Contents
- 1 はじめに
- 2 この職業を目指した理由を教えてください。
- 3 仕事内容について詳しく教えてください。
- 4 よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。
- 5 給料・残業・有給休暇について教えてください。
- 6 働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。
- 7 この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。
- 8 この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。
- 9 職場恋愛について教えてください。
- 10 この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。
- 11 この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。
- 12 この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。
- 13 さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ
はじめに
「理学療法士」として働く女性(性別を入れる)のキャリアレポートです。
勤務地:東京都
職業・職種:理学療法士
雇用契約形態:常勤
所有資格:理学療法士免許
この職業を目指した理由を教えてください。
もともと医療職に就きたいという思いがあり、高校生の頃に医療職をいろいろと調べた結果理学療法士の職業を知って、患者さんのリハビリに携われることに興味を持って目指しました。
仕事内容について詳しく教えてください。
病院に入院されている患者さんのリハビリをする仕事です。手術をされたり骨折をされたりして思うように動けない患者さんにストレッチや体の関節を動かす訓練、歩きの練習などを行って、少しでも以前の生活に近づけるようにお手伝いをします。また、手術やケガだけでなく、病気で体力が落ちてしまい動けなくなった方などにも、体力をつけるような運動を指導し安心してご自宅に退院できるようサポートします。
病院内でのリハビリだけでなく、実際の町中や公共交通機関を一緒に移動する練習をしたり、場合によっては入院中に患者さんのご自宅に訪問し、安全に自宅へ戻るためにどうしたらいいかを一緒に検討したりします。具体的にはどういった福祉用具が必要になるのか、手すりなどをどこにつけたら安全に移動できるかなどです。
また、若くて入院期間が短い方には松葉杖の使い方を教えたり、自宅でできる自主トレーニングを指導して退院後のリハビリまでサポートしています。
よくある1日の仕事の流れについて詳しく教えてください。
私が勤めているところは日勤のみです。
7時30分:自宅を出て徒歩、電車で通勤する 8時15分:職場に到着、ユニホームに着替える 8時30分:リハビリ部で朝のミーティング 8時40分:カルテで患者さんの状態確認 8時50分:担当患者さんの部屋へ行き挨拶 8時55分:医師・看護師・リハビリでミーティング・申し送り 9時:午前のリハビリ開始(患者さん一人当たり40分〜1時間程度) 12時:お昼休憩(60分) 13時:午後のリハビリ開始 16時40分:カルテ入力、その他書類業務実施 17時:担当患者さんのリハビリ内容についてミーティング・申し送り 17時20分:リハビリ室の清掃 17時30分:終業 18時:退勤 18時45分:自宅に到着
給料・残業・有給休暇について教えてください。
月給は残業d代込みで32〜34万円・ボーナスは50万円で、年収約450万円です。残業時間は日によってばらつきはありますが、ない時は定時上がり可能、長くても1日1.5時間程度です。有給休暇はかなりとりやすく、きちんと申し送りがされていることと、他のスタッフと休みがかぶりすぎなければ比較的いつでもとることができました。
働いているときに困ったこと・気になったことや改善したかったことを教えてください。
患者さんとは担当制となるのですが、うまくコミュニケーションがとりづらい方や人間的にどうしても相性が合わない方が担当となると、精神的にきつく困ることも何度かありました。また、他部署(医師や看護師など)と連携がしっかりとれないとリハビリもスムーズに進まないのですが、なかなか時間が合わなかったり、部署ごとに考え方が異なったりして、そういったときにどういった方向性を目指すべきなのかを考えるのが大変でした。
経済的な部分だと、新卒のころは給料が比較的良いのですが、上り幅が少ないため家庭を養うなどとなったときに共働きが必須となってしまうことが気になりました。
この仕事に就いて、恵まれていると思った点をおしえてください。
国家資格のため、新卒のころから給料は安定している点は恵まれていると思います。仮に仕事を辞めてしまっても資格があるのでまたいつでも仕事に就ける安心感もあります。パートなどで働くにしても、無資格の職業より時給が高いので、この点は資格を取れてよかったと思っています。
また、病院勤務のため、自分自身が具合の悪い時仕事の合間にに少しだけ抜けて受診したりすることもできるため、自分自身の体調管理に対してもありがたく恵まれた職場です。
この仕事で感動したこと、または失敗したこと・大変だったことのエピソードを教えてください。
感動したことは患者さんが動けるようになって嬉しそうにしているのを直接見れたことです。もちろん直接「ありがとう」と言われることも非常に感動しますが、リハビリの中でできたことに対して患者さんが「できた!」と喜んでいる姿を見たり、入院中歩くのも大変そうだった方が退院して自分の足で歩いて病院に通院してリハビリ室に顔を出してくれたりすると非常に感動します。
失敗することは正直たくさんあります。そのときそのときでは全力でリハビリに取り組ませていただきますが、退院されたあとなどに「あの時のリハビリはもっとこうすべきだったのではないか」などと悔しい気持ちが沸き上がることが多いです。その悔しさを糧に日々勉強し改善に勤しんでいます。
職場恋愛について教えてください。
リハビリ部署内での恋愛や結婚は多くはありませんがないわけではありません。リハビリ部内ですと理学療法士同士よりは理学療法士と作業療法士でお付き合いするなど、部内で違う職種での付き合いや結婚のほうが比較的多い気がします。また、リハビリ職と看護師など部門を跨ぐ形での付き合いもときどき見られます。
職場以外だと正直出会いの場が少ない職なので、学生時代の同級生や先輩・後輩とお付き合いや結婚をされている方が多い印象があります。
この職種全体でのブラックな面・問題点を教えてください。
勉強を常に強いられる職業なので、1回1万円近くする勉強会などに頻繁に行くことがあり年間約10万円以上勉強代にお金がかかってしまうことが問題だと感じます。
この職種全体でのホワイトな面・よい点を教えてください。
安定した給料や福利厚生が確保されていることや転職しやすい点は良い点だと思います。
この職業・業界全体の5年後の展望を教えてください。
5年後にはいまよりさらに高齢化も進むので、病院だけでなく介護業界にも大きく進出していくと思います。
さいごに - 同職業を目指す方へ激励のメッセージ
とてもやりがいのある仕事です。ぜひ患者さんに寄り添えるすてきな理学療法士になってください。