「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート IT/インターネット業界編、「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」のキャリアレポートです。

仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - IT・インターネット系業界

IT/インターネット業界で働く、「プログラマ・SE職」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:プログラマ、SE
業種:システム開発
上場している場合の種類:していない
会社の人数(社員数):約300人
入社ルート:新卒入社
所有資格:Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7

この業界・この会社を目指した理由

元々は携帯電話の開発を行いたくて、就職活動をしていました。希望はしていたものの、情報を収集などしていなかったため、就職することができず、自宅から通える範囲のIT系企業に就職しました。

「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」の仕事内容について

工程としては、
①要件定義②設計③製造④テスト⑤リリース・運用・保守という工程があります。

要件定義とは、お客様から要求された内容(こんな機能が作りたい)をもとに、システム上でどのように作っていくかめどを立てて、具体的な実現案をお客様に提示し、仕事を受注するための足掛かり作業になります。

設計とは、実際に作成するプログラムについて、設計書に起こす作業になります。
ざっくりと画面での入力項目や型(文字列?数値?)、桁数などを定義した概要設計書から、処理の細かい部分を記載した詳細設計書などを作ります。

製造とは、設計書をもとに実際にプログラムを組み立てる作業です。JavaやC言語などその環境によって扱う言語が異なります。データベースの作成などもこの工程で行います。

テストとはその名の通り、作成したプログラムを動作させて設計書通りの動作をするか確かめます。まだ実際に動作させる本番の環境には提供せず、内部のテスト用環境で行います。この際に設計書や要件定義資料との動作と差異が生じている場合には、発生した原因となる工程からやり直しとなります。

リリース・運用・保守とはお客様(もしくはエンドユーザ様)が使用する環境へ、作成したプログラムやデータベースなどを提供する作業(リリース)と、リリース後の状態監視や、軽微な機能修正などを行う作業です。

「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」の1日の仕事の流れ

7時20分:自宅を出て、JRで通勤
8時20分:到着
8時30分:業務開始(メールの確認など)
8時45分:全体朝会(プロジェクトリーダーからの今日のイベント報告)
9時:チーム朝会(各メンバからの当日作業予定報告、進捗報告)
9時30分:要件定義資料作成
      要求仕様書の確認をしながら、実現案のイメージなどを作成し、
      実際にプログラムを知らないお客様にもわかるように資料を作る
12時:お昼休み(60分)
13時:要件定義資料作成内容確認打ち合わせ
      作成資料について、大まかな骨子の意識合わせを実施
      自分の作成分についてみてもらうだけではなく、
      他の方の資料作成分についても一緒に検討する
15時:要件定義資料修正
      打ち合わせ内容をもとに、文言の修正や、資料の全体構成などを見直す。
      必要に応じて都度打ち合わせを実施
17時:作業内容まとめ
17時30分:業務終了
18時30分:自宅に到着

「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」の給料・残業・有給休暇について

月給20万円(残業代抜き)、ボーナス40万円で年収280万円でした。
残業をすればその分給料は上がっていきますが、作業先によって残業する作業がない場合もあります。(逆に残業まみれなところも)

IT企業は2社経験がありますが、1社目は残業が申請制で、申請を行わないように言われた時期もありました。有給休暇は1社目は、取得すると嫌な顔をされることが多かったです。
忙しい時期などは、どんな大事なイベントでも断られることがありました。

2社目の会社は有給休暇はかなり取得しやすかったです。
(お客様先常駐のため、お客様先が有給休暇取得に積極的だったことが功を奏したのかもしれません)

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

男の方が多い職場のため、生理休暇なども用意されていないし、休暇理由を伝える際に男の上司に生理痛のため・・というのがためらわれました。また、理解してももらえていなかったように思えました。

あとは、月に1度強制的に課での飲み会が会社主催で開催され、毎月2000円ほどの出費が厳しかったです。ほかにも、女子会という名で会社主催で、社内の女性すべてに声がかかっての飲み会(会社全額負担)があったのですが、普段会うことのない女性たちが集まっても当たり障りのない会話しかできず、苦痛だったため途中から業務都合を理由に避けていました。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

男の人が多い職場のため、徹夜作業などは女性は優先的に少し早めに帰していただけたのは助かりました。どうしても体力的には男の人には劣ってしまうため、そのように体力を考慮していただけるのは本当にありがたかったです。

あとは、私が所属していた部署の課員の仲が良かったため、仕事中でも和気あいあいと作業できたり、仕事後に飲みに行ってストレス発散したりできた点が良かったと思っています。
PCに向かうだけで人とコミュニケーションをとらない仕事と思われがちですが、資料作成を行うにも何度も打ち合わせするなど人とのやりとりが多い仕事なので、コミュニケーションがとりやすいということが非常に重要です。

「システム開発会社」の「プログラマ・SE職」の仕事エピソード

東日本大震災のときは大変でした。東京のお客様先に常駐していたときで、ビルの18階で作業していたのですが、エレベータも止まってしまったため、階段での移動が主でした。

また、サーバのあるデータセンターが被災地にあったため、屋根が崩れて、サーバの状況の確認や再起動などができない、通信網が途絶えてしまいデータが不整合な状態でストップしてしまうなど様々なトラブルが発生し、地震どころではない大騒ぎになっていました。
幸いにもエレベータは1日で復旧しましたが、システムの稼働が通常営業の状態に戻るまでは数か月を要しました。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください

辞めた理由は、給料に納得がいかなかったためです。(今後も上がる見通しがなかった。)

この会社・職場での職場恋愛について

職場での恋愛は多かったと思います。
自身の同期でも、同期内、先輩と、後輩となど職場恋愛をしている人がいましたし、自分も先輩と付き合っていた時期があります。(1年ほどでお別れしましたが)実際に結婚した人はそのうちの半分くらいだったかと思います。

職場以外では、就職前からのお付き合いのある方結婚した方などもいますが、大半は合コンや友人からの紹介が多かったと思います。自分も合コンで今の主人と出会い、結婚しています。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

経験がないとチャレンジできない業種だと思われることが多いですが、私自身としては未経験の人の方が吸収力があるため(変にこだわりがないため)一緒に作業していてもやりやすく、よかった印象が強いです。

文章を考えて作り出すことが多いため、文系の人に実は向いている工程も多いかと思います!

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