キャリアレポート ゲーム/アニメ業界編、東証一部上場企業の「プランナー職」のキャリアレポートです。
仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - ゲーム・アニメ系業界
ゲーム/アニメ業界で働く、「プランナー職」のキャリアレポートです。
職業・職種:スマートフォンゲーム・プランナー
業種:IT・メディア
上場区分:東京証券取引所1部
会社の人数(社員数):約5000人
入社ルート:新卒入社
所有資格:普通自動車運転免許
この業界・この会社を目指した理由
転勤がなく、初任給が高く、イケてるイメージだったことがきっかけです。また勤務地が自宅からアクセスがよく、さらに家賃補助も出るというのが大きかったです。
「スマートフォンゲーム会社」の「プランナー職」の仕事内容について
スマートフォンゲームのプランナーの仕事内容は、一言で言えば「何でも屋」です。プランナーと名前がついてはいるものの、つまりは「技術職以外の仕事全部」とイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
基本的な仕事はゲームの中身の設計や、イベントの考案、運用ですが、例えばチームの朝MTGを仕切ったり、全大会をまとめたり、飲み会や旅行を仕切ったり、チームメンバーのモチベーションを上げるために空気作りをすることも、基本的にはプランナーの仕事だと認識しています。(もちろん、数字に特化した技術職に近い専門性をもったプランナーもいますが、私の場合はそうでなかったため。)
立ち位置的にはプロデューサーやディレクターを上司として、現場のエンジニアさんやデザイナーさんとうまく連携をとりながら、ゲームの運用を考えていくので、全方位に気を使う仕事と言えると思います。
ゲームの設計でいうと、とにかくエクセルとのにらめっこになります。またチーム全体にプレゼンのような形で共有する機会も多いため、パワーポイントでの資料作成の技術も必要です。
「スマートフォンゲーム会社」の「プランナー職」の1日の仕事の流れ
9:00 自宅を出て、バスまたは電車で通勤する
9:45 会社に到着し、朝MTGの資料をその日の分を更新し、人数分印刷・配布する
10:00 始業
10:15 朝MTG
10:30 運用チーム定例MTG
11:00 資料作成時間
12:00 昼休憩(ランチMTGになることも多いです)
13:30 クリエイティブチームとの定例MTG
14:00 ボートメンバー定例MTG
15:00 全体MTG
15:30 休憩(メンバーとのコミュニケーションタイムでもあります)
16:00 資料作成時間
17:00 ここから終業まで、なにかしらのMTGが立て続けに入ります
19:00 終業
19:30 残っているコアメンバーでなにかしらのMTG
20:00 残っているコアメンバーで近場で簡単に夕食
21:00 個人作業(資料作成・データ入力など)
23:00 退社
23:30 帰宅
「スマートフォンゲーム会社」の「プランナー職」の給料・残業・有給休暇について
・月給50万(裁量労働制)
・ボーナスは変動で0〜60万程度
・年収600〜700万
残業は当たり前にありますが、チームがとても仲が良いので、ある意味サークルのような空気感で、苦痛でたまらないという感じではありません。
有給は事前に計画して仕事に支障が出ないようにすれば取れます。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
若くて勢いのある人が出世しやすい傾向にあるのですが、評価対象の上司がそれだけで評価して昇格させてしまうことが多々あるため、「たしかに若くて勢いはあるがチームメンバーからは信用がなく現場はぐちゃぐちゃ」ということがよく起きていました。
ゲームの業界だと総合職側のプランナー陣・ディレクター陣と、技術職側のクリエイター陣・エンジニア陣で対立することがしばしばあるのですが、上記のように若くて勢いがある人が総合職側で特に出世しやすいため、技術職側とさらに溝が深まるということが多々ありました。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
コスパが良いとは言いませんが、給料は良いと思います。ただ、チームメンバーとのコミュニケーションがかなり大事なので、せっかく稼いだ給料もチームメンバーとの飲み会や休日のイベントなどでかなり散財する場面もあります。
またゲーム業界ならではだと思うのですが、ユーザーさんが存在するので、SNSでいい感想を目にしたり、リアルイベントで生の声を聞けたりすることがとても嬉しかったです。ものづくりの現場ならではの、チームの一体感もまた魅力だったと思います。
「スマートフォンゲーム会社」の「プランナー職」の仕事エピソード
私は総合職なので、最初はもちろん技術職側と衝突がありました。特に年上の同性のクリエイター陣とは最初は犬猿の仲で、影で散々悪口を言われたこともありますし、こちらも敵とみなして高圧的な態度を取っていました。
ですが、一度何かのきっかけで「互いに歩み寄りましょう」と本音の対話をしてからは、「すべてはゲームで遊んでくれているユーザーの皆様のために、チーム一体となって、いいものづくりをするんだ」という気持ちになり、今まで以上に良いゲームをつくれるようになったと思います。その時、同じ方向を向いて志すものがあるというのは、とても良いことだと思いました。
この会社・職場での職場恋愛について
職場での恋愛・結婚はとても多いです。これはゲーム業界というか、残業が多く外の会社と付き合いが少ない会社すべてに当てはまると思うのですが、とにかく出会いが他にないためです。
また、残業が多いと自然と「このあと一杯飲む?」という流れになることも多いですし、自分の人生すべてを会社に捧げる感じになるので、自然と休日もチームメンバーで集まる機会が増えます。となると至極当然に男女は恋愛に発展し、社内なのでそんなに簡単に別れるわけにもいかないので、必然的に社内結婚も多くなります。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
ゲーム業界は拘束時間は長いですし辛い局面もものすごく多いですが、やはり喜んでくれるユーザーがいるというのはとても魅力です。
また、制作現場はみんながそのゲームを愛してやまないので、とても一体感があります。