音楽/エンタメ業界、東証一部上場企業の「宣伝・PR職」のキャリアレポートです。仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や職場のブラック度・ホワイト度・職場恋愛などについてアンケートを編集して掲載します。
Contents
はじめに - 音楽・エンタメ系業界
音楽/エンタメ業界で働く、「宣伝・PR職」のキャリアレポートです。
職業・職種:大手A社の宣伝・PR職
業種:音楽エンタメ総合会社
上場区分:東証一部
会社の人数(社員数):1440名
入社ルート:新卒入社
所有資格:英検2級、漢検2級、普通自動車運転免許(ATのみ)
この業界・この会社を目指した理由
TV局のバラエティ制作が第一希望で、キー局を受けたが落ちてしまいました。他に早めに就活スタートしていたマスコミ系を探していて、大学の就活センターで勧められました。SPEEDや浜崎あゆみが好きだったので、面接も話せるかなと思い受けました。
「音楽エンタメ総合会社」の「宣伝・PR職」の仕事内容について
会社に所属している歌手、アーティスト、タレントを、世の中のメディアに宣伝する仕事です。
内容は都内にあるテレビ局に毎日通い、歌番組やバラエティ番組の出演申し込み、交渉、収録日の調整、マネジメント会社との交渉、調整、収録日には立会いをします。ニュース番組や報道番組には、パブリシティ仕込みという「ライブ来週日に取材に来てください」や「ミュージックビデオを初解禁するので、○日の芸能ニュースで取り上げてください」とお願いをしにいきます。
社内では、出演依頼のためのアーティストや歌手、タレントのプロフィールや売り上げ情報、売り込みポイントのまとめ資料の作成をします。また、社内にある音源データや、ミュージック・ビデオデータやHDカムの手配、運搬業社を利用して、テレビ局に素材を納品します。
また、プレスリリースの作成も行います。そのプレスリリースをテレビ局にFAXしたり、テレビプロデューサーに電話やメールをして、内容詳細の交渉をします。
「音楽エンタメ総合会社」の「宣伝・PR職」の1日の仕事の流れ
7時 起床
9時 電車で通勤する。
10時 会社に到着する。
11時〜会議にて、各アーティストのプロモーション施策を考える。
12時 テレビ各局(日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、TOKYO MXテレビ)へプロモーション(外回り)に行き、各アーティストの出演交渉をする。案件がない場合でも、関係地構築のため、ただ仲良くなるために、おしゃべりをしにいく。他強豪レコード会社のプロモーターとも話し、各社のリリース情報を聞き、情報収集する。
合間で、マネージャーやテレビ局関係者、広告代理店などとメールや電話をする。
13時〜14時目安 ランチを外で食べる(テレビ局内や近くが多い)
17時 会社に戻り、メールの確認、返信の対応をする。
18時 終業。会社を出て、電車にて自宅へ戻る
「音楽エンタメ総合会社」の「宣伝・PR職」の給料・残業・有給休暇について
月給手取り35万(残業代込み)
ボーナスは年1回の6月末のタイミングだけあり、会社の業績に左右されるので、今年は15万で、過去最高に低かったです。年収は約500万円です。
残業はほぼありません。フレックス制になったので、個人の裁量に任されています。
有給休暇も、自分の収録日が被っていなければ、取りやすい環境です。しかし、休暇中も鳴り止まぬ電話対応のこともしばしばです。
この仕事で、働いているときに困ったこと・ブラックと感じたところ
宣伝部には結婚して入り、女性が非常に少ないため、家庭への理解があまりありません。男性は結婚していますが、家庭を大切にする人があまりいないので、(会食が多いので家に帰らない人が多い)子供がいる人は非常に働きづらいです。
また、昔の大ヒットにすがっている上司が多いので、派手な会社に見えますが、中身はかなりアナログで、気合いや根性が1番重要視される部署です。他社はデータを活用したちゃんとさはたマーケティングを利用した宣伝プランを立てていたので、私もそうゆう体制でいきたかったです。プライベートがかなり削られるので、それでも楽しめる楽観主義な人もしくはMっ気のある人が向いてるなと思ってました。
この仕事や職場でよかったこと・ホワイトと感じたところ
働いている人たちの性格がよいことです。学生気分のノリを持ち続けている人が多いので、いい意味で会社っぽくなく、大学のサークルみたいなので、みな仲が良く、よくチームで飲みにいっていたことが恵まれていました。
上司が全て奢ってくれるのでお金も溜まりました。タクシー代も使えますし、自分自身の会食費用も月15万も使えていたので、今時こんな会社ないんじゃないかなと思います。
また、フレックス制なので時間が自由なのもよいです。
「音楽エンタメ総合会社」の「宣伝・PR職」の仕事エピソード
自分が売りたいと思った歌手の宣伝を担当したとき。テレビ局に宣伝にいき、出演させてもらい、その番組出演後に、当時着うたが主流だったのですが、着うたのダウンロード数が100万ダウンロードになり、他番組からのオファーが殺到したのは、明らかに自分の力が世の中に届いた瞬間だったので嬉しかったです。また、その番組を観たよと連絡してくれる友達がいてそれも感動しました。
大変だったことは、ライブやイベントが土日や世間の皆さんがお休みの夏休みかGWに開催されるので、プライベートがほぼなく、友達の結婚式にも参加できなかったり、彼氏ともちょっとした時間しか会えなかったりしてうまくいかなくなり、精神的につらく悲しかったことです。
この会社・職場での職場恋愛について
社内恋愛はとっても多いです。部署にもよると思いますが、宣伝チームに関しては、やはりプライベートの時間を皆削って仕事をしているので、物理的に仕事を一緒にしている人と過ごす時間が長いので、好きになってしまう確率が高いです。
また、売れたときや、世に出たときの感動を皆で共有したり、売れなかったときの悲しさも分かち合うので、感情の起伏をともに過ごすので、そういった面でも、感情移入の機会がとても多いように思います。
まとめ - 同職業を目指す方へのメッセージ
私のいた宣伝部はかなり花形のお仕事です。忙しいし大変だけど、とてもやりがいのある、楽しい仕事です。世の中にムーブメントを起こしたいひとは是非挑戦してみてください!他の会社では経験できない体験ができます。