「東証一部上場企業の銀行」で働く「法人営業職」の仕事内容・給料レポート

東証一部上場企業の銀行で働く、新卒で入社した男性の「法人営業職」によるキャリア体験談レポートです。今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

東証一部上場企業の銀行で働く、新卒で入社した男性の「法人営業」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、FP3級・2級、銀行業務検定、法務・財務・税務・外為3級、証券外務員1種、生命保険一般課程、生命保険専門・変額課程、損害保険募集人資格の資格を持っているそうです。

「銀行の法人営業職」を目指した理由

目指したい企業・業界もなかったのですが、多様な業界に触れることで自身の知識・スキル向上につながることと転職することになった際にも金融業界で経験を積んでおけば何かと優位に働くと考えたからです。

「銀行の法人営業職」の仕事内容について

シンプルに言えば法人先に訪問し営業をする仕事です。

法人営業も大きく分けて2種類あります。既存先営業と新規先営業です。

新規先営業は取引がない先に営業をかけて取引(貸出)を始めてもらうために頑張る仕事です。既存先営業は既に取引がある先に営業を行います。

しかし、単純に営業と言っても現在は貸出だけでは大きな収益を稼ぐことができないので営業すべき項目は多岐にわたります。投資信託・法人生命保険・企業年金・M&A・信託などありとあらゆる商品をお客様に売り込まなければなりません。

昔は「お願い営業」といって期末になるとお客様に付き合いで借りていただくということもありましたが、現在は数多くの銀行が存在し、どこの銀行も貸し余り状態にあるので「お願い営業」ばかりしている銀行はすぐに切られます。

上記の商品知識をフルに活用しお客様の経営相談を解決するための「コンサルティング営業」を日々行っています。しかし、すべての銀行員が高いスキルでそのような「コンサルティング営業」を行えるわけではないのでただ漠然と訪問・営業を行い御用聞営業をしてた部分もありました。

「銀行の法人営業職」の1日の仕事の流れ

7時過ぎ:家を出て電車で出勤
8時:支店到着
8時20分:支店長と前日の実績と本日のスケジュールを報告
※この際に支店長からアドバイス・支持をもらいます。
8時半:課の朝礼 各項目の実績共有
9時:各人営業先に出かけます。
※各々自身の車があるので営業活動は車です。午前の営業活動(大体12時まで)が終わると原則支店に戻り支店内の食堂でお昼を食べます。その後、午後の営業活動のためまた出かけるか午前で案件を持ち帰った場合は稟議を作成します。
17時:支店に全員戻りますのでお客様との交渉応対をパソコンに記入し、稟議を作成
19時:支店退社

「銀行の法人営業職」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は手取りで24万円で、ボーナスは夏・冬合わせて手取りで60万円でした。ちなみに、年収は額面で420万円ぐらいです。

残業は一日2時間で一か月で40時間ぐらいでした。

有給休暇は一年でとらなければいけない日数が決まっているので積極的にとれとれという感じでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

やはり金融業界ということでお堅い部分が非常に多かったです。

稟議作成するにも多いものでは6、7人から承認をもらわなければいけないので作成してから承認になるまで時間がかかります。

また原則お客様とのメールのやり取りは禁止でFAXでのやりとりとなるのでそれも手間です。

また入社してまもなくは資格試験が非常に多く、毎月のように試験があったので帰社後も勉強しなければならず、プライベートの時間もなかなかなかった覚えがあります。

この仕事や職場でよかったこと

銀行員だったので社会的信用は非常に高かったです。新しいコミュニティに入るときに自身の職業を紹介すれば、ある程度一目置かれる印象があります。

また、金融商品を取り扱うので節税・投資商品の知識を自然と身に着けることができます。入社前までは保険・ideco・投資信託など全くやっていなかったのですが入社後にそれらの商品を取り扱うようになるメリット大きさを実感し自身がやるようになりました。

また親や友人からもそれら関連でよく相談されます。

「銀行の法人営業職」の仕事エピソード

新規先の営業に行ったときに最初は断られたのですが、何度も通いつめお客様の相談にのるうちに最終的には新規取引につながりました。

その際にはお客様に大変感謝され「うちを救ってくれたのは君だ!本当にありがとう!」という言葉まで頂き銀行員として一番のやりがいを覚えました。

しかし、その後に業績が悪化し、2度目の融資を依頼された際に支店内での承認を得ることができず融資を断るために訪問したことが一番つらい出来事でした。

その際には「あなたの銀行はうちを助けてくれないのか?」とまで言われ、銀行員としての自身の存在価値を考えさせられる出来事でした。

「銀行の法人営業職」の職場恋愛について

圧倒的に職場内結婚が多いです。特に多いのが先輩男性社員と後輩女子社員です。このパターンが一番多いと思います。次に多いのが新入社員研修で付き合い、そのまま結婚するパターンです。1組30人の研修クラスで2~3ペアは毎年できます。

職場以外では普通に以前から付き合っていたり、合コンや友人からの紹介で付き合い、結婚するパターンが多いです。

銀行員だからなのか他社の方と付き合う際も硬い職業の方が多い印象があります。

まとめ ー「銀行の法人営業職」を目指す方へメッセージ

色々と厳しい業種ではありますが、得るものは大きいです!ぜひ頑張ってください!

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