キャリアレポート IT/インターネット業界編、「通信会社」の「ソフトウェア開発職」のキャリアレポートです。
仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - IT・インターネット系業界
IT/インターネット業界で働く、「ソフトウェア開発職」のキャリアレポートです。
職業・職種:ソフトウェア開発職
業種:通信関係
上場している場合の種類:していない
会社の人数(社員数):1000人超
入社ルート:新卒入社
所有資格:LPIC Level1
この業界・この会社を目指した理由
大学での研究が音声をソフトウェアで再現する研究だったため、音にかかわる業種に携わりたいと思い、結果通信関係を選びました。
「通信会社」の「ソフトウェア開発職」の仕事内容について
携帯電話の交換機のソフトウェアを開発する仕事です。行程としては、詳細設計、製造、単体試験、結合試験、総合試験、客先納入後の保守運用まで手がけました。
交換機の元とのなるコンピュータが数年毎により小さく、性能の良いコンピュータに入れ替えとなる契機で、中で動作するソフトウェアの更新が必要となります。各工程の作業内容としては、以下となります。
詳細設計:機能毎に役割分担を行い、どのように配置するかを決める
製造工程:俗に言うコーティング。機能毎にプログラマが配置されて対応します。
単体試験:コーディング部分に閉じた試験。プログラマが行います。
結合試験:機能毎にデータの受け渡し等が滞りなく行われているかを確認するテストです。
総合試験:全ての機能を動かし、滞りなく全体が動くかを確認するテストです。
保守運用:客先のコンピュータにソフトウェアを納品して動作した後、何か不具合等が発生した場合対応し、修正ソースをリリースします。
「通信会社」の「ソフトウェア開発職」の1日の仕事の流れ
日勤の場合
7時40分時:自宅を出て、バス+徒歩で会社に向かう。暑い日はアイスコーヒーを途中で購入。
8時15分:会社に到着、コーヒーを準備し、PCの電源ON。
8時30分:全体朝礼。
8時40分:業務開始。メールをチェックし、返事を書く。時には電話対応も。
前日までの進捗を確認し、作業を行う。
作業は行程によって、仕様書作成、コーディング、試験仕様書作成、試験実施 等。
10時:社内にラジオ体操の放送が流れるので、席を立って体を動かす。
その後再び作業の続き。
12時:お昼休み(60分)。会社に来る弁当屋から購入したお弁当を、リフレッシュコーナーのカウンターで食べる。歯磨き後、時間が余ったら社外の周りを散歩したり、午後用のコーヒーを購入。
13時:業務の続き。
15時:社内にラジオ体操の放送が流れるので、席を立って体を動かす。
その後再び作業の続き。
17時30分:終礼。定時退社の場合はここで帰宅の支度。
残業の場合は引き続き作業。
18時30分:夕方の休憩時間(30分)。1Fのお蕎麦屋さんで夕食。
19時:作業再開。
21時30分:夜勤前の勤務終了。明日のために今日の進捗をメモし、PCの電源を落とす。
「通信会社」の「ソフトウェア開発職」の給料・残業・有給休暇について
残業が無ければ月給28万程、ボーナス80万位で、年収500万前後でした。
残業は全額付くので、ピーク時には残業220時間で月額90万超えの月もありました。(もちろん、人間的な生活には程遠いです。)
有給は比較的取りやすかったです。また、フレックスタイム制だったので、朝は10時までに出社、帰りは15時から退社が可能でした。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
納品前等にはどうしても残業が多くなり、21時過ぎまで居るのが当たり前の毎日でした。
それを改善したくても、機能別に1人しか割り当てられていないため、分担する人員がいなく、
退職時にやっと代わりの人員が割り当てられる状態でした。
また、クライアントによって横暴な対応や余計な作業を課せられることもあり、余計に残業が増える悪循環になっていました。その時には管理する人員が多く、実際に作業する人員が協力会社頼みになっており、忙しい時に限って余計な報告会議に引っ張り出されることもありましたので、この辺りをもう少しスムーズに役割分担ができるように改善したかったです。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
残業代は一応、全て払われていました。タイムカードを手で押す管理方法ではありましたが、残業代が頭打ちということは無かったです。
また福利厚生はちゃんとしており、給料やボーナスもある程度安定して支払われていたので、住宅ローンも組め、払っていける生活を送ることが出来ていました。
某メーカーの子会社だったので、友人たちからの受けがなぜか良かったです。
またフレックス制を採用していたので、ちょっとした通院等に休暇を使う必要が無く、また休暇も9連休等取ることができました(まれにお正月に勤務することもありましたが・・・)
「通信会社」の「ソフトウェア開発職」の仕事エピソード
試験に使用するために、発売前の携帯電話が並んでおり、中には逆に昔の端末、平野ノラの「しもしも~」でおなじみのショルダーフォンまであった時には「これか!」と感動しました。
大変だったことは、マニュアル作成を協力会社60名を自分1人で管理することになった時です。自分も作業し、外部の社員さんとの付き合いも会社としてこれが初めてであり、別フロアにプロパーが私1人という状態で頼る人も居なく、どうなるかと思いましたが、協力会社さんは皆さん親切かつ熱心に誠実にお仕事して頂いたこともあり、無事全ての作業を終えたときにはホッとしたことを覚えています。
すでに辞められている場合、その理由を教えてください
残業時間がかさみすぎ、夜勤・徹夜もざらとなり、最後の月残業時間は220時間を超えたため、今後の体調に影響しそうだと思い、辞めました。
この会社・職場での職場恋愛について
社内結婚は数組存在していました。バブル入社組の多い年代は社員数も多かったのがあると思います。最初は職場結婚した場合、部門は別になるよう配置されていたのですが、後に転勤がからんだ場合には、夫婦で移動するようになりました。かなり残業が多い職場の割に、既婚者は多かったと思います。
女性は大半が寿退社していましたが、引き続き残った人も、出産を機に退社する人が多いようでした。職場以外では学生時代の同級生や、入院時の看護婦さん、合コンでの出会い等が多いようでした。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
大変なこともありますが、自分で作ったものが形になるのを見るのは楽しいものです。頑張ってください。