「東証一部上場の金属製品会社」の「経理職」に関する仕事内容・給料レポ

東証一部上場企業の金属製品会社で働く、中途入社した女性の「経理職」によるキャリア体験談レポートです。今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

東証一部上場企業の金属製品会社で働く、中途入社した女性の「経理職」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、日商簿記2級と、情報処理検定1級の資格を持っているそうです。

「金属製品会社の経理職」を目指した理由

転職前は中小企業の経理として働いていましたが、経理以外の仕事のウエイトが大きく、経理職のスキルをあげるため経理職に専念できる環境に移りたいと思い大手上場企業への転職を目指しました。

「金属製品会社の経理職」の仕事内容について

金属製品メーカーの経理部に配属されていました。

経理部の従業員は、非常勤も合わせると15名程度です。経理の仕事も分業されており、私が任されていたのは主に売掛金・買掛金の管理です。売上や仕入れを専用端末に入力し、締め日到来ごとに支払いに回したり請求書の発行などを行います。また、売掛金の未回収や買掛金の未払いなども細かくチェックしていきます。

そのほか、小口現金管理や経費の精算の補助に入ることもありました。備品の発注や銀行・郵便局に行くようなこともありました。

経理の仕事には他にも給与計算や決算業務など多岐に渡りますが、私の前職がアパレル業界で仕入・売上などの販売管理を主な仕事としていたため、その経験を活かして欲しいとのことで、掛け管理の担当に配属されたようです。

経理業務全般に言えることですが、決算月の前後や締め日後は仕事がとても増えますし、絶対に間違えてはいけないという緊張感のある仕事でした。

「金属製品会社の経理職」の1日の仕事の流れ

7時半:徒歩と地下鉄で出勤
8時15分:到着 着替えと簡単な清掃
8時半:始業開始 メールチェック データ入力
※月に2度ほど定例ミーティングがあります。
12時:昼休憩(60分)
※交代制で昼食の時間をずらします。11時30分~12時30分と、12時30分~13時30分に1名ずつ残り、電話応対ができるように待機しています。
13時:始業開始 銀行や郵便局などに外出 打ち合わせ
※経理職のためあまり打ち合わせは多くなく、金融機関への外出もなるべく一人がまとめて行うので、そう多くはありません。
17時半:終業
※何もなければこのまま帰宅、繁忙期は残業する場合もあります。

「金属製品会社の経理職」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給が25万円(残業代込)で、残業が多い月は28万~30万ほどになることもあります。また、ボーナスは年2回各2ヶ月分で80万円程度で、年収は約400万円でした。

決算月の前月から翌月までは残業が多くなります。

有給休暇は必ず年内に消化しないといけない決まりがあるので、取りやすかったです。自分の受け持ちの仕事が滞りなく行えるようであれば、比較的自由にとることができました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

中小企業から大手上場企業への転職でしたので、職場の雰囲気や決まり事に慣れるまでが大変でした。

経理部ということもあって、常に皆が集中しているので静かです。新人の頃は中々先輩に話しかけづらかったです。

それから以前は一人で多くのことを把握していたのが、大手企業だと担当分けが細かく、情報も皆で把握しておく必要があったり、ちょっとした確認でも必ず誰かに確認を取らないと分からないことが多いのが大変でした。

以前の会社では顧客対応もしていたので自分で判断したり、問い合わせをすることができましたが、転職後は顧客に連絡する場合は必ず営業を通すと決まっていたので、煩わしく思うこともありました。

この仕事や職場でよかったこと

大手上場企業かつメーカー勤務ということで、福利厚生は非常にしっかりとしていましたし、完全週休2日で大型連休も世間と同じになるため、家族との時間が増えました。以前はシフト制で勤務していたので、この点は非常にありがたかったです。

決算など繁忙期の残業は、長くても1日3時間程度まで、月に許される残業時間も決まっているため無理な残業を強いられることがなく、また派遣社員や契約社員など担当持ちがない方がアシスタントとして手伝ってくれることもあるので、一人で抱えることが無く気持ちに余裕を持って仕事を行うことができました。

経理部長も経験があり頼れる方で、他部署と上手くコミュニケーションが取れない時に間に入ってくれることもあり、恵まれていたと思います。

「金属製品会社の経理職」の仕事エピソード

中小企業から大手企業に移れば、経理としてのスキルが格段に上がると思っていたのですが、現実は少々ギャップがありました。

確かに、任された仕事に関してのスキルは上がります。一つを間違えると他部署や顧客に大きな迷惑をかけてしまう上、そのミスが自分でフォローできないことが多いので、必然と緊張感が出ます。

また、自分のやりたいようにではなく、きちんとしたマニュアルに沿って仕事をするので、自分本位に仕事をすることがなくなりました。経理として任された範囲の仕事がしっかりとマニュアルベースに沿ってできるようになったことは財産ですが、分業が進んでいるため幅広い知識を身につけるということはできませんでした。

ただし、人材がきちんと確保されているので急な病気の時なども数日程度なら気兼ねなく休むことができた点は、とてもありがたかったです。

すでに辞められている場合、その理由を教えてください

結婚後、2年ほどは勤めましたが、妊娠をきっかけに退職しました。

「金属製品会社の経理職」の職場恋愛について

私が在籍していた経理部においては、職場恋愛は聞いたことがありませんでしたが、人数の多い営業部などでは社員同士で結婚された方もいたようです。

男女比は少し男性が多いくらいなのでバランスは取れているのですが、給与が安定しており福利厚生が良いので、男性社員の既婚率が高く、30代の男性社員の多くは結婚していましたので、結婚に至ることは少なかったように思います。

会社とは関係のない友達同士の合コンや元々お付き合いしていた方と結婚、というケースが多かったです。

まとめ ー「金属製品会社の経理職」を目指す方へメッセージ

経理職はきちんとした会社で勤めれば、どこでも通用する強い武器となります。

頑張ってください!

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