メンタル心理カウンセラーの仕事内容・給料レポート

はじめに

「メンタル心理カウンセラー」として働く女性のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
勤務地:東京都
職業・職種:精神科クリニックにて
臨床心理士のサポート、カウンセリング補助
雇用契約形態:非常勤
所有資格:メンタル心理カウンセラー

この職業を目指した理由を教えてください。

物心ついた頃から人の気持ちや考え方、言動に興味をもっていました。
大学にて心理学を学び、より興味を持ちました。
人の心に寄り添う仕事がしたいと思うようになりました

仕事内容について詳しく教えてください。

精神科クリニックの外来で働いていました。入院設備などはないので比較的軽症の患者さんが通院する病院になります。
医師や臨床心理士のサポート業務になります。
小学生までの子供をメインでサポートしておりました。診察の前にお話したり、簡単な遊びをしたりして大まかな様子を観察し、医師や臨床心理士に報告し、スムーズに診察に入れるようにする仕事です。様々な患者さんがいるので、
会話と言ってもただ黙ってうつむいている子供、嫌だと逃げ回る子供もいます。
遊びも、ゲームがきちんとできる子供もいれば寝転がって遠くを見つめているだけの子供など ひとりとして同じ患者さんはいません。
心にそっと寄り添って その日の状態をよく観察して 臨機応変に対応する必要があります。
子供の場合には、家族や付き添いの方に近々の様子や言動を聞き
心の状態を正しく把握することもとても大切でした。
感情的になっている子供に冷静に対応することごできなければとうていつとまらない仕事です。

よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。

8時 自宅を出発、最寄駅から電車にて通勤します。
8時40分 クリニック到着 身支度を済ませ 患者さんの予約確認を行いカルテをだします。長く通院する方も多いので 忘れている部分や気を付けなければならない所をチェックし、カルテを読み返します。
他には、その日の使う、患者さんに合わせた玩具や文房具などを出して揃えておきます。
9時 午前診察開始
14時午前診察終了 お昼休憩
クリニックなので医師や臨床心理士と一緒に食事をとることも多いです。
食後は医師や臨床心理士と午前の患者さんについての意見交換、軽いミーティングをします。
診察室の片付けや、午後の診察準備をします。
予約状態を確認して午後の患者さんのカルテを、午前と同じように頭にいれておきます。
16時 午後診察開始
18時30分 診察終了
清掃、締め作業補助 帰宅

給料・残業・有給休暇について教えてください。

週に3回の勤務でした。
残業代込みで15万円の手取りになります。非常勤なのでボーナスはありせんでした。
週に3回にもかかわらず
事前に報告しておけばお休みはとりやすい職場でした。
残業は、患者さんの診察がのびることもあるので1日一時間程度です。

働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。

精神科なので 喜怒哀楽がとても激しい患者さんが多く、ずっと泣いていたり、癇癪をおこしたりします。時には社員や医師の言動が気にくわないとまくし立てる患者さんもいるので、そういった時には少し困ることもありました。
医師も、変わった先生が多かったので
妙に不機嫌だったり、社員に強くあたったりすることもありました。そのような時には患者さんに影響が出ないようにいつもより、より丁寧に接するよう心がけたりしていました。

この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。

アットホームな小さなクリニックでしたので 何でも、些細なことでも相談できたり、また医師や臨床心理士の先生方も気さくにお話してくれて、たくさんのことを教えてもらえました。
患者さんへの対応やお話の仕方、
とても参考になることばかりで毎日勉強になりました。
急患もおりますが、基本は予約制なのでバタバタと忙しいと言う感じではなく
ひとつひとつじっくり丁寧に取り組むことができる環境だったことも 自分にとってはとても働きやすく感じていました。

この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。

精神科であるので
自殺願望の電話がかかってきたり、実際未遂を起こしたりすることがあり 生死にかかわる状況が出てくるととても緊迫していました。基本はすぐに来院するよう促すのですが、そのあいだにも良からぬ事が起きないよう、何度も連絡をして確認したり、家族の方に連絡をとったりして大変でした。

逆に患者さんとお話をして
私の場合は子供ですが、ありがとう、楽しかった、また今度遊ぼうね、次は何しようね、など感謝や 嬉しかったエピソードを聞けた時はほっとして本当に嬉しく感じました。
折り紙など、工作を作ってきてプレゼントしてくれたこともあり感激でした。

職場恋愛について教えてください。

精神科は職場恋愛はあまりないようです。大きな病院となると医師は先生同士、ドラマのように医師と患者さんというケースも多いようです。
病院の中でなく、
講習や、口座を受けに行った先で、
仲良くなり連絡先を交換してお付き合いまで発展した話しは数件聞きました。
医師も、常駐先ではなく、
週に1度など出稼ぎに出かける病院などで知り合うことの方が多いようです。
私のクリニックでは、
珍しく精神科の医師と、臨床心理士の先生がご夫婦でした。

この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。

先生によって診察の仕方も、薬の処方も本当にバラバラで驚くことがありました。本当にあっているのか??疑問がわくこともありました。

この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。

心が晴れてあたたかくなる居場所であることです。先生の顔を見ると安心してまた少し頑張れる、という方も多数います。

この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。

変わらないと思います。どんなに医療機器や薬が開発されても基本は患者さんとじっくりお話することだと思うからです。

さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ

ひとりとして同じ方がいないので
臨機応変に対応しましょう!

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