キャリアレポート IT/インターネット業界編、「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」のキャリアレポートです。
仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
- 1 はじめに - IT・インターネット系業界
- 2 この業界・この会社を目指した理由
- 3 「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の仕事内容について
- 4 「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の1日の仕事の流れ
- 5 「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の給料・残業・有給休暇について
- 6 この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
- 7 この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
- 8 「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の仕事エピソード
- 9 すでに辞められている場合、その理由を教えてください
- 10 この会社・職場での職場恋愛について
- 11 まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
はじめに - IT・インターネット系業界
IT/インターネット業界で働く、「システム保守・運用職」のキャリアレポートです。
職業・職種:ITベンチャー企業・保守、運用
業種:IT各種請負業(開発受注・人材派遣)
上場している場合の種類:していない
会社の人数(社員数):約60人
入社ルート:中途入社
所有資格:中学校教員免許(社会)、高等学校教員免許(地歴公民)、養護学校教員免許
普通自動車免許
この業界・この会社を目指した理由
友人の紹介で知り合った女性がIT会社の営業をしていました。業界に対して強い憧れや就職の希望はありませんでしたが、彼女が私の社会性や常識力を高く評価し、入社を強く勧めてきたため入社を決めました。
「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の仕事内容について
客先への人員派遣をメインに行う会社であったため、仕事内容は入社後に配属される会社(現場)によって異なります。
私が配属された現場は、金融系のヘルプデスクを請け負っていたため、銀行員からの障害報告の連絡を受け、保守担当者へエスカレーションするのが主な業務でした。
その他にも、監視・保守・運用の業務を請け負っており、決められた時間にサーバールームへサーバーのチェックをしに行ったり、監視ツールを起動させて障害が起こっていないか確認したり、定期アップデートの代行を行ったりしていました。365日24時間稼働の窓口であったため、いざという時に代理で出勤可能なシフトも組んで、業務の遂行にあたりました。
人員の入れ替わりが多い現場だったこともあり、メンバー育成のための教育プログラムの作成やマニュアルの作成・更改が日常的に行われていました。業務内容の秘匿性から、カードキーで入退室を厳密に管理していたため、カードキーの紛失や自宅への置き忘れなどは厳しく対処されました。
IT業界といえどコミュニケーションが求められる現場だったので、通話やメールの際のビジネスマナーを身につけることや、配属先の上司にあたるお客様との良好な関係を築くことは必須でした。
「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の1日の仕事の流れ
日勤(8:30・9:30)と夜勤(20:30・21:00)の2交代制の現場でした。
日勤について
以下のような流れで仕事をしていました。
6:30 自宅を出発、電車通勤
8:30 出勤、勤務していない間のメールや案件処理をチェック
9:00 前日の21:00から勤務している夜勤者から引き継ぎを受ける、夜勤時間帯の監視業務等の結果をチェック
9:30 9:00に出勤してきたメンバーに引き継ぎを行う
10:00 金融機関からの障害発生電話の応対、各種メールへの返信
11:00 監視ツールによる障害確認の実施
12:00 交代で昼休憩
13:00 不在時のメールや案件処理のチェック
15:00 サーバールームにてサーバー監視業務の実施、記録用テープの交換
16:00 マニュアルや教育プログラムの作成
17:30 引き継ぎ内容の確認
18:00 交代で午後休憩
18:30 不在時のメールや案件処理のチェック、マニュアルや教育プログラムの作成
20:30 20:30出勤のメンバーが到着次第、退勤
「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の給料・残業・有給休暇について
業界未経験で中途入社、27歳時点で月給20万円でした。
現場によって残業・休日出勤・夜勤などがあるため、その分の手当ては別途つきました。また、年末年始に出勤した場合は特別手当が支給されました。
有給休暇の取得はしやすい方であったかと思いますが、これも現場によって取りやすさはまちまちです。消化できなかった休暇は、翌年度まで持ち越しが可能です。
ボーナスは、会社の売り上げの他、個人目標をどれだけ達成したか、資格取得をしたか、会社のプロジェクトへの貢献度や勤務状況が加味されて算出されるため個人差があります。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
IT業界に多いことですが、男性の数の方が多いことで困ることがありました。お客様から、男性社員の身だしなみや一般常識の欠如について指摘を受けることがあったのですが、女性メンバーは私だけだったので、男性に伝える際にセクシャルハラスメントにならないか留意する必要がありました。
また、男性の身だしなみについて調べる必要もあったので、正しい知識を得てからメンバー全員に対してメールで改善を呼びかけました。当時、入社して一番日の浅い私が最も一般常識があったので、教育係として抜擢された際には、先輩社員を傷つけないように気を遣いつつ、レベルの底上げを図りました。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
ルーティンワークが苦手なのですが、現場が変わることによって業務内容も勤務形態も勤務場所も変わるため、飽きることなく仕事に取り組めました。飽き性や柔軟性がある人には向いていますが、変化を好まないタイプの人にはストレスに感じるかもしれません。
仮に自分の望むスキルアップにつながらない現場や、配属先のお客様との相性がよくない現場であっても、営業担当に相談することで配属する人員の交代などをしてもらえることがありました。普通の会社だとよほどのことがない限り変わらない環境を変えることができるという点においては、恵まれていると言えます。
「開発受注・人材派遣を行う会社」の「システム保守・運用職」の仕事エピソード
セキュリティの厳しい現場で勤務していた時は、入退室を管理するカードを忘れると自宅まで取りに帰るか、家族に所在を確認してもらう必要がありました。万が一にも紛失した場合は、始末書の提出の他、原因の徹底究明と再発防止策についても報告するというルールがありました。
部屋から外へ出る際、理由をメンバーに伝える運用をしていたのですが、私は女性ということでお手洗いに男性より時間がかかることも多く、毎回口にするのが苦痛に感じ、上司に相談することもありました。姉妹を持つ上司から、私に関してはお手洗いの際は理由を言わなくていいという配慮をもらい、とてもありがたかったです。
すでに辞められている場合、その理由を教えてください
結婚を機に引っ越しをし、会社に通勤することが困難になったため、退職しました。
この会社・職場での職場恋愛について
現場によって男女比はまちまちなので分かりませんが、業界としては男性の割合が多いです。
私が入社して以降、女性のニーズが高まってきたのか、女性社員の積極採用に乗り出した結果、本社では男女比が半々になりました。
本社では月に一度帰社日を設けており、会社からの連絡事項を伝えたり、各種発表会や講習会などを開いたりした後、軽食と飲み物を提供して社員同士の交流ができるようにしていました。
私の知る限りでは、独身社員の50名程のうち、社内恋愛に発展したのは4組いました。オープンにしていない、片思いのケースだともう何人かはいたかもしれません。結婚にいたったケースは在職中にはありませんでした。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
男性の多い業界ですが、女性にも活躍の場面が十分にあります。
是非とも、女性ならではの視点や柔らかさを活かしてみてください。