TOEIC730点
この業界・この会社を目指した理由
自分の高校受験・大学受験が人生を大きく左右したと思った経験から、教育に携わる仕事をしたいと思ったためです。
学生時代に同級生も多く通っていた塾のため、自分の後輩や地元の子供達に貢献できると思い、この会社を選択しました。
「大手学習塾」の「教室長」の仕事内容について
進学塾の事務の主な仕事内容は、授業料の請求と塾内テストの処理、資料の発送です。
授業料の請求
毎月行う一番大きな業務です。
受講コースの変更による授業料・教材費の変更処理や、模試費用や問題集・特別講座などの追加費用の請求処理を行います。請求金額確定後は、生徒宅への請求書の発送や、金融機関への引き落とし依頼を行います。
毎日入金の確認・処理を行い、未払いのご家庭に電話をかけることもあります。
塾内テストの処理
全校舎のテスト得点データを集計し、塾内の平均点・偏差値・順位を出します。生徒一人一人に渡す成績表の作成や、それぞれの校舎に掲示するテスト上位者の掲示も作成します。
資料の発送
発送物の作成、誤字脱字のチェック、印刷、封筒詰めまでの作業を行います。発送物の種類も、塾生向けや入塾希望者向けなど様々です。
塾生には毎月、塾内のイベントの案内や各校舎のスケジュールなどを発送します。入塾希望者には、塾や受講コースの案内などを送ります。夏期の特別講習の時期にはその案内を入れるなど、時期に合わせて様々な発送物を用意しています。
「大手学習塾」の「教室長」の1日の仕事の流れ
9時:自宅を出て自動車で通勤
9時30分:到着
10時:簡単に社内の掃除をし、朝礼に参加する。
10時30分:メールのチェック・社内掲示板チェックを行う。
FAXなどで届いた書類の仕分けをする。
11時:テスト期間には塾内テスト処理業務、それ以外は前日に届いた書類をもとに授業料の請求処理を行う。
12時:お昼休憩(60分)
13時:前日の授業料の入金確認、入金処理を行う。
14時:前日午後から当日午前までに処理をした請求金額変更処理の確認作業を行う。
15時:各校舎の講師へ生徒情報の確認を行う。
16時:郵送物の作成をする。郵便局の集荷のために郵送物の仕分けも行う。
17時:授業料請求処理の続きを行う。授業の欠席の連絡や問い合わせの電話にも応対する。
19時:終業
19時30分:会社を出る。
20時:帰宅
「大手学習塾」の「教室長」の給料・残業・有給休暇について
私の場合ですが、月給は20万円で、ボーナスは30万円でした。ちなみに、年収は300万円でした。
残業は普段はほぼありませんが、3月・4月の進級の時期には、ほぼ毎日1〜2時間ほどの残業があります。
有給休暇は繁忙期でなければ比較的とりやすいです。基本的には、5月〜12月の間で取るように言われています。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
事務職と講師職の仕事がほぼ完全に分かれており、授業の様子やそれぞれのコースについてのことが分からず、問い合わせのお電話に答えられないことが多かったです。講師職と休日が異なるため、講師職の休みに授業のことなどの電話があると、返事を休み明けまでお待ち頂くか、休み中に講師の携帯電話に連絡しなければいけませんでした。
また、仕事の忙しさが一定ではありません。業務が一時期に集中するため、忙しい時期と暇な時期が極端でした。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
完全週休2日ではなく土曜日は月2回ほど出勤ですが、日曜日と祝日は全て休みで、土曜日に出勤する分、平日に好きなところで休みが取れるようになっています。
業務時間が10時〜19時と少し遅めなため、通勤ラッシュの時間帯とずれていて通勤が快適です。
また、手当てが充実しています。住宅手当が毎月2万円支給され、扶養手当などもあります。奥様が出産をすると、男性社員にも会社からお祝い金がもらえたり、結婚記念日には毎年会社からお花が贈られるなど、社員の家族を大切に考えてくれます。
「大手学習塾」の「教室長」の仕事エピソード
一番大変だったことは、3月・4月の業務です。
生徒の卒業・進級に伴い、コースの変更処理や退会の処理が大量に出る時期ですが、それに加えて春期の特別講習や新年度からの新規入塾の処理もあり、請求業務が最も忙しくなります。
ある年は5000人以上の全生徒の処理と、新しく入ってくる100人以上の処理を同時に行うため、毎日残業をしていました。
毎年新しいコースが増えたり、料金体系の変更などがあるため、システムの変更なども平行して行います。処理は大変ですが、毎年たくさんの生徒・保護者の方がこの塾を選んで下さることに感謝をしながら処理を行っています。
この会社・職場での職場恋愛について
職場恋愛・結婚は非常に多いです。
多い時には1年に5組ほど社員同士で結婚されます。特に講師職は勤務時間が夜遅くになるため、他業種の人と出会いにくいようでした。職場以外では、学生時代の同級生と結婚される方が多いです。
また、社長が毎年地元の他企業の方との婚活パーティーを開催しており、参加する社員も多くいます。
産休・育休制度もあり、講師職の女性社員のほとんどが利用しており、育休後は勤務時間を昼の時間に変更して復帰する社員もいます。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
事務職のため、生徒と直接関わることはありませんが、仕事の一つ一つが塾の運営を支えていて、子供達の教育を支えていると思い日々頑張っています。
教育を通じて子供達の将来の可能性を広げる素敵な職業です。ぜひ頑張ってください。