「上場企業の生保業界」の「一般事務職」に関する仕事内容・給料レポート

東証一部および大阪取引所一部の上場企業の生命保険業界で働く、新卒入社の女性の「一般事務職」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

東証一部および大阪取引所一部の上場企業の生命保険業界で働く、新卒入社の女性の「一般事務職」によるキャリア体験談レポートです。

「上場企業の生命保険業界の一般事務職」を目指した理由

就職活動をしていたのですが、なかなか決まらず焦っていた時、求人情報誌でこの会社の求人を見かけたのがきっかけです。

特にこの業種を志していた訳ではなく、全くの偶然です。

「上場企業の生命保険業界の一般事務職」の仕事内容について

全国に支社を持つ会社で、その内の1つ、仙台で事務の仕事全般を行っていました。仕事の内容を分かりやすく説明します。

・支社内での会計業務
経費精算などだけではなく、当時は第一回目保険料を集金したり、支社の口座に振込されたりしていたので、入金があった保険料を会計処理していました。

・営業職員の入社から退職までの処理
職安で雇用保険の手続きを行ったり、本社間で健康保険や厚生年金の手続きを行っていました。また、支社内で起こる内務職員の入社から退職までの手配を行っていました。

・業界試験の手配
生命保険業界では、一般課程試験から始まり、様々な試験を受験しなくてはなりません。試験の申込から試験結果の配布まで行っていました。また、各保険会社が持ち回りで試験の立ち合いを行うので、当番の時は立ち合いました。

・書類のチェック・処理
生命保険申込書、解約、内容変更、更新書類など様々な書類が日々持ち込まれます。担当者がそれぞれチェックし、最終的な処理は本社になるので、毎日発送する本社便へ乗せる手配をしていました。私が担当した事があるのは、生命保険申込書、更新、内容変更です。解約、契約者貸付も担当を持った事はないですが、担当者不在時は対応していました。

・電話・店頭対応
私が在職していた当時は、まだ支社へ直接お客様からの電話が来ていたので、電話対応が求められていました。内容によって、担当者へ繋いだり、自分が対応する内容の時は、営業担当者と連携しながら処理していました。店頭にもお客様が来る事があるので、電話同様、担当者へ繋ぐ事が多かったです。主に、解約、契約者貸付が多かったです。

「上場企業の生命保険業界の一般事務職」の1日の仕事の流れ

8時15分:自宅を出て徒歩で移動
8時30分:到着
※朝一番で到着する書類のチェックや、メールをチェックしたりしていました。
8時50分:朝礼
※3、4年で異動していく上司の考え方によりますが、この時間で1分間スピーチやコンプライアンスの勉強、電話対応の練習など行っていました。
9時00分:始業開始
※午前中は、電話応対と、本社から来た書類、また前日や朝出された書類のチェックに追われます。
11時30分~13時30分:事務担当者が2チームに別れ、交代で1時間ずつ昼食を取ります。
※午後は、夕方出す本社便へ書類を乗せるため、午後提出されてくる書類をさばきます。
17時00分:定時
※契約社員の方は特別忙しくない限りこの時間に帰るので、その後出される書類などを受け付けたり、18時まで外線が繋がるので電話対応を行ったり、18時に送る本社便へ乗せる書類をギリギリまで処理していました。
18時30分:終業
※18時から19時の間に帰る事が多かったです。8月のお盆時期や、年末以外で17時代に帰れる事は滅多にありませんでした。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給が残業代含めて手取りで約17万円で、ボーナスは、業績連動性だったので、毎年多少のばらつきはありましたが、手取りで約50万×2回でした。ちなみに、年収は手取りで304万円でした。

有休級かは取りにくい雰囲気があり、よっぽどの事がないと取れませんでした。退職する1、2年前位からは、支社の業務が本社へ吸い上げられ、負担が減ったので、以前よりは取りやすくなりました。それでも、何か用事が無い限り、取れませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

夫がメーカーに勤めているのですが、簡単に有休を取れることに驚きました。

働いていた当時、多少体調が悪くても、自分が休むと他の人に迷惑をかけると思い、滅多に休めなかったので、振り返ると、もっと気軽に取れていたらと思いました。

また、女性の多い職場なので、噂話が多く、それに振り回されて迷惑を受ける事もありました。3、4年で異動する上司の影響が良くも悪くも大きいのですが、異動がない私達一般職がもっと一致団結していたらと思った事があります。

この仕事や職場でよかったこと

一般事務職なのにお給料が良かった点でしょうか。月給は普通だと思うのですが、ボーナスは貰えていた方だと思います。

特に、地方だとお給料の低い職場が多いので、尚恵まれていたと思います。また、1支社でしたが、東京と大阪に本社を置く大きな企業だったので、倒産などの心配がなく安定していました。

組合活動も盛んで、東北地方内の他の支社の方と仲良くなれたのも良かったです。そのおかげで、処理上分からない事が出てきた際、他の支社ではどうしているかなど教えてもらう事が出来ました。

結婚してから感じた事ですが、ライフスタイルに合わせて保険を見直す時など、働いていた頃の知識が役立つので、生活に根付いた知識を手に入れられた事は大きかったと感じます。

「上場企業の生命保険業界の一般事務職」の仕事エピソード

失敗のエピソードとして、書類のやり取りが多い職業なので、うっかり1枚でも紛失してしまうと様々な人に迷惑をかける事になってしまいます。そういった事が、何度かありました。

事務担当者は、自分が失敗してお客様に迷惑をかけたとしても、直接謝る事が出来ないので、お客様だけではなく営業担当者にも負担をかけてしまうので、心苦しくなる事が多かったです。

会社の体質として、大きな企業ではありましたが、人情があったように感じます。例えば、東日本大震災が起きた時は、震災発生後翌々日には仙台に人と物資を送り、石巻にある営業所に勤めている人の安否確認をするなど、迅速な対応に感動しました。

このように、いざという時の対応を見て、この会社に入れて良かったと感じました。

すでに辞められている場合、その理由について

結婚して、仙台から引っ越したからです。

「上場企業の生命保険業界の一般事務職」の職場恋愛について

職場恋愛は多いです。仙台支社に、独身男性が転勤で異動して来ると、男性側は会社外での出会いが少ないので、職場内恋愛に発展しやすいのだと思います。

私は、学生時代に参加していたサークルで一緒だった人と結婚したのですが、職場以外での出会いだと、学生時代から付き合っていたパターンが一番多いと思います。

他には、合コン、社会人サークルなどで出会うパターンが多いのではないでしょうか。

30歳前後までに相手が見つからない場合、残念ながらそのまま独身を通す人が多い様に感じました。そういう意味では、出会いの少ない職場だと思います。

まとめ ー「上場企業の生命保険業界」を目指す方へメッセージ

この職業は、いざという時の安心を取り扱い、人の生活を支える事が出来るんです。

大変な仕事ではあると思いますが、やりがいのある職業だと思いますので、是非頑張って下さい。

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