「楽器店」の「販売職」の仕事内容・給料レポート

キャリアレポート 音楽/エンタメ業界、「楽器店」の「販売職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。

はじめに - 音楽・エンタメ系業界

音楽/エンタメ業界で働く、「販売職」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
性別:女性
職業・職種:Y社(楽器店)・販売職
業種:卸売、小売業
上場区分:非上場企業
会社の人数(社員数):約500人
入社ルート:中途入社
所有資格:普通運転免許

この業界・この会社を目指した理由

父がピアノの調律師、母がピアノ講師をしていました。私も小さい頃からピアノやクラリネットを習っていて、音楽が身近にあることが当たり前の環境でしたので、仕事は当然音楽関係を選びました。

「楽器店」の「販売職」の仕事内容について

楽器店の販売職の仕事内容は、主に接客販売業務です。高額な商品を扱うので、商品についてはもちろん、立ち居振る舞いや言葉遣いなど接客スキルについての研修や試験を受ける機会が多くあります。

お得意様に何度も買っていただく、顧客商売であるため、顧客の個人情報の管理や、それに基づいてDMなどを出すことも仕事です。
また、プロの演奏家も出入りする店なので、その方を起用したイベントを企画したり、コンサートの協賛やチケット販売など、演奏活動全体をサポートをしていきます。絆を深め、生徒さんの楽器購入の際、当店をご紹介をいただくように促すのです。

イベントの企画をして当日の運営をすることはもちろん、告知のためのチラシやホームページを作ることもあります。

その他に毎日の仕事としては、お客様からの注文品を発注したり、入荷した楽器に問題がないか検品したり、修理品をお預かりしたりします。
修理は専門のスタッフが行いますが、受付や見積もり、完了の連絡はこちらで行います。

「楽器店」の「販売職」の1日の仕事の流れ

9時:自宅を出て電車で通勤する。
10時:到着して制服に着替え、ショーケースのガラスを磨いたり、レジの準備をして開店の準備をする。
10時30分:開店。お客様をお迎えするために10分間、店頭にて挨拶。
11時:お客様からの注文品についてメーカーに問い合わせ、在庫を調べたり発注したりする。
12時30分:昼食。
13時30分:納品された商品の数量や状態をチェックして、売場に出す。楽器については検品して必要であればリペアマンに調整してもらう。注文品が入荷したらお客様に入荷連絡する。
15時:比較的お客様が少ない時間帯なので、顧客情報入力や分析、後輩とペアになり販売ロールプレイング研修を行う。
17時:会社帰りのお客様で混み合うので、接客販売業務がメイン。顧客や演奏家との情報交換なども行う。

「楽器店」の「販売職」の給料・残業・有給休暇について

月給21万円(手取り)。ボーナスは夏冬合わせて40万円くらい。年収は400万円前後です。

コンサートは夜に行われることが多く、その後に打ち上げがあったりするので、残業は月に数回あります。この場合の残業代はつきません(通常業務での残業はつきます)。

有給休暇はすべて消化するのは難しいですが、数日取得できます。お店の規模にもよるので、小さいお店だと取れないケースもあるようです。

この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ

接客販売業務からチラシやホームページ作成などクリエイティブな業務、データ入力や伝票発行など事務作業、演奏家への営業など、仕事の範囲が広すぎることです。売るだけならもう少し気持ちが楽なのですが、やることが多すぎて肝心の接客をする時間が取れないこともあり本末転倒だと気になっています。

外国人も多く、英語が必須なので自分で勉強する必要がありますし、商品も新しいものがどんどん出るので、覚えるのが大変です。常に自分の最大限の能力を発揮しないといけないので、正直疲れます。

この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ

海外アーティストのコンサートに招待されたり、一緒に食事をしたりする機会がたくさんあることです。場合によっては、家族と一緒に観光に連れていくこともあります。

演奏の素晴らしさはもちろんですが、文化的背景を知ることができ刺激を受けるので、仕事のモチベーションも上がりますし、英語を勉強してみようという前向きな気持ちにもなれます。

また数年に1度ですが、海外出張にも行くことができます。貴重な経験を重ねていける点が恵まれていると思います。

「楽器店」の「販売職」の仕事エピソード

海外アーティストを招き、日本の学生をレッスンしてもらう企画で、ドタキャンがあったことです。その学生には前日まで連絡が取れていたので何も心配してなかったのですが、当日の集合時間になっても現れず、連絡もつかなくなってしまいました。事情がわからずパニックになりましたが、公開レッスンだったため穴を開けることもできず、順番を1番最後に入れ替えて、他の人のレッスンの間にすぐに来てくれそうな学生を探しました。

幸いお世話になっている先生の生徒さんが急遽、来てくれることになりました。ギリギリで駆けつけてくれましたが、十分な準備をして臨んだレッスンではなかったので、ご本人としては不本意だったかもしれません。それにも関わらず、世界的アーティストに見てもらえてとても良かったです、と逆に感謝していただき大変ありがたかったです。

この会社・職場での職場恋愛について

イベントなどは数人でチームになり企画、運営するため、必然的に一緒にいる時間が長くなりますから、それが恋愛に発展するケースは多いと思います。

同じことは取引先やアーティストにも言えて、かなり密接にやり取りする機会が多いので、そこでも色々とあります。原則アーティストとの恋愛は公平性を保つ禁止とされています。
結婚するなら許されるので、交際をひた隠しにして突然結婚宣言をするケースも珍しくありません。ごく稀にお客様とお付き合いする人もいます。

まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ

体力勝負で辛いこともありますが、やりがいのある仕事だと思います。音楽、楽器業界を共に盛り上げていきましょう!

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